あっぱれ心臓!<本澤二郎の「日本の風景」(3553)
2020/01/13 12:22
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あっぱれ晋三!<本澤二郎の「日本の風景」(3553)より、転載させて頂きました。
<中東紛争地域に軍艦率いて介入する偏狭ナショナリズム>
確か中曽根内閣か海部内閣のころだったろうか、中東紛争に金や太鼓で、あるいは掃海艇派遣などに対して、自民党内から「イケイケどんどんでいいのか」という厳しい批判が出た。
いまどうか。安倍晋三は軍艦を率いて中東の紛争地域に乗り込んで、軍艦の中東での監視に関係国に理解を求めている。
さすがはA級戦犯の孫である。親類には、国際連盟を脱退した松岡洋介がいたはずだ。
偏狭ナショナリズムがうなりを上げていることに、野党も言論界も高みの見物を決め込んでいる。因果は巡るというが、本当なのだ。70年前のことをすっかりと忘れ去った、安倍・自公・日本会議のスキャンダル逃亡作戦に矮小化していいのだろうか。警鐘を乱打しなければなるまい。
<戦後の日本人・アジア諸国民が想定さえもできなかった重大事態>
アメリカの森林、アマゾンンの原始林、いまオーストラリアで山という山が4か月も燃え続けている。地球が災害で燃え尽きようとしているが、大国先進国も無関心を決め込んでいる。
地球温暖化の速度は急進展している。しかし、人類は平然と見守っているだけのようだ。国連が作動していない。それは中東紛争にもいえる。
健全なナショナリズムが喪失した地球・人類なのか。
<台湾・香港問題にも隠れての介入説も?>
安倍ナショナリズムは、隣国にも容赦しない。背後で米英と協力して香港問題と台湾総統選挙を支援していた可能性を見て取れる。内政干渉であろう。
独立派の蔡英文総統の再選に、安倍が期待する茂木という外相は、祝意を伝えたという。日本の台湾窓口の代表も、真っ先に蔡英文を表敬している。
香港問題は、どうみても台湾の選挙を想定して、仕組まれた可能性もあるといわざるを得ないだろう。安倍と李登輝、蔡英文と安倍の実弟・岸の関係は、知る人ぞ知る、である。
<歴史認識で韓国第二の併合論は暴論か>
春秋の筆法をもってすれば、安倍・日本会議の対韓外交は「まるで第二の併合を仕掛けているようにも見える」という専門家もいるという。歴史認識と経済圧力を連動させているためだろうが、それにしてもやり口が汚い。
日本人の多くが韓国嫌いになっている。これこそが安倍が仕組んだ、日本の偏狭ナショナリズムの成果と言えなくもないだろう。
日本のナショナリズムは、どうみても健全なそれとは違う。この重大な事態を野党も、新聞テレビも、週刊誌でさえも取り上げていない。異常・異様な日本で、大衆いじめの10%消費税がうなりを上げている。
人々の覚醒は、女性も若者も起きていない。安倍改憲の2019年危機は回避できたが、2020年もまたより強力な危機が迫ってきている。
共同世論調査では、34・4%の国民が、海自の軍艦派兵を評価していた。国民に戦争の覚悟があるのか?危機は急に起こるものではない。徐々に、である。警鐘を乱打しなければなるまい。日本人とアジア諸国民に対して!
2020年1月13日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)