教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

ホーム 山内康一ブログ 『 蟷螂の斧 』 福岡3区、地域活動 初当選したばかりの新人議員の皆さまへ【後編】

2019年04月21日 10時44分58秒 | 国際・政治

初当選したばかりの新人議員の皆さまへ【後編】

初当選したばかりの新人議員の皆さまへ【後編】

僭越ですが、前回に引き続き、統一地方選で当選したばかりの新人議員の皆さんへ贈る言葉です。

 
5.政治の世界は「十年多角決済」

誰から聞いた言葉なのか、どこかで読んで知った言葉なのか、忘れましたが、「政治の世界は十年多角決済」という言葉を聞き、妙に納得しました。目先の短期的な利益で動いてはいけない。陰徳を積むことが、あとあと自分の役に立つ、という意味です。逆に不必要な敵を作ってしまうと、何年後かに思わぬところで逆襲されることもある、という意味でもあります。

政治の世界で出世する人は、細かいところをよく見ています。目立たないところで地道に仕事をしていたり、組織のために尽くしていたら、意外と上司は見てくれているものです。

私も地味な国会対策畑を10年以上務めてきましたが、地道にやっていても上司は意外と見てくれているものだと思います。逆に表面的に目立つかっこいい仕事ばかりやりたがる政治家は、本人が思っているよりも周囲は評価していないことも多いです。好みの問題かもしれませんが、「人知らずしてうらみず、また君子ならずや」という心がまえが大切だと思います。

 
6.敬意をもって接する

誰に対しても敬意をもって接するというのは、当たり前のことですが、意外と実践するのがむずかしいことです。議員になると役所の人はとても丁寧に接してくれます。周囲の人が「〇〇先生」と呼ぶようになるでしょう。ここで調子に乗らずに、平常心を保ち、誰に対しても傲慢にならず、卑屈にならないことは難しいことです。

私自身もどこまで実践できているか自信がありません。自分では傲慢でないつもりでも、「あいつは当選したら急に態度が大きくなった」などといわれるものです。なるべく腰を低くしようと心がけていると、「もっと堂々としろ」とか、「貫禄がない」とか、「政治家オーラがまったくない」などといわれます。背筋をはって堂々としようと心がけていると、横柄だと思われることもあるかもしれません。バランスが難しいですが、意識することは大切です。

議員の中には、役所の人が下手に出るので、役人をどなりつけたり、些細なことで激高したりする人もいます。実際に自分の目で何人も見てきました。目の前の担当者の責任ではなく、トップの政治家の責任なのに、目の前の担当者をどなりつけたり非難したりする政治家もいます。

政治家と行政官の関係は、本来は上下関係ではなく、協働関係です。それを勘違いして、「政治主導だから政治家のいうことを役人は何でもきけ」みたいな態度をとる政治家もいます。そういう政治家にはならない方がよいと思います。政治家と行政官は「公益に奉仕するプロフェッショナル」としてお互いに敬意と尊敬の念をもって接するべきだと思います。立場は異なっても、公共の利益のために働いているという点は一緒です。

 
7.「御用聞き」に終わらず、「政策起業家」をめざす。

お世話になった政治学者の先生の受け売りです。地方議員は「御用聞き」で終わりがちですが、細かい陳情を「政策」に昇華・抽象化していくことができる政治家が求められます。

たとえば、地元の人に「家の前の道路に穴ぼこができたから補修してくれ」といわれ、穴ぼこを埋めるだけで終わったら、単なる「御用聞き」政治家です。本来は行政がやるべきことを議員が代わりにやっただけなので、やはり「御用聞き」レベルです。

しかし、穴ぼこを埋めた上で、「この道路に穴があいたということは、同じようなことが市内各所で起きているんじゃないだろうか?」「道路補修の予算が足りていないじゃないか?」「道路補修の体制はどうなっているのか?」「市道の場合、県道の場合、国道の場合と、どのように調整して補修しているんだろうか?」などと、小さな問題を抽象化して、大きな解決策を考えることができれば、立派な「政治家」です。さらに「穴があいてから補修する」よりも「穴があく前に更新してメンテナンスする」ための予防策を提案・実現できれば、「政策起業家」といってもよいでしょう。

