冬で終わったはずのインフルエンザが今、また猛威を振るっている。
史上最長10連休のゴールデンウィーク突入まで、あと4日。
しかし、冬で流行が終わったと思っていたインフルエンザが、依然、流行中。
みやのこどもクリニック・宮野孝一院長は「ゴールデンウイークに、さらにアウトブレイクする」と話した。
国立感染症研究所によると、4月8日からの1週間の患者数は6万5,000人と推計され、前の週と比べて増加へと転じた。
1医療機関あたりの患者数は1.67人で、流行を示す「1人」を超えている。
インフルエンザは、A型のあとにB型が流行する傾向があり、現在、感染者の割合が増えているのもB型。
激しい寒暖差による体調不良で、抵抗力が落ちたことの影響を指摘する医師も。
さらに、人によっては、「あの持病」が弱点となるおそれがあるという。
みやのこどもクリニック・宮野院長は「花粉症も関係ある。花粉が入ってくると、鼻の粘膜とのどの粘膜ですね。ここで炎症を起こすわけです。弱っている粘膜というところに、インフルエンザのウイルスが非常に増殖しやすい」と話した。
花粉症で粘膜が弱ることで、インフルエンザウイルスに感染しやすくなるという指摘。
また、花粉症の人がインフルエンザを発症すると、さらに厄介な症状につながるという。
宮野院長は、「弱ってる部分がさらに弱っていく可能性がある。鼻・耳・のどから、耳の方に行きやすい。鼻と耳はつながってるので、肺炎よりは、耳の方に可能性はある。中耳炎ですね」と話した。
多くの人が移動するゴールデンウイークに向け、どのような対策が必要なのか。
冬、流行する前に打つインフルエンザのワクチン。
そのワクチンの有効期限は、およそ3カ月といわれている。
ここから徐々にワクチンの効果が、なくなるわけではないが、薄れていってしまう。
23日に取材した病院でも、ワクチンの接種は、例年10月から遅くても12月の初めには皆さん打たれている。
そうなると、ちょうど4月ごろが、ワクチンの免疫が落ちてくるころに該当してしまう。
また、ここからゴールデンウイークがやってくるため、人の移動が増える時期でもある。
この時期、どうやって対策していけばいいのか。
このインフルエンザの対策は通年、同じではある。
人混みを避け、マスクを着用し、手洗い・うがいを徹底することだが、実際これからゴールデンウィークで、人混みを避けるのは、現実的にはなかなか難しい。
また、場所によっては、簡単に手を洗う場所がないようなところもある。
そんなときに有効なのは、携帯するアルコール製剤。
アルコール製剤を使うことでも、大変有効的な手だてになるという。』
皆様予防法を実行して下さい。