教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

「気持ちに刺さったトゲだった」 加藤紘一氏が陳謝

2008年01月19日 12時55分09秒 | 国際・政治

 新聞によりますと自由民主党の古賀、谷垣両派が今年5月までに合流する「中宏池会」について、自民党の加藤紘一・元幹事長は1月18日、TBSの番組の収録で「私の気持ちに刺さったトゲみたいなところがあり、申し訳なかったと思っている」と陳謝した。  両派の分裂は、2000年秋に派閥会長だった加藤紘一氏が、森内閣不信任決議案に賛成しようとした「加藤の乱」がきっかけである。加藤氏は「両派の考えが自民党の中でもう一度大きな流れになるのは必要だし、いい効果をもたらす」と評価している。「両派がハト派的な流れを政策面で主張していけば、(派閥の合従連衡という)批判をはね返せる」と期待感を示した。「加藤の乱」でテレビカメラの前で、男泣きしている加藤紘一氏の姿が今も印象に残っています。 加藤氏が決断すれば政治は大きく変わったかも知れません。失望して、あれでも男かと批判した人達もいました。肉親を無くした時以外男は、人前で泣くなと良くく言われますが。女々しい男は、日本では嫌われたのです。加藤氏の政治家としての決断力と行動力の無さが評価され、残念ながら政治家としの存在価値を薄くしているのかも知れません。言葉通り、決断行動しなかったので、皆失望し、信頼を失ったのかも分かりません。特に会社経営者や政治家は、優柔不断では務まりません。その時の決断が、事の大事を左右すると言って過言ではないと思います。ローマ帝国時代のガリヤ属州総督ユリウス・カエサルの有名な言葉に「ルビコン川を越えれば、人間世界の破滅、越えなければわが身の破滅」が有ります。カエサルは、「進もう賽は投げられた!」と言い彼の指揮下の兵と迷う事無く、ルビコン川を越えました。カエサルのような歴史的な決断も時として必要でしょう。加藤氏の乱で、政治家としての決断力の大切さを痛感した出来事でした。 元総理大臣の故田中角栄氏の秘書で、政治評論家の故早坂茂三氏が、加藤氏の政治家としての決断力の無さが今後政治活動に影響すると指摘されていました。。小泉内閣の郵政民営化に反対し、郵政造反組みと批判された現国民新党代表代行の亀井静香氏は、自民党非公認で、刺客の一人IT時代の勝ち組長者堀江モン、貴文氏と選挙戦を戦い勝ち抜きました。地元広島の選挙区で、雨に濡れながら獅子奮闘される姿に叩き上げの初代政治家の逞しさを垣間見ました。名前は、スケートの荒川静香さんと同じ静香さんですが、逆境にも挫けない男らしさを感じました。「兎と亀の」競争ですが。亀さん、亀井さんは自分の政治家としての誇りとこれからの政治生命を掛けて行動されたと思います。政治家は、自分の「政治信念」を通すことが大義です。寄らば大樹のかげでどちらにも転ぶ、筋を通さない政治家が多い中亀井氏は光りました。論語の「義を見てせざるは、勇無きなり。」と言い俳優の菅原文太氏が応援しました。亀井氏は、東京大学の寮に入りを苦学して経済学部卒業され、家庭教師先で出された「おやつのシュークリームに生まれて初めてこんなおいしいものを食べた」と言われたエビソードがあるそうです。亀井氏が指摘されています「弱肉強食の競争社会」から、社会的格差を是正し、社会的弱者に歪が出ない日本を作って下さい。自分の都合の良い方にばかり付く風見鶏政治家や大臣の椅子に執着する政治家ばかりでは、日本の政治的危機や経済的なクラィシスを救う事が出来ません。公正無私で、国民の為に決断力と行動力を発揮する政治家の出現を今こそ望みます。

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