本来は「道路の穴ぼこをなおすために市役所の窓口に申し入れる」というのは、議員じゃなくてもできる仕事です。自治会や役所の窓口に相談しても解決できるケースが多いでしょう。議員でなければできないことは、より大きな問題へと想像力を働かせ、問題発生を未然に防ぐ施策を考えることだと思います。

 
8.永田町の箴言「一年生議員の仕事は二年生になること」

永田町でよくいわれる言葉に「一年生議員の仕事は二年生になること」というのがあります。次の選挙に負けないように、日頃から地元活動に力を入れろ、という意味です。

運や風で1度当選する人は多いですが、2度、3度と連続して当選するのは難しいものです。今回の統一地方選では立憲民主党に少し風がふいていたと思います。正直いって「立憲民主党の公認だけで当選した」という新人議員はたくさんいると思います。

4年後の選挙は今回より厳しいという前提に立ち、次の選挙に向け、議会活動を行い、議会報告をポスティングしたり、議会報告会を定期的に開いたり、地元行事に出たりと、地道な活動を心がける必要があります。政策の勉強や議会活動と地元活動のバランスは難しいですが、すべてに力を入れなくてはいけません。

知事や市長といった地方自治体のトップであれば、1期の4年間でかなりの実績を上げることも不可能ではありません。しかし、議員というのは、唯一無二の存在ではありません。何十人もいる議員の中の一人が、1期4年間で華々しい実績をあげるというのは不可能に近いと思います。

議員は2,3期と続けて経験を積むことで知識を深めより良い仕事ができるようになると思います。永田町では衆議院1~3期までは「若手」と呼び、衆議院4期目から「中堅」と呼びます。衆議院議員の場合でいえば約10年たってやっと中堅です。

私はいま4期目でまだまだ未熟なところも多いですが、ある程度は仕事のやり方も覚えて、1期目や2期目の頃よりも影響力のある仕事ができている実感があります。そしてまだまだやりたいことがあります。議員の仕事を1期で終わるのは本当にもったいないと思います。連続当選して経験を積むことが、より良く社会に貢献する道だと思います。そのためにも「一年生議員の仕事は二年生になること」ということを肝に銘じておくことをお薦めします。

僭越ですが、前回に引き続き、統一地方選で当選したばかりの新人議員の皆さんへ贈る言葉です。

 
5.政治の世界は「十年多角決済」

誰から聞いた言葉なのか、どこかで読んで知った言葉なのか、忘れましたが、「政治の世界は十年多角決済」という言葉を聞き、妙に納得しました。目先の短期的な利益で動いてはいけない。陰徳を積むことが、あとあと自分の役に立つ、という意味です。逆に不必要な敵を作ってしまうと、何年後かに思わぬところで逆襲されることもある、という意味でもあります。

政治の世界で出世する人は、細かいところをよく見ています。目立たないところで地道に仕事をしていたり、組織のために尽くしていたら、意外と上司は見てくれているものです。

私も地味な国会対策畑を10年以上務めてきましたが、地道にやっていても上司は意外と見てくれているものだと思います。逆に表面的に目立つかっこいい仕事ばかりやりたがる政治家は、本人が思っているよりも周囲は評価していないことも多いです。好みの問題かもしれませんが、「人知らずしてうらみず、また君子ならずや」という心がまえが大切だと思います。

 
6.敬意をもって接する

誰に対しても敬意をもって接するというのは、当たり前のことですが、意外と実践するのがむずかしいことです。議員になると役所の人はとても丁寧に接してくれます。周囲の人が「〇〇先生」と呼ぶようになるでしょう。ここで調子に乗らずに、平常心を保ち、誰に対しても傲慢にならず、卑屈にならないことは難しいことです。

私自身もどこまで実践できているか自信がありません。自分では傲慢でないつもりでも、「あいつは当選したら急に態度が大きくなった」などといわれるものです。なるべく腰を低くしようと心がけていると、「もっと堂々としろ」とか、「貫禄がない」とか、「政治家オーラがまったくない」などといわれます。背筋をはって堂々としようと心がけていると、横柄だと思われることもあるかもしれません。バランスが難しいですが、意識することは大切です。

議員の中には、役所の人が下手に出るので、役人をどなりつけたり、些細なことで激高したりする人もいます。実際に自分の目で何人も見てきました。目の前の担当者の責任ではなく、トップの政治家の責任なのに、目の前の担当者をどなりつけたり非難したりする政治家もいます。

