酒は「百薬の長」「人間関係の潤滑油」とも言われるが、育児中のママの大っぴらな飲酒はどこまで許されるのだろう?

 東京都に住む45歳の主婦Tさんは、10歳と4歳と、少し歳の離れた2児のママ。下の子は幼稚園に通っている。

「上の子の時と比べ、今のママ友はお酒が好きな人が多い。学期の終わりに親子でお茶やお菓子を持ちより、集会所で懇親会を開くのが恒例なのですが、今のクラスのママはお茶じゃなくて缶チューハイやビール。それも500ml缶の6パックとか、かなりの量。私も家では飲みますが、さすがに子連れの集会所では……って感じです」

 昼下がりの公園で、缶チューハイ片手に3歳くらいの子どもと遊ぶママを目撃したのは、埼玉県在住の元会社員Hさん(62)だ。

「泥酔しているわけでもなく、子どもの面倒はちゃんと見てたから、目くじら立てることもないのかもしれないけど、何かあった時にちゃんと対応できるのか、何でわざわざ公園で飲む必要があるのか、他人の目が気にならないのか、いろいろ不思議に思いましたね」

 妊娠中や授乳中でなければ、別に飲んでも構わない気はする。しかし、主婦Tさんや元会社員Hさんが言う通り、「育児中のママの飲酒はタブー」という風潮が長く続いてきた。しかし、近ごろの若いママは、あまり気にしていない様子なのである。

「若い女性の飲酒が増えているのは確かです」というのは、久里浜医療センターで女性病棟を担当する精神科医の岩原千絵氏だ。

 厚生労働省科学研究の年代別飲酒率の調査によると、2003年はどの世代でも男性が女性を大きく上回っているが、13年は20〜24歳の男女の割合がほぼ一緒。08年には20〜24歳の女性が男性を上回るなど、若い女性の飲酒率は年々高まっている。

「原因は大きく2つあると思います。1つは、女性の社会進出が進み、お酒に接する機会が増えたこと。2つ目は酒類メーカーが女性をマーケティングの対象とし、メディアも“女子飲み”などと取り上げたことで、飲酒に肯定的な雰囲気が醸成されていることです」

 つまり飲酒に対する抵抗感が若い女性の間では薄れており、同じことが若いママにも起こっていると考えられる。

 繰り返しになるが、妊娠中や授乳中を除き、かつ子どもの安全などに配慮した上でなら、大っぴらに飲もうが、家で飲もうが基本的には本人の自由だろう。

 しかし「飲酒は月経周期を乱し、生殖能力に悪影響を与えることが分かっています」(岩原氏)というから、授乳期を過ぎていても次の子が欲しい時はやめたほうがベターだ。

 また、女性は男性に比べてアルコールの代謝能力が低く、大量飲酒による肝疾患やアルコール依存症の進行も早い。酒量が増えると乳がんのリスクも高まるとか。

 育児中に限らず、女性は「適量」が鉄則──それは男性も同じ、か。』

 

育児のストレス解消にしている面も有ると思います。

糖分の入ったアルコール飲料は、糖尿病になりやすいのでは有りませんか。

お酒は、休肝を作り、健康を維持と子供の為にも飲み過ぎないようにして下さい。