☆さいさんのコメント皆様の為になればと思いまして、掲載させて頂きました。ご高覧下さい。さいさんのご許可無く掲載してすみません。お詫び申し上げます。
エントリー: 富田林の救急搬送遅れで聞き取り調査 消防庁と厚労省
『投稿されたコメント
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名前:さい
IP:58.90.240.88
コメントの内容
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米国のERの医療を本当に見た事がおありでしょうか?
日本では,医師法にある診療拒否の禁止があるため,日本の外来
診療でも,どんな患者さんでも診察していますが,米国の外来
では,とりわけお金の払えない患者は診療拒否をされるのが
当たり前です.そのため,ERは州法で診療拒否ができないため
患者が殺到するため,ERに人員をさいています.
それでも,ERで1時間待ち,ってのはあるんです.
日本の救急病院は,まず人員が、米国と比べ物にならず弱体です.
救急の専属の医師がいる病院はごく一部の病院であり,
病棟の患者さんの治療をしているかたわら,当直医師が片手間にみるしか,病院としてはヒトを雇うお金が無いのが実情でしょう.
また,救急専属医師は非常に不足していますから人材確保も大変ですし,救急がこない時はそれらの医師を遊ばせておけるだけの金は,そのように救急病院に行政が投入すべきでしょうが,ほとんど投入されず,内科,外科,整形外科,脳外科といった専門分野の医師が,本来の業務の片手間にみるしかないのが現状です.
救急病院の取り消し,などすれば,おそらく大阪府に救急病院は
ほとんど無くなるでしょう.しかも,公的資金は市町村から
投入されてないに等しいものしかありません.
医療費の抑圧政策を取り続ける限り,現状は全く変わらないと
思われますし,今後も診療拒否ではなく,診療不可能状態が続くと思います.あまりにも人的,物的資源が無さ過ぎますし,病院や医療従事者の個人努力の限界を大幅に超えています.
昨今,救急病院であるのに,夜中の外来と勘違いされ,
風邪,下痢があるから,と夜に受診される患者さんや数日前
から続いて変化していない症状を,昼間は忙しいので夜に診て欲しい,といった患者さんが急増してきているため,本来の救急以外
の患者さんを診るのに,病院側がおわれている状態もあります.
とりわけ富田林周辺では,富田林病院から内科医師撤退し
通常の診療業務でさえ人的にも医師不足が起こっている地域
です.救急ではもっと逼迫するのが明らかになるのは当然では
ないでしょうか.
死亡した患者さんには気の毒ですが,本来助かるはずがない
患者さんを頑張って医療従事者が治療している,ということがかなり多いように思われます.本来,もっと前に症状があったにもかかわらず放置していた,悪化しているにもかかわらず,昼間の受診
をしていなかった,といったケースです.
早急に行政に,救急病院整備のために予算の大幅な投入が必要であると考えられますし,救急専属できるだけの医師の確保
ができるよう図っていく必要があると思われます.
しかし,何より大事なのは,われわれ患者サイドからすれば,救急に駆け込まないですむように,日中の受診,健診を行うのが最も望ましい,と考えられます.』