政治家と行政官の関係は、本来は上下関係ではなく、協働関係です。それを勘違いして、「政治主導だから政治家のいうことを役人は何でもきけ」みたいな態度をとる政治家もいます。そういう政治家にはならない方がよいと思います。政治家と行政官は「公益に奉仕するプロフェッショナル」としてお互いに敬意と尊敬の念をもって接するべきだと思います。立場は異なっても、公共の利益のために働いているという点は一緒です。

 
7.「御用聞き」に終わらず、「政策起業家」をめざす。

お世話になった政治学者の先生の受け売りです。地方議員は「御用聞き」で終わりがちですが、細かい陳情を「政策」に昇華・抽象化していくことができる政治家が求められます。

たとえば、地元の人に「家の前の道路に穴ぼこができたから補修してくれ」といわれ、穴ぼこを埋めるだけで終わったら、単なる「御用聞き」政治家です。本来は行政がやるべきことを議員が代わりにやっただけなので、やはり「御用聞き」レベルです。

しかし、穴ぼこを埋めた上で、「この道路に穴があいたということは、同じようなことが市内各所で起きているんじゃないだろうか?」「道路補修の予算が足りていないじゃないか?」「道路補修の体制はどうなっているのか?」「市道の場合、県道の場合、国道の場合と、どのように調整して補修しているんだろうか?」などと、小さな問題を抽象化して、大きな解決策を考えることができれば、立派な「政治家」です。さらに「穴があいてから補修する」よりも「穴があく前に更新してメンテナンスする」ための予防策を提案・実現できれば、「政策起業家」といってもよいでしょう。

本来は「道路の穴ぼこをなおすために市役所の窓口に申し入れる」というのは、議員じゃなくてもできる仕事です。自治会や役所の窓口に相談しても解決できるケースが多いでしょう。議員でなければできないことは、より大きな問題へと想像力を働かせ、問題発生を未然に防ぐ施策を考えることだと思います。

 
8.永田町の箴言「一年生議員の仕事は二年生になること」

永田町でよくいわれる言葉に「一年生議員の仕事は二年生になること」というのがあります。次の選挙に負けないように、日頃から地元活動に力を入れろ、という意味です。

運や風で1度当選する人は多いですが、2度、3度と連続して当選するのは難しいものです。今回の統一地方選では立憲民主党に少し風がふいていたと思います。正直いって「立憲民主党の公認だけで当選した」という新人議員はたくさんいると思います。

4年後の選挙は今回より厳しいという前提に立ち、次の選挙に向け、議会活動を行い、議会報告をポスティングしたり、議会報告会を定期的に開いたり、地元行事に出たりと、地道な活動を心がける必要があります。政策の勉強や議会活動と地元活動のバランスは難しいですが、すべてに力を入れなくてはいけません。

知事や市長といった地方自治体のトップであれば、1期の4年間でかなりの実績を上げることも不可能ではありません。しかし、議員というのは、唯一無二の存在ではありません。何十人もいる議員の中の一人が、1期4年間で華々しい実績をあげるというのは不可能に近いと思います。

議員は2,3期と続けて経験を積むことで知識を深めより良い仕事ができるようになると思います。永田町では衆議院1~3期までは「若手」と呼び、衆議院4期目から「中堅」と呼びます。衆議院議員の場合でいえば約10年たってやっと中堅です。

私はいま4期目でまだまだ未熟なところも多いですが、ある程度は仕事のやり方も覚えて、1期目や2期目の頃よりも影響力のある仕事ができている実感があります。そしてまだまだやりたいことがあります。議員の仕事を1期で終わるのは本当にもったいないと思います。連続当選して経験を積むことが、より良く社会に貢献する道だと思います。そのためにも「一年生議員の仕事は二年生になること」ということを肝に銘じておくことをお薦めします。

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ホーム 山内康一ブログ 『 蟷螂の斧 』 【前編】当選したばかりの新人議員の皆さまへ【前編】

2019年04月21日 10時40分06秒 | 国際・政治

当選したばかりの新人議員の皆さまへ【前編】

初当選したばかりの立憲民主党公認候補者の皆さま、おめでとうございます。

先日「立憲民主党公認の新人候補の皆さんへ」というブログを書いたところ、そこそこ好評でした。そこで調子に乗って、今度は当選した新人議員の皆さんへ向けてメッセージを書かせていただきます。

