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2020/01/04 06:41
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心臓の休日<本澤二郎の「日本の風景」(3544)より、転載させて頂きました。より、転載させて頂きました。
<ゴーン逃亡報道に助けられた安倍の心臓?>
憲法改悪に突進する手はずだった安倍晋三、そのための中国との関係改善策だったのだが、日本共産党を中心とする「桜」疑惑がさく裂、ついでTBS山口強姦魔事件の敗訴、さらには自公そろってのカジノ汚職事件と、とことん追い詰められてしまった日本国首相の師走狂騒曲に正月休みどころでなくなってしまった。
そこにゴーン逃亡事件(12月29日)が発生した。新聞テレビは、一斉にゴーン報道に特化、そのおかげで心臓の休日が訪れた。
本を一度も開いたことがない心臓である。早速連日のゴルフ三昧の日々、そして昨日は映画観賞である。漫画に執着する副首相の麻生太郎とは、いまも馬が合っている。映画大好きな政治家もまた珍しい。映画宣伝にも力こぶを入れる心臓なのだ。
偶然過ぎるゴーン逃亡に「心臓も一役買っているのではないか」との冗談も飛び出す始末という。
<議会と国民は司法制度改革の契機にすると幸い>
ゴーン事件は、日本の司法制度への糾弾、それも国際舞台で演じてくれるというのだから、これは人権を重視する日本国民にとって、禍を転じて福と為すということにもなるらしい。
拘束して自白を強要することで、犯罪を組み立てるという日本の刑事司法は、戦後の民主主義の下で誕生したものではない。骨格は明治のままの国家主義立法である。
ゴーン捜査によって、この前近代の司法制度のことが、欧米のメディアで報道されてきている。
この機会にメスを入れる好機にしたらいい。日本の法務検察の恣意的捜査は、戦後、一人も財閥首脳が拘束されていないことでも理解できる。ワシントンが介在したロッキード事件では、田中角栄が元首相として逮捕されたが、これは例外中の例外だった。この事件では、本丸の中曽根康弘を救済した。要するに、日本の検察は公正・中立・正義を貫いていない。
<特に強姦の構成要件と軽すぎる刑罰にメス>
この機会に政府・議会・マスコミに対して、特に注意を喚起したいことがある。
それは、伊藤詩織さん事件に関連して問題提起された点は、強姦事件の刑罰が軽すぎることだ。せめて懲役20年以上にするのである。
勘ぐれば、強姦魔のような人物が、法の施行者かと思わせる刑罰である。さらに、強姦の構成要件は、合意なき性行為で充分である。男女平等の鉄則に照らして、20年以上豚箱に入れることができれば、普通の人間はレイプすることはない。
現状では、法務検察警察にも、強姦魔がぞろぞろいるということにならないか。やくざによる強姦殺人で、人生を奪われた「木更津レイプ殺人事件」の教訓である。
法曹界や女性の人権活動家の奮起を期待したい。
<「現代の慰安婦」解消の決め手となる法改正>
日本の司法制度は、あらゆる角度から民主的な検討が不可欠である。共謀罪は、戦前の治安維持法そのものである。この憲法違反の悪法を使うと、どんな人間でも拘束することが可能である。
これを強行した安倍晋三と日本会議と公明党創価学会に覚醒を求めたいが、それは無理だろう。彼らには民主の観念が薄い。
この法制度で入れ墨やくざが跋扈する。彼らを擁護する弁護士まで現れる日本である。強姦魔を弁護する弁護士に、黒を白にする弁護までも期待していない。事実を本人に認めさせ、相当の刑罰を受けさせるという倫理義務を負っていることを忘れてはなるまい。
合意なき性行為に対して、20年以上の懲役にすることで、入れ墨やくざやそれに類する強姦魔を退治できるだろう。警察が本腰を入れるという警察改革で、やくざを撲滅することも可能だ。
フィリピンと中国の取り組みが参考になろう。
従軍慰安婦に抵抗する、歴史を正当化する極右と、現在の「慰安婦」に関係がないと言い切れるのか。
<米イの一触即発にも無関心の晋三>
大分横道にはまってしまったが、ゴーン逃亡事件を災いとして捉えるだけでなく、この機会に日本の古めかしい司法制度の大改革を断行する。このことが、きわめて重要である。
昨日は、また大変な事件がイラクで発生した。イランの司令官を乗せた車列が、バグダッドの空港を出た直後に、米軍ヘリのロケット弾3発が命中した。
CIA情報の正確さとロケット弾の威力を見せつけたトランプに、イランは直ちに報復を表明した。一触即発のアメリカと中東イランの軍事的攻防に、原油は
急騰、アメリカは一石二鳥であろう。しかし、危険なテロは米政府とアメリカ人の頭上に襲い掛かる。中東派兵の自衛艦も巻き込まれる危険性が生まれている。
こうした緊急事態に、わが心臓は映画鑑賞で過ごしていた。めでたい心臓であろうか。
<「無知・無恥・ずるい」とは成蹊大学恩師>
安倍晋三という政治屋についての、安倍が学んだという?成蹊大学の恩師は、安倍のことを「無知・無恥のずるい人間」と断じたという。
まことに正鵠を得た指摘で、脱帽するほかない。
7年間の議会での発言と行動のすべてが、そのことを伝えて余りある。
家庭教師の平沢勝栄がいつも物差しなどで、心臓の頭をたたいたというが、おそらく父親の晋太郎の了解の上であったろう。
「ずるい」とはなにか。答案を他人に任せて提出したのではないか?
筆者も経験がある。二松学舎大学の教壇に立った時、小論文試験をしたのだが、中国人留学生の中に代筆論文が存在した。思案して最低の合格点にした。そもそも日本語に不自由な留学生が、日本人と対等に競うことなど出来るわけがないのだから。落第させることは、人情が許さなかった。
しかし、代筆を心臓がしたかどうか、もちろん不明だが「ずるい学生」と恩師が断定するところからすると、この性格は首相になっても変わらないのだろう。
まずは人間は修身であろう。修身に自信を持てる人間は、少なくとも政治屋にいないだろうが、人間の道をはずれた日本の代表は、当然のことながら交代するほかないだろう。
2020年1月4日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)