教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

子の体力を偏差値化 自治体相次ぐ 結果返却、親ら恐々

2008年01月18日 14時03分21秒 | 受験・学校

 記事によりますと子供の「体力テスト」を全校で実施し、分析結果に偏差値や点数、順位をつける自治体が全国で相次いでいる。小学校、中学校の学力テストでは偏差値や順位を本人に知らせることに気を使うが、体力テストの場合、結果をそのまま返す学校が主流派です。ただ、「体力偏差値」にショックを受ける保護者もいて、より慎重な取り扱いをする教育委員会も出始めている。 体力テストでは握力や反復横とびなどを実施し、教育産業大手にデータ処理を依頼。全国平均や同じ体格の子供達の平均と比べた偏差値や、校内での学年別順位などを出す。各教委に共通するのは、身体能力を競わせる意図はないが、本人と保護者に具体的なデータを示して実感させなければ体力低下は防げない、という危機感だ。 和歌山県教育委員会は、2006年度から実施している。返却する表に偏差値はあるが、校内での順位は入れていない。やはり2006年度から始めた宮城県教育委員会の場合、測定結果は子ども自身がカードに書き込む。身長や体重は望まないなら書かなくてもよい、と個人情報には気を使っている。「ほかと比べる必要はない。過去の自分自身と比べて、伸びを実感してほしい」という。 ほかにも、数年前から秋田県では全学年で、新潟県や東京都杉並区などでは小学校3年生以上の全員に実施している。 2008年度から始めた東京都中野区教委には、学校から「苦手な子にとって、数で評価されるのはどうなのか」「数値は必要なのか」という声も寄せられている。  ある母親・37歳の場合、小学校1年生の長男・6歳が持ち帰った結果に驚いた。各種目の偏差値はすべて40以下。かけっこは好きだし、夏休みには毎日プールに通ったのにと、涙が出てきた。  偏差値世代なので数値が気になる。「学力は順位など示さないのに、体育だけ数値を出すことにどんな意味があるのか」。体育はどう努力すれば伸びるのか分からず困ってしまった。 文部科学省が毎年、全国から抽出して実施している体力調査で、中野区の成績は東京都の平均以下。入野貴美子指導室長は「どうしたら伸びるか個人が自覚することが必要だと導入した。ただ、結果のどこに注目するべきか、もっと説明が必要かもしれない」と話す。  分析する側の対応も様々だ。 第一学習社・広島市は、2008年度、全国の小学校の7.5%、中学校の40%、高等学校の35%に当たる総計約8100校の分析を請け負った。同じ体格の子と比べた偏差値が売りで、小野義博・情報システム部長は「自分のレベルを知るためには必要。結果だけではなく、体力をつけるためのアドバイスをちりばめている」と話している。 一方、東京書籍・東京都北区では、要望に応じて偏差値も順位も出さないことや、個人の名前を記入せずに番号だけにする場合もある。小玉聡・学習システム営業部長は「順位を競っても仕方ない。自分の実力がどれくらいついたかを知ることが大事」という。  文部科学省が、小学校6年生と中学校3年生の全員を対象に始めた全国学力調査では、学校ごとの点数を公表しないよう求めている。競争を煽らないようにという配慮からだ。子供達の体力テストで偏差値を付け序列化するのは反対です。子供達の体力を正しく数値に反映出来たのかどうか疑問です。子供達も体力を鍛えることで、強く為りますし、運動能力には得て、不得手があり、均一化しょうとしたり、評価するのは問題です。体力テストの結果で、競争心が生まれ、競って子供達がスポーツ教室やスポーツ・ジムに通う子供達が増えないか心配です。塾と習い事、スポーツ教室で子供達の負担が増えないか心配です。総ての子供達が、自分の体力や健康状態に合わて、体力づくりをすべきではありませんか。この頃田舎の子供達も自動車に乗ることが多く、歩くことが少ないそうです。日本の現実は、コンピューターゲームやテレビゲームが流行し、家の中で遊ぶ子供達が多く、誘拐事件や通り魔事件で公園や遊園地で遊ば無くなって来ています。子供達の友達関係にも深い影を及ぼしている今日です。皆で仲良く遊ぶことから、見直すべきです。子供達が、皆仲良く、安心して外で遊べるような環境作りと条件整備のほうが必要では有りませんか。子供達の基礎体力作りは、小さい時から戸外で遊び回ることだと思います。最近お母さんの監視のもと公園で子供達が遊んでいる姿を見ますと悲しい気持ちになります。

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