選挙運動は大変だったと思いますが、当選というのは単に「入場券をもらった」というだけのことです。いまスタートラインにやっと立ったという状態で、これからが本番です。

選挙に強くなく落選経験もある私が、新人議員の皆さんにえらそうに説教できる立場にはありません。しかし、党の新人研修を何度か担当させていただいた経験もあるので、恥を忍んで、あえて初当選の新人議員の皆さまに「お薦めしたいこと」を箇条書きさせていただきます。多少なりともご参考になればさいわいです。

 

1.市民の感覚と政治家としての専門性

おそらく新人候補者の皆さんは「政治の世界のアウトサイダーである自分が、古い政治を変えます。市民の皆さんの目線で政治を変革します」という趣旨の演説をされたことと思います。経験のない新人候補は、そこを売るのが常道です。

まちがいなく「市民の目線」は大切です。納税者・生活者・消費者としての市民的視点は、政治において不可欠です。スーパーでお買い物するときの庶民感覚、確定申告するときや源泉徴収票を見るときの納税者感覚も大切です。

他方、税金でお給料をいただいて仕事をする以上、議員は「政治のプロ」でなければならないと思います。代議制民主主義は、日々の暮らしや仕事に忙しい一般市民に代わって、議員が政策を勉強し、行政を監視することで成り立ちます。

日々の暮らしに忙しい市民の皆さんと、議員が同じレベルの政策知識では困ります。市民の皆さんの代わりに行政をチェックし発言するためには、政策や行政の仕組みについて高度な知識を持ち、「フルタイムの政治のプロ」になる必要があります。専門家にふさわしい実力を身につけるためには努力が必要です。「シロウト」を売りにできるのは、最初の選挙のときだけです。

 

2.いずれかの政策の専門家をめざす

いずれかの政策分野の専門家をめざすことをお薦めします。どんな分野でも真剣に10年間取り組めば、専門家あるいは少なくとも「セミプロ」になれます。

教育でも、障がい者福祉でも、財政政策でも、環境保全でも、都市計画でも、社会的ニーズのある政策課題なら何でもよいと思います。問題意識をもって本や報告書を読み、専門家や行政官の話を聞き、専門性を磨いてください。

まずは中公新書、岩波新書、講談社現代新書などで勉強をスタートするとよいと思います。これらの信頼できる新書では、学者やジャーナリストがわかりやすくコンパクトに最先端の知見をまとめています。それが11000円以内で手に入るのは奇跡です。日本の「新書文化」は世界に誇れます。

新書で基礎的な知識を得たら、その本の参考文献リストに載っている専門書や学術書を読んだり、役所の担当部署から話を聞いたりして勉強し、議会での質問に活かすとよいと思います。耳学問だけではなく、信頼できる本や報告書で学ぶことが大切です。

 

3.政治家は政治学を学ぶべき

医者は医学を学び、エコノミストは経済学を学びます。同様に、政治家は政治学を学ぶべきです。しかし、意外と政治学の基礎すら勉強していない政治家が非常に多いです。

政治学の入門書や事例研究の本を読めば、過去のさまざまな失敗例や成功例を知ることができます。過去の事例を知ることは「間接経験」です。ひとりの人間が「直接経験」できる範囲は狭く、試行錯誤だけに頼っていたら、きわめて非効率です。ビスマルクの言葉とされる「愚者は自分の経験に学び、賢者は他人の経験に学ぶ」を実践すべきです。

市民生活に関わることでは、なるべく「失敗から学ぶ」ケースは少ない方が良いと思います。むずかしい課題にチャレンジすれば失敗はつきものなので、失敗を恐れる必要はありませんが、失敗は少ないに越したことはありません。自分でさまざまな失敗をする時間的余裕はないので、可能な限り他人の失敗から学びましょう。他人の失敗から教訓を得ることが、政治学の事例研究(ケーススタディ)を学ぶ意義です。

 

4.行政の知識は必須

政治と行政は表裏一体です。行政を動かす上では政治判断が重要であり、行政の監視が議会の使命です。政策判断は政治の仕事、政策実施は行政の仕事といえます。市役所や県庁などで行政畑の仕事をしていた人は、わりとスムーズに議員の仕事になじめます。しかし、民間出身の人は慣れるまでちょっと時間がかかるかもしれません。

