ブログで本を紹介する理由
</header>ふり返ってみると私のブログは、書評であったり、本を読んで感じたことを書いたものが多いことに気づきました。なぜブログで書評や読書感想を書くかというと、読んだことを忘れないためです。いわば備忘録をネット上で公開しているようなものです。
自分で気づいている欠点のひとつは、記憶力が悪いことです。自分でも嫌になるくらい様々なことをすぐ忘れます。本を読んでも何も記憶に残っていないことも多く、図書館で同じ本を2度借りたり、同じ本を2冊買ってしまうこともあります。図書館で同じ本を2度借りるのはそれほどダメージはないのですが、同じ本を2冊買ったときはショックです。ことほど左様に、放っておくと読んだ本の内容が記憶に残りません。
そこで読んだ本の内容を記憶に定着させるためにしている工夫が3つあります。第1の工夫は読み終わった本のリスト化です。論文の参考文献リストのように、著者名、出版年、書名、出版社名を記録しています。小説とか雑誌とかは記録しませんが、政策や政治に関する本は記録しています。
読了した本のリスト化は、20年くらい前からやっています。「今年は〇〇冊読んだなぁ」と1年をふり返るのにも、数年前に読んだ本をもう一度読み返すときにも役立ちます。引用したいときには特に役立ちます。
第2の工夫は、心に残ったフレーズや言葉を書き残すことです。「書く」といってもパソコンで打つだけですが、それでも本の内容を一部でも書き写すと記憶に定着しやすくなります。また、あとあと引用する時に正確に引用できます。そうやって心に残ったフレーズや言葉を集めたノートはA4で30ページ以上になります。ときどき読み返すのも自省のために有効です。
第3の工夫がブログに書くことです。書評を人さまに読んでいただくためには、きちんと理解しなくてはいけません。読み終えた本を読み返しながらまとめる作業は、より深く理解し記憶を定着させるのに効果的です。
文章を書くとあたまが整理されます。理解していないことは書けません。書くためには努力して理解する必要があり、あたまを使います。ただ読むだけでは絶対に定着しない知識も、書けば少しは定着します。また書いておけば、あとでふり返って記憶を呼び戻すのにも有効です。備忘録としてのブログです。
なので、たとえ誰も読んでくれなくても、地道にブログに書き続けています。ブログで紹介した本を読んでくださる方がときどきいるので、がんばって書き続けていられます。また、会ったこともない著者からメールが届いたこともあり、うれしかった経験もあります。半分以上は自己満足ですが、引き続き書評ブログを書き続けてまいりますので、ご愛読いただければさいわいです。