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益田准教授らが若狭湾で確認したヒョウモンダコ=高浜町で(益田准教授提供)
(中日新聞プラス 原発の温排水によって亜熱帯の魚介類が見られる高浜町の関西電力高浜原発近くの若狭湾で2月、サンゴ礁にすむヒョウモンダコ1匹が京都大舞鶴水産実験所の益田玲爾准教授(魚類生態学)らの調査で確認された。生息数は不明だが毒を持つタコ。周辺の海水浴場とは離れているため影響はないとみられるが、益田准教授は「今後も観察を続ける必要がある」と話す。益田准教授らは、二〇〇四年から毎年一〜三月、原発の排水口から二キロ地点の海に潜り、夏に暖流に乗ってやってくる亜熱帯系の魚介類が冬にどうなっているかなどを調査してきた。 これまで、通常は対馬海峡以南にいるカミナリベラやホシハゼ、サンゴ礁などにすむウニの一種ガンガゼなどを確認。いずれも本来冬を越せない「死滅回遊魚」だが、小さいうちに流れ着き、温排水の中で越冬して成長したとみられる。その後、東日本大震災後の原発停止でいったん消滅したが、昨年、高浜3、4号機が再稼働。今年の調査で再び見られるようになり、ヒョウモンダコは二月十六日に見つかった ヒョウモンダコは唾液にテトロドトキシンというフグと同じ毒を持ち、かまれるとめまいや呼吸困難を起こす。近年は、海水温の上昇で九州などで多く確認されている。日本海側でも、県内などで海水温の高い夏から秋にまれに見られるが、益田准教授は「冬場での確認は聞いたことがない。繁殖しているとは考えにくいが、何匹も流れ着いている可能性がある」と警戒する。 高浜1〜4号機の温排水は合わせて毎秒二百三十六立方メートル。現在、1、2号機は再稼働に向けて工事中で、4号機は定期点検に入っており、温排水は最盛期より少ないが、益田准教授によると、この冬も原発周辺の水温は周囲の海より二度ほど高かった。』
原発の温排水によって亜熱帯の魚介類が見られる高浜町の関西電力高浜原発近くの若狭湾で2月、サンゴ礁にすむ毒を持つヒョウモンダコ1匹が京都大舞鶴水産実験所の益田玲爾准教授(魚類生態学)らの調査で確認されましたが、他の原発周辺の湾内でも生息しているかも分かりませんね。地球温暖化の二次的要因です。このヒョウモンダコが、餌として放射線物質を食べくれたら良いのですが。