行政用語を覚えたり、役所のどんな役職の人がどんな役割を担っているかを知ることが大切です。私が新卒で就職したJICA(国際協力機構)は、監督官庁の外務省と接点が多く、当時の経済協力局技術協力課の外務事務官と頻繁にやり取りがありました。そのころ「なんで“外務事務官”よりも“外務事務次官”の方がえらいんだろう?」という素朴な疑問を持ちました。

こういう素朴な疑問は新卒の23歳のころは許されても、3040歳代では許されません。たとえば、外務省の職位のヒエラルキーは、外務事務官<課長補佐<首席事務官(他省庁では筆頭課長補佐)<課長<局審議官<局長<外務審議官<事務次官<駐米大使の順です。こういう知識も国会議員には必要です。市議会議員にとっては市役所の職員の職位と所掌くらいは理解しておく必要があります。

行政用語や行政学の知識、行政評価などの知識もある方がよいでしょう。大学の学部生向けの行政学の入門書くらいは読むことをお薦めします。

*長くなったので「後編」に続く。

 

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ホーム 山内康一ブログ 『 蟷螂の斧 』 社会と市民活動、NPO ドイツの政党系財団との意見交換

2019年04月21日 10時36分48秒 | 国際・政治

ドイツの政党系財団との意見交換

ドイツの主要政党は、必ず政党系財団(政治財団・シンクタンク)をもっています。政党系財団には、連邦政府から多額の補助金が入り、調査研究、政策提言、政策対話、国際交流、国際協力、国内外の留学生への支援など、多様な活動を行っています。

そのひとつに自由民主党(FDP)系列のフリードリヒ・ナウマン財団があります。1958年に自由主義者のフリードリヒ・ナウマンの「市民の学校」の理念を継承し、民主主義を学ぶ場として創設されました。2018年度予算は約88億円ですが、そのうち約76億円が連邦政府の補助金です。

ドイツではキリスト教民主同盟と社会民主党という2つの大政党があり、自由民主党は3番手か4番手の中規模の政党です。その自由民主党の系列財団への補助金が76億円というのには驚きます。政党本体への補助金ではなく、政党財団への補助金がその金額です。立憲民主党が受け取っている政党助成金の2倍以上です。

政党系財団は機能的に「政党シンクタンク」といってもよいと思います。政党シンクタンクにそれだけの多額の税金を投入するドイツの連邦政府と納税者は立派だと思います。立憲民主党のシンクタンクをつくるのが私の夢なのでうらやましいです。

フリードリヒ・ナウマン財団は世界35か所に在外事務所を開設しています。韓国のソウルにも事務所があり、北朝鮮と韓国を所掌しているそうです。同財団は日本には事務所を置いていないので、韓国の事務所が日本をカバーしているようです。そのフリードリヒ・ナウマン財団のソウル事務所の方から、立憲民主党の政策や日本の政治経済の状況について聞きたいとの申し出がありました。

立憲民主党には国際局という部署があり、外国の政党や各国大使館との窓口になっています。私は国際局とは関係ないのですが、たまたま国際局長が所用でスケジュールの都合が合わなかったので、私が代理で同財団の方とお会いすることになりました。お会いしたのは、歴史学の博士号を持っているような知的な方でした。

ドイツはもともと東西ドイツに分かれた分断国家だったので、南北朝鮮の分断への関心が強く、フリードリヒ・ナウマン財団も北朝鮮との交流に力を入れているそうでした。ドイツ人が南北朝鮮分断に関心を持っているというのは、新鮮な驚きでした。旧西ドイツと東ドイツのように比較的問題の少ない統合が実現できれば、朝鮮半島の人たちにとっても日本にとっても良いことです。

その他、中国の影響力の増大、日本とドイツの関係、日本経済の行方、日本の政局など、いろんな意見交換をして会談を終えました。久しぶりに通訳なしの意見交換でけっこうしんどかったですが、相手も英語のネイティブスピーカーではなかったので、それだけが唯一の救いでした。ドイツ語なまりの英語でホッとしました。

