『文部科学省の職員2人が3月末までの1年間、公立中学校で先生として過ごした。文科省が学校現場の思いを教育行政に反映させたいと、教員免許を持つ職員を対象に選考。初めて長期間の派遣が実現した。「官僚先生」は何を学んだのか、2回に分けて紹介する。まずは、静岡県袋井市立袋井中の須原愛記(あき)さん(28)から。 赴任したての昨年4月、須原さんは印刷機の古さに驚いた。文科省のものと違い、両面印刷もホチキス止めもできない。並べ替えもほぼ手作業。修学旅行の計画書60部に約3時間かかった。「先生はただでさえ忙しいのに、これでは……」 入省5年目で、赴任前は財務課を経験。現場第一を考え、施策を作ってきたつもりだが、一線の先生に真意が届いていないと感じていた。「現場の不信をぬぐえれば、もっと良い教育ができる」と公募に応じた。 教壇に立った経験は、大学時代の2週間の教育実習くらい。文科省での仕事を「政策の企画や立案」と生徒に説明しても通じない。戸惑いながら、週5~6コマの公民の授業をこなした。3年生の学級副担任として朝と帰りの会を見守り、生徒の出す日記に毎日返事を書いた。 感じたのは、先生たちの熱意だ。生徒指導で問題があれば、保護者の帰宅する午後9時にすぐ家庭訪問する。役所と違い休み時間はなく、生徒がいる限り気を張り続ける。「悪いニュースばかり報じられるけど、現場は先生の情熱でもっている」 学校側には当初、疑念もあった。ある教諭は「また文科省が面倒なことを始めた。来るだけで意味があるのか」と感じた。教員免許更新制や義務教育費の国庫負担率引き下げなどに不審を抱く先生も少なくなかった。 研修や飲み会で疑問をぶつけられるたび、須原さんは説明した。文科省幹部や若手職員も袋井中を訪ねて来て、先生たちと意見を交わした。「思い込みや誤解があった」。先生からは次第にそんな声も上がってきた。 「勉強から恋愛まで相談できた」「受験勉強のコツを教えてもらった」と生徒たちの評判も上々だ。1年の任期を終え、定員増や事務作業の簡素化など負担を減らすことが必要と感じている。 「組織に埋没せず、現場の思いを反映させてほしい」。先生たちの期待は大きい。(吉野慶祐)』アサヒコム
『官僚先生』と言うより、文部科学省派遣のキャリア先生ですね。これからは、教員免許状のある文部科学省のキャリア先生をこれからは全国の学校に長期派遣して貰い、教育現場の実状や現場の先生の生の声を聞き、文部科学省の教育行政に役だて、より良い学校改革を実現して下さい。いじめ問題も非行も現場の先生の努力と奮闘が無ければ解決しないと思います。教育改革も教育現場の現実を見ないで、教育現場の先生方の意見や要望を聞かないと本当の教育改革は出来ないと思います。文部科学省のキャリア先生も、教室での担当授業の体験もされ、直接生徒と話哀れ合われ、生徒の気持ちも理解され、生徒から学ばれたことも多かったと思います。教育は、日常の教育現場の中にこそ生きた教材が有り、新しい発見があると言われます。教育は、教育理論ではなく、教育実践です。教育現場の早急に改革すべき学校の設備や事務用機械は、早急に新しいもの変換し、学校事務の時間的能率アップを図って下さい。教育現場の先生方の生の声や意見、考えが反映される文部教育行政にして下さい。これからも学校での教育経験を生かして、皆さんの為に頑張って下さい。
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