教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

逮捕3少年の処分見送り 職員会議で異論 高3自殺

2007年10月02日 14時14分01秒 | 受験・学校

 新聞によりますと 神戸市須磨区の私立高校で3年生の男子生徒・当時18歳が飛び降り自殺した事件で、同校は26日、生徒への恐喝未遂容疑で逮捕された同級生の3少年らの処分を決める職員会議を開いたが、教職員から「時期尚早だ」との意見が相次ぎ、決定を見送った。当面、兵庫県警の捜査を見守るという。 同校は、逮捕された17歳と18歳の3少年と、自殺した生徒へのいじめにかかわったとされる別の同級生1人の処分案を決め、職員会議に諮った。教職員87人が参加し、「学校の調査が十分であるとは言い難い」など早期の処分へ異論が続出したという。このため校長は処分を見送ることを決めた。 神戸市の私立高校3年生が自殺した事件について、前伊吹文部科学大臣は、9月18日の会見で「いじめというよりも恐喝で、完全な犯罪だと思う」と述べ、気づかなかった学校に対し「毅然として対応してもらわないといけない」と注文した。文部科学大臣の発言通り、今回の飛び降り自殺した事件は、いじめの範囲を越えた事件です。9月23日の新聞記事によりますと神戸市須磨区の私立高校で飛び降り自殺した3年の男子生徒が同級生らから現金を要求されていた事件で、昨年秋ごろ、生徒の机の上に紙粘土が置かれる嫌がらせを担任の教諭が目撃していたことが22日に分かった。「大丈夫」と言う生徒の言葉に、それ以上の調査をしなかったという。しかしこの時期に、同級生らは「うそ1回につき罰金1万円」という罰ゲームを生徒と取り決め、嫌がらせを加速させていたとされる。学校の調査が不十分なので、職員会議処分は時期尚早と言われても、今回の事件は学校の生徒間で起こった事件です。担任の先生もいじめを見過ごし、きっちりと調べなかった責任もあります。生活指導は、非行の小さい芽も見逃さず、早めに対応し解決するのが生活指導の鉄則では有りませんか。いじめの定義、範囲を越えた恐喝未遂事件です。常日頃の学校の生活指導の取り組みの甘さと学校のいい加減な対応の結果が出たのでは有りませんか。今後学校として処分もしないと生徒の悪いことし放題で、学校の生活が乱れ、生活指導が出来なくなると思います。真面目に通っている他の生徒諸君にも示しが付きません。学校が犯罪を誘発するような教育環境になってしまえば、高等学校の存在価値もありません。兵庫県での高等学校としての評価や社会的信用を失うと思います。学校としての教育上のけじめが必要です。 一人の少年が自殺したのです。「命」と「心」の大切さを教育現場で、再認識すべきだと思います。自殺した高校生のお母さんの気持ちを思いますと胸が痛みます。学校側も十分調査し、誠意有る対応をしないと亡くなったこの少年の霊も浮かばれ無いと思います。

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