国際援助業界や教育関係の専門用語であればそれなりに対応できるのですが、政治に関する英語の専門用語には自信がなく、「小選挙区制って、英語で何て言うんだっけ?」みたいな微妙な間ができてしまい、ときどき気まずい沈黙が流れました。あらためて英語の勉強をしなくては、という危機感を覚えた会談でした。

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天皇陛下のごく近くにいる吉備太秦は「平成から令和」へ改元を前に、「MSA資金」運用益のシェアについて「この任に預かってから、あらゆる秩序を壊してきた」という

2019年04月21日 10時28分52秒 | 国際・政治

 

 

板垣英憲(いたがきえいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」

~ニュースにブログ~

 
 

天皇陛下のごく近くにいる吉備太秦は「平成から令和」へ改元を前に、「MSA資金」運用益のシェアについて「この任に預かってから、あらゆる秩序を壊してきた」という

2019年04月21日 07時22分42秒 | 政治
本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
天皇陛下のごく近くにいる吉備太秦は「平成から令和」へ改元を前に、「MSA資金」運用益のシェアについて「この任に預かってから、あらゆる秩序を壊してきた」という

◆〔特別情報1〕
 天皇陛下を戴く世界支配層「ゴールドマン・ファミリーズ・グループ」は、天皇陛下と小沢一郎代表に委ねられている「MSA資金」運用益のシェアについて、「平成から令和」への改元を前にして体制を一新した。このために、天皇陛下のごく近くにいる吉備太秦は、「この任に預かってから、あらゆる秩序を壊してきた」という。「あらゆる秩序」とは、いわゆる「黒い貴族」(金融マフィア、麻薬マフィア、武器シンジケート)が、闇の世界で蠢き、巨万の富を独占している「悪の秩序」である。この破壊過程で、キッシンジャー博士とプーチン大統領が、2016年2月3日、ロシアの首都モスクワで会い、「世界恒久の平和と繁栄」を築くための新しい秩序づくり「新機軸」(第3次世界大戦の回避、世界の原発443基廃炉、地球環境改善、AIの産業化)を新潮流とすることに合意した。現在、「新機軸派」と言われているのは、天皇陛下、小沢一郎代表、キッシンジャー博士、プーチン大統領、トランプ大統領、習近平国家主席の6人である。安倍晋三首相は、「黒い貴族」の一員であった岸信介元首相の孫であり、「退治の対象」に指定されている。吉田茂元首相の孫・麻生太郎副総理兼財務相も同様である。吉備太秦は、「黒い貴族」による「悪の秩序破壊」の経緯について、以下のように振り返っている。

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南北首脳会談から米朝会談を経て南北統一へ、そして中国の民主化のシナリオが書かれています。このときから始まっていました。必読です。


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元毎日新聞記者・政治経済評論家歴45年!
板垣英憲が伝授する「必勝!」のための情報キャッチ術・情勢判断学~情報4重層「表・裏・陰・闇」とジレンマ情勢予測秘術
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「政権基盤を揺るがす参院選挙
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会 場 
埼玉会館 4 B
参加費 2,000円


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平成31年5月14日 (火)14時30分~17時

会 場 ホテルグランドヒル市谷 東館2階「琴」
参加費 5,000円


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HOME天木直人のブログ沖縄補選の敗北を見越して手を打った2プラス2会合

