大阪府によりますと、女性は28日に感染が確認された奈良県のバス運転手の男性とツアーで同行していたということです。
大阪府によりますと、女性は28日に感染が確認された奈良県のバス運転手の男性とツアーで同行していたということです。
2020/01/29 17:43MBSニュース
『バスガイド』も新型コロナ感染か?“原因不明の肺炎”…奈良のバス運転手と同乗
(MBSニュース)
大阪府などは、新型コロナウイルスに感染した奈良県に住むバス運転手と、同じバスに乗っていたガイドの女性が、大阪市内の病院に入院していることを明らかにしました。感染しているかどうかは1月29日夜にも判明するということです。
大阪府や厚労省によりますと、女性は新型コロナウイルスに感染したバス運転手と同じバスで、中国・武漢からのツアーのバスガイドとして乗車していて、“原因不明の肺炎”になり、現在も入院しているということです。
どのタイミングでバスガイドをしていたかは明らかになっていませんが、大阪府は女性の検体を検査に出していて、女性が新型コロナウイルスに感染しているかどうかは1月29日夜にも判明するということです。
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チャーター機利用者に8万円請求 政府(時事通信) - Yahoo!ニュース
政府は新型コロナウイルスによる肺炎が広がる中国湖北省から、政府のチャーター機で帰国する在留邦人に対し、片道分の正規のエコノミー料金を請求する方針だ。 外務省によると、1人当たりの負担は約8万円(税別 - Yahoo!ニュース(時事通信)
小野次郎前参議院議員
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@onojiro
「桜を見る会」に縁故者を八百五十人も無料招待するのに、何故、感染症予防で外地から着の身着のまま緊急避難する邦人に対してはしっかり航空賃を徴収するのか、政権の倫理観、バランス感覚を疑う。
日航の暴利体質<本澤二郎の「日本の風景」(3579)
2020/01/29 10:01
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日航の中国帰国航空券の超暴利<本澤二郎の「日本の風景」(3579)より、転載させて頂きました。
<相手の弱みに付け込んで倍額チケット>
気分が悪い。北京のPM2・5のせいばかりではない。1月28日夕、成田に這う這うの体で帰国したのだが、いまも精神は安定していない。この機会に安倍の逃げ答弁事件を棚に上げて、日航の非人道的な暴利体質に言及しなければならない。
昨日の北京の出国手続きは、外国人客が多かった。緊急避難で逃げ帰っている人々は、これからも続くだろうが、日程変更しての中国からの帰国便片道航空券は、往復便以上の値段である。つまり日航は、中国を襲っている病をりようして、すなわち相手の弱みに付け込んで、暴利どころか、超暴利航空券を弱者に発売して、舌を出している。
いかなる口実をつけているか、年に数回利用するだけの市民はわからないが、正直のところ、今も心は思い出すと怒り狂う。この5年ほど日航機を利用しているのだが、その恩恵は全くないのだが。
親切な航空会社が日本に誕生しないものか。切実な課題である。
<東京往復北京便航空券=北京からの片道航空券>
それにしても腹が立つ。安倍なら文句を言わないだろうが、わずかな年金を削られながらの年より夫妻は、ほぼ1か月分の年金をはたいて、毎年北京を往復している。
ことし96歳の半分寝たきりの義母の介護目的である。息子の医療事故や妻の病などで、自分の母親の介護に貢献できなかった不肖の息子である。そんな悩みから、義母に少しでも孝行しようとの北京往復である。
金持ち老人の旅行ではない。相応の理由のある旅なのだ。出来るだけ安く往復したいと願っている日本人である。
緊急避難ともいえる日本帰国は、突然に襲ってきた。予定通り3月中旬帰国にこだわっていたのだが、妻の周辺が騒ぎ立てた。ついには「一人でも帰る」と言い出されて、抵抗できなくなった。
妻は北京の日航の支店に電話した。かからなかった。友人に日本大使館の電話を聞いて、電話した。教えてくれた電話は、どうやら東京のようであった。
「28日か29日に変更したいのだが」と伝えると、応対した女性職員は「28日は二席空いている」と。神にもすがる気持ちで飛びついた。この時は、後妻孝行である。安堵した。職員は「4112円」と伝えてきた。追加料金4112円と理解したのも、不安を消し飛ばせてくれた。
そのうちに、この金額が中国の「元」だと分かったが、後の祭りである。空席2の仕業なのか。こちらはこの時期、日本からの帰国便の中国人観光客のはずだから、北京から日本行きは、ガラガラと判断してのものだったのだが、意外や29日満席、28日は2席のみという。合点できなかったが、OKするしか能がなかった。ともかく妻のためだ。彼女は2003年のSARSを体験している。「3月に空港閉鎖となって帰国できなく可能性も。そうなると、そこでビザの再手続で数か月かかるかも。いま帰るしかない」と断固として意思は固まっていた。
かくして4112元を二枚購入。「くそったれ」と大声を上げてしまった。つまりは、北京往復2回分を支払わされたことになる。
我が家にとって、これは相当の負担だ。年金2か月分が飛んでしまったことになる。誰かが「命あっての物種さ」とささやいてくれるが、今回の疫病は病気持ちの年寄りが被害者である。
体力のある人間は、大丈夫なのだ。
<安倍は国費で贅沢三昧=タダ同然の高級ホテル接待+日本国功労者>
悪しき権力者のことを思い出した。28日は、未明に尊敬した大平正芳首相が夢に現れた。秘書の真鍋、鈴木さんらも。
彼らは安倍のようなあくどい不正腐敗と無縁だった。国民は知らないだろうが、事実である。
安倍も菅も悪党だ。官房機密費を自己のために悪用している。安倍の「桜を見る会」の国費乱用によるやくざや詐欺師、選挙の支援者招待には反吐が出る。それが、公然と行われてきた。しかも、悪党は「反省」という言葉でチャラにして恥じない。
それどころか、こうした犯罪者まがいの支援者も、自由で民主主義国の「功労者」として招待しているのである。
<日航よ!弱者いじめの暴利航空券を中止せよ!>
懐が許せば、日航を詐欺で告訴したい気分である。間違っていれば、暴利分を返却して欲しい。少なくとも、今回のような緊急避難客からの高額チケットを中止して欲しい。
一連の戦争三法やカジノ法を強行した公明党の国交相にも忠告したい。日航の暴利体質の改善を即座に実行してもらいたい。弱者いじめのような日航の暴利体質を是正する責任があるだろう。
怒り心頭である。昨年は、KDDIのAU携帯の支払いが、少し遅れたという理由だけで、数十年使用してきた携帯番号を二度と使用できなくされてしまった。京セラの稲盛は悪党も悪党であることを、国民は気づく必要があろう。
政治は、弱者に目を向ける政治家らしい政治家にしかできない。乱分乱筆は、このさい、ご容赦願いたい。
2020年1月29日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)
北京正月2,3,4日<本澤二郎の「日本の風景」(3578)
2020/01/28 21:01
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北京正月2、3,4日<本澤二郎の「日本の風景」(3578)より、転載させて、頂きました。
<PM2・5に気分は重く>
安倍訪中と関係などないのだが、そのころから「北京冬天」とお目にかからない。正月2日はとうとう忘れかけていたPM2・5が北京上空を覆った。風がないのだ。ということは、翌日も厳しい天候であろう。
日本人も辛抱強いが、北京人もこのPM2・5という大気汚染によく耐えている。友人の医師の夫人は、車でチベットへと行くようだが、彼女の理由はPM2・5の影響かもしれない。
またこの季節の中国の恵まれた一部の人たちは、南の海南