防衛費GDP比1・3%の深刻さ
2019-04-10
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きょう4月10日の日経新聞が、ついに日本の防衛費が対GNP比で1・3%になると言う記事を掲載した。
岩屋防衛相がきのう4月9日の衆院安保委員会で、我が国の防衛費は北大西洋条約機構(NATO)の算出基準で試算すると対国内総生産(GNP)比で1・3%になるとの認識を示したというのだ。
この岩屋防衛相の国会答弁は極めて深刻な意味を持つ。
まず統計技術上のごまかしがある。
統計疑惑問題で明らかになったように、統計のごまかしは、単なる数字のごまかしだけではない。
統計基準の変更を含めた統計手法の作為的操作で、いくらでも結論がごまかせるところが統計疑惑の本当の問題なのだ。
今度の対GNP比1・3%も、まさしく「NATO基準}で換算し直せば1・3%だと言っている。
これまでの日本の基準である対GNP比1%以内に抑えるという方針は守っていると言わんばかりだ。
NATO基準に変えて計算し直したのは、あくまでもトランプ大統領の不当な要求をかわすためのごまかしであり、むしろ日本にとって都合のいいごまかしであると言わんばかりだ。
その限りでは問題はない。
しかし、一旦1・3%という数字が公言されれば、その数字は独り歩きする。
そして、国内的には、NATO基準ではなく、従来の統計基準に従って、対GNP比1・3%に戻せばいいのだ。
その時こそ、我が国の防衛費が3割増になる時だ。
年間5兆円強の国防予算が、あっという間に6・5兆円になる勘定だ。
トランプ大統領が米国の大統領として二期8年やれば、どうしてもそれぐらいは必要になっていく。
いや、トランプ大統領が再選されなくても、米国の日本に対する防衛予算増額圧力は、強まりこそすれ弱くなることはない。
まさしく日本の防衛予算はいくら増えても足りなくなる。
岩屋防衛相がきのう4月9日の安保委員会で、わが国の防衛予算が対GNP比で、「今後5年間に1・1-1・3%になる」とはじめて言及した事の深刻性は、まさにそこにある。
この岩屋発言が大問題にならないところが、今の日本政治の大問題なのである(了)
パチンコに狂う父から20歳で逃げた息子の告白 自殺未遂した際の入院費も息子が負担した
『12月の昼下がりなのに外気は2℃。新幹線で盛岡駅に降り立ったときはそれほど寒さを感じなかったのですが、しばらく外を歩くと身体がじわじわと冷え、北の地を訪れていることを実感しました。今回話を聞かせてもらったのは、濱田瑛太さん(仮名、26歳)。
高校を出てからずっと、岩手県内のある役場で働いています。酒癖が悪くギャンブル依存の父親に、小さい頃から悩まされてきました。母親はがんと闘った末、東日本大震災の翌年に他界しています。
「父親からの金の無心から逃げるため、6年前に家を出た」という瑛太さんに、これまで何を感じてきたのか、聞きました。
まるで「一種の宗教」のような家族関係
瑛太さんが生まれたのは、両親が出会って結婚した神奈川県。幼稚園の頃、両親の故郷である岩手県に移り、3人で暮らしてきました。
父親は酒に弱く、飲んで帰ってきては母親や瑛太さんに説教をし、ときには2人に手を上げることもありました。自分がつねに正しく、母親や瑛太さんの言うことは間違っていると断じるその様は、「一種の宗教みたいな感じだった」と言います。
親戚が経営する会社で土木の仕事をしていた父親は、茶封筒で給料を渡されていました。もらった封を開けるとお金が半分以上減っており、母親が嘆いていたことを覚えています。父親はギャンブル依存症で、パチンコにお金を注ぎ込んでいました。
母親は一度、瑛太さんを連れて、東京に住む妹のところに家出したことも。瑛太さんが9歳のときでした。おそらく離婚を考えたのでしょうが、1人では「生活できない」と判断したのか、親戚の仲介もあり、結局は父親の元へ戻ることに。』
ギャンブルにはまり込むと抜けれません。
世間で言うパチンコ狂です。
皆が皆パチンコのプロになれる訳が、有りません。
今カジノ誘致が、問題になっていますが。
今の右方上がりのには、当分ならない日本経済では、日々のストレスと欲求不満解消にもギャンブルにはまり込んでも家庭崩壊と借金による自己破産や自殺者が、増え不幸を呼ぶ原因になるのではありませんか。
カジノ誘致で、日銭が稼げ景気が簡単に回復する程容易な立ち位置の日本経済では、無いと思います。