札幌市の自宅マンションの部屋で2歳の娘を虐待したとして、母親と交際相手の男が逮捕された事件で、母親は以前から子どもの面倒をみない、いわゆる「ネグレクト」の疑いがあることが、関係者への取材でわかりました。

札幌市中央区の飲食店従業員、池田莉菜容疑者(21)と、交際相手で飲食店経営の藤原一弥容疑者(24)は、自宅マンションの部屋で池田容疑者の長女の詩梨(ことり)ちゃん(2)に暴行を加えてけがをさせたとして逮捕されました。詩梨ちゃんは今月5日に意識不明の状態で病院に運ばれたあと、衰弱死しました。

捜査関係者によりますと、2人はことしに入って交際を始めたとみられ、それをきっかけに日常的な虐待が行われた疑いがあるということですが、それ以前から池田容疑者は子どもの面倒をみない、いわゆる「ネグレクト」の疑いもあることが、関係者への取材でわかりました。

去年の春ごろまで詩梨ちゃんを預かっていた元保育士によりますと、詩梨ちゃんにあざなどはなかったものの、当時から痩せ細っていて、冬でもシャツ1枚とオムツだけの姿だったり、預かってから2日がたっても池田容疑者が迎えに来なかったりしたこともたびたびあったということです。

警察は、こうしたネグレクトに加え、藤原容疑者との交際をきっかけに、虐待がさらにエスカレートした疑いがあるとみて調べています。』

 核家族化も一つの要因ですが、悲しい今日本中で多くなっている社会問題です。