2019年04月21日 10時10分57秒 | 国際・政治


沖縄補選の敗北を見越して手を打った2プラス2会合

2019-04-21



 きょう4月21日で地方統一選は全て終わり、政局は参院選に向かって走り出す。

 私の最大の関心はもちろん沖縄の補欠選である。

 知事選や住民投票の結果を見れば、どう考えても辺野古反対の野党候補が勝つ。

 そして再び辺野古反対の沖縄県民の意思が確認される。

 安倍首相にとっては、今度こそ補選で勝利して、辺野古阻止の勢いをくい止めなければいけないだろう。

 しかし、まるで安倍自公政権からは焦燥感が伝わってこない。

 負けることを覚悟しているかのようだ。

 そう思っていた私は、4月19日(日本時間20日未明)に発表された日米外務・防衛閣僚会合(2プラス2)の合意内容を見てピンときた。

 そこには、「日米の外務・防衛4閣僚は辺野古移設が普天間固定化を避ける唯一の方法であるとして推進することを確認した」、となっている。

 まさしくこれが答えだ。

 21日に県民の意思が判明する前に2プラス2を開き、そこで日米の意思を確認・表明することによって、いくら反対しても無駄だと言って見せたのだ。

 揺ぎない日米同盟の前には、それに逆らうあらゆる抵抗は無駄であると言って見せたのだ。

 ここまであからさまな日米両政府だ。

 もはや辺野古移設反対は、安倍政権ひとりを相手に戦っても無意味だ。

 これからは、本気になって米軍とトランプ政権に迫るしかない。

 このままでは沖縄県民や日本国民の反米感情が高まり、日米同盟が危うくなると脅かすしかない。

 そしてそれは政治が主導しなければいけない。

 政治の場で野党が野党共闘しなければいけない最大のテーマなのだ。

 今度の沖縄補欠選挙における野党候補の勝利を、単に参院選への弾みだと喜んで政局の道具に留めてはいけない。

 野党は直ちに米国政府に辺野古移設を撤回せよと一致協力して野党外交を始めなければいけない。

 それを始めるのは平成が終る前でなければいけない。

 令和の時代の宿題にしてはいけないのである。(了)

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1日3分!視力を回復させる「根拠のある方法」 最新論文で話題「ガボール・パッチ」の威力

2019年04月21日 09時06分26秒 | 国際・政治

 

1日3分!視力を回復させる「根拠のある方法」 最新論文で話題「ガボール・パッチ」の威力

1日3分!視力を回復させる「根拠のある方法」 最新論文で話題「ガボール・パッチ」の威力

1日3分!視力を回復させる「根拠のある方法」

(東洋経済オンライン)

パソコンやスマホに囲まれる生活は、子どもから年配までもはや当たり前。文部科学省の2016年度学校保健統計によると、視力0.3未満の小学生は1979年度と比較し約3倍になっているほど。多くの世代の人が視力問題に困っています。

ところが世の中にはこれまで科学的に証明された視力回復法はなく、レーシック手術といった方法を検討するしかありませんでした。

そんな中、科学的根拠のある視力回復法が海外で話題になっています。『1日3分見るだけでぐんぐん目がよくなる! ガボール・アイ』の著者であり眼科医の平松類先生に聞きました。

子どもも高齢者も「視力」に悩んでいる

「最近本やパソコン、スマホを見ると目が疲れる。でも眼鏡もかけるのもなあ」「子どもの視力が悪くなってどうにかしてあげたい」。そう思う方から「視力をよくする方法はありませんか?」と、よく質問を受けます。

レーシックなど、眼科医の中でも「視力を回復する方法は手術以外ない」という考え方が特に日本では主流です。が、レーシックには感染症やドライアイなどのリスクがあります。

しかし、最近の論文で「ガボール・パッチ」という方法が新たな視力回復の方法となりうることが示されてきました。

カリフォルニア大学の研究では、大学の学生16人と65歳以上の高齢者16人を対象とした研究で、近視も老眼も視力の改善が示されました。119人を対象とした研究でも(平均年齢49歳、40〜63歳)視力の改善はもちろん、読書スピードの増加も示されました。

老眼がない人で26%、早期老眼の人で43%、進んだ老眼の人で81%、全体で50%読書スピードが増えたことも示されています。視力が上がる事で日常生活が楽になったり、仕事がしやすくなる可能性もあるように思います。

(画像:『1日3分見るだけでぐんぐん目がよくなる! ガボール・アイ』より)

このように同じ画像があるかないか?を判別していくので、パズルとや間違い探しのゲームに非常によく似ています。

視力回復につながるポイントとしては「画像を見ようとするのが大切」なので、間違ってもそれでもいいのです。間違ったとしても、「画像を見ようと脳を使う」ことで活性化されます。何度も繰り返し、同じ画像を見るのでよいのです。

球技がうまくなり、認知症にも効果的?

