2010年3月3日
『軽い、割れない、熱くならない。三拍子そろった給食用食器を、大阪市平野区の町工場が開発した。一見プラスチックのようだが、実は竹を原材料に使う「エコ食器」。学校給食用にと全国の自治体などから注目されている。繁殖力が強く「嫌われ者」の放置竹林を、無限の資源ととらえた発想から生み出された。 午後0時半。福岡県八女(やめ)市立光友(みつとも)小学校の2年生のクラスで、給食係の男子児童が22人分の茶わんを1人で運んでいた。以前なら運ぶのは2人がかり。田中素直(すなお)君(8)は「前のは落としてよく割れたけど、今のは軽くて丈夫」。女子児童は「ご飯もくっつきにくくなった」。乳白色の食器が何でできているかを尋ねると、「竹!」と元気な声が返ってきた。 昨年1月以降、八女市の8小中学校で約千人の児童・生徒らがこの食器を利用している。同市によると、以前の磁器製の茶わんの重さは200グラムだが、今は80グラム。熱も伝わりにくく、熱いものを入れても持ちやすい。また、製造から焼却までの二酸化炭素排出量は、プラスチック製より約70%少ないという。 開発したのは大阪市平野区の岩本金属製作所。創業以来60年、アルミ製給食用食器を主に手がけてきたが、約15年前に岩本和倫(かずのり)社長(59)が竹の利用を思いついた。 竹は繁殖力が強く、水平に根を広げて森林の生成を妨げる。すると土壌がやせ、保水力低下から土砂崩れを引き起こすおそれもある。放置竹林が全国で問題になっていることをシンポジウムで知った岩本社長は「竹はドラえもんのポケットから出てくるみたいに無限の資源」と考え、1996年ごろに開発を始めた。 竹を粉末化し、最初は石油を加工した樹脂を混ぜた。より自然な素材を求め、トウモロコシを加工した樹脂を試した。混ぜ合わせる割合を変えたり、十分な強度が保てるよう工夫したりしているうちに8年ほどかかった。 岩本社長は06年、福岡県の旧立花町(八女市に合併)に「竹繊維を安定供給できませんか」と持ちかけた。同町は面積の15%にあたる約13平方キロを竹林が占め、うち3分の2が放置され荒れ放題になっていた。町は竹繊維の供給を承諾し、竹食器を学校現場でモニター使用することになった。立花町の食器はすぐ評判となり、今年4月からは東京都立の新設中学4校や福岡市の私立学校で導入されることが決まっている。 岩本社長は「食育に生かしてもらえればうれしい」。課題はコスト面で若干割高なことだが、大量生産ができれば価格を下げることは可能という。いずれは歯ブラシや玩具にも使えるように「口に入れても安全な素材」とメーカーにアピールしたいという。 元小学校教諭で給食育研究家の吉原ひろこさんは「給食用食器には持ち方や並べ方といった日本の食文化を学ぶ教材としての役割がある。竹食器は、二酸化炭素排出量も削減できるということを手のひらから考えさせることにも意義がある」と話している。』 アサヒコム
日本人昔から、木や竹を食器として使って来たので御先祖様の智恵を生かさないのはもったいないと思います。木や竹は、熱を加えても素材の現力が解けて流れることは有りません。竹の器や箸も使われているところも有ると思います。青竹にお酒を入れて癌封じ有名な奈良大安寺の行事も有ります。竹の成分は体には良いと言われいますね。身近に自然に育っている天然のものをもつと食器やお箸として、日常生活に使うことが大切ではないでしょうか。昔から使われているものは、人間の体には優しく、有害で無いと思います。竹の産地の地方の学校給食には、竹製の箸や食器類や竹製のしゃもじがあっても良いのではないでしょうか。地産地消は、食材だけではなく給食用の食器やお箸、しゃもじも竹製にすれば、焼却しても有害ガスや二酸化炭素による大気汚染に繋がらないのではないでしょうか。天然素材の温もりや使いやすさや親しさも再考するべきではないでしょうか。プラッスチック製品の廃棄物や熱によりホルマリンが解ける危険性も有ります。既存のプラッスチック製品の再利用も考えることが日本の自然環境保護にエコ運動にも通じると思います。学校給食にも竹の産地では、学校行事として竹の子堀の体験や竹の子料理を給食に出して、季節の食育教育の実践をして欲しいと思います。身近な自然から学ぶことが、学校の環境保護教育の姿ですし、地域の歴史を身を持つて体験出来、学べるのではないでしょうか。歴史離れや教科書を作るより学校の置かれている身近なところから、生きた教材を探すのが歴史教育の原点と思います。軽い、割れない、熱くならない。三拍子そろった竹ととうもろこしを原料にした給食用食器、安全なので全国の小・中学校から注文が増えれば、安く製造出来るのではないでしょうか。竹を原料にした学校給食用のエコ食器、日本の産業を支えている中小企業、大阪市内の町工場から発明された安全な食器です。日本の剣道で使われている竹刀は、日本製の竹は、先が折れず安全と言われています。 環境屋困難に負けずに竹のように着実に日本の子供達も天に向かってすくすく伸びて欲しいと思います。自然に育っている天然素材を日本人は昔から活用して来た先人の教えと智恵を見直すべきではないでしょうか。四季を通じて食べられて来た日本の伝統料理は、癌と防ぎ伝統ある食材屋野菜は生活習慣病になせら無い働きが有ると言われています。舶来、はくらい信奉主義に囚われず日本伝統文化に長年培われた健康に良い伝統料理や和菓子、伝統食材で心身とも生活習慣病にならない健康体になり、気力に基づいた自信と誇りを持った日本人に変身して欲しいと思います。