ものが見やすくなり、その処理能力が上がるという事はさまざまなメリットがあります。読書能力が上がり、仕事の処理能力が向上することで、ミスを軽減することができます。

また、目が見えない事で肩こりや頭痛、疲労感など何となくの不調を引き起こします。とりわけ疲労感は脳疲労が原因の一つと考えられています。脳の機能を向上させることで、この疲労原因を取り除くこともできるのです。

これまでの視力回復法と大きく違う点は目だけをよくするのではなくて、脳からよくするという点です。そのため、野球をしている人を対象とした研究でも、ボールをよく見えるようになるためにバッターはアウトになる確率がさがり、打率も上がるという事が示されています。

副作用がない簡単な方法です。ぜひ一度試してみてください。

著者:平松 類

 

下記で、お試し下さいませ。"視力回復トレーニングのための動画" を YouTube で見る
https://youtu.be/HP-k35U03Wk

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逆流性食道炎を招く生活習慣 「大声カラオケ」「満腹食」など

2019年04月21日 08時44分27秒 | 健康・病気
逆流性食道炎を招く生活習慣 「大声カラオケ」「満腹食」など
 

逆流性食道炎を招く生活習慣 「大声カラオケ」「満腹食」など

逆流性食道炎を招く生活習慣 「大声カラオケ」「満腹食」など

逆流性食道炎とどう向き合う?

(NEWSポストセブン)

 胸やけ、ゲップ、胃もたれ……症状だけ聞くとどうせ“食べすぎ”だろうと思ってしまうが、油断してはいけない。「逆流性食道炎」の可能性もあるこの症状、放っておくと重大な疾病につながる恐れがある。

 食道の胃に近い部分に『腺がん』ができやすくなったり、高齢者になると胃に入った内容物が食道内を逆流して誤って気管に入ってしまう誤嚥性肺炎を引き起こすリスクもあるという。命をも脅かす“サイレントキラー”なのだ。

 では、逆流性食道炎はどう治療すればよいのか。おおたけ消化器内科クリニック院長の大竹真一郎医師が説明する。

「プロトンポンプ阻害薬と呼ばれる胃酸の分泌を抑える薬を処方されるのが一般的です。ただし、あくまで胃酸を抑えるだけで逆流を防ぐわけではないので、服用をやめるとぶり返してしまうことが多い。服用が長期にわたれば副作用で腎臓を悪くする恐れもあります」

 そこで必要になってくるのが生活習慣の見直しだ。

「食事後すぐに寝ると逆流性食道炎を引き起こすことにつながります。満腹になるまで食べるのは避け、脂っこいものも控えたほうがいい。飲酒、喫煙なども逆流性食道炎の原因になるので節制が必要です」(同前)

 大阪市立大学の2016年の研究によると、禁煙に失敗したグループでは18%しか逆流性食道炎が改善しなかったのに対し、禁煙に成功したグループでは43%に症状の改善が見られたという。

 さらに、おなかに圧力をかける行動が逆流性食道炎を招くという。国立国際医療研究センター国府台病院の上村直実名誉院長がいう。

「最近は猫背の人が増えている影響で若い人にも逆流性食道炎が多くみられるようになりました。姿勢が悪いと内臓に圧がかかり、腹圧が高くなる。すると下部食道括約筋が緩んでしまう。同様に、きついベルトをしたり、しゃがむ作業なども腹圧を上げやすい」

 また、便秘も消化管の渋滞を招いて腹圧が高まるため、若い人でも逆流性食道炎を引き起こす原因になる。

 このほかにも逆流性食道炎を招く習慣はいくつかある。カフェインや酸っぱい飲み物は、逆流性食道炎の原因となる胃酸の分泌を促進してしまうため、胸やけを感じる人などは注意を払いたい。自覚症状がある人は、ミントやトウガラシなども胃を刺激するため同様に控えたほうがいいとされる。

 横になる際は、左側を下にするのが正解だ。「胃は左右で比べると左側の方が大きく膨らんでいるので、左を下にして寝たほうが逆流しにくい」(同前)からだ。反対に右向きで寝ている人は要注意。

 意外なところでは、「大声を出す」こともリスクだという。

「カラオケなどで大声を出すと腹圧を上昇させ、逆流性食道炎を招きやすい。飲食後は気をつけたほうがいいでしょう」(同前)

 食後すぐの入浴も注意が必要とされる。

「湯舟につかり、お腹に水圧がかかると、やはり腹圧を上げてしまい逆流につながってしまう。入浴は食べた直後ではなく、1時間くらい空けてからにしましょう」(同前)

 健康寿命を“逆流”させないようにしたい。

※週刊ポスト2019年4月26日号

 

皆様も御用心下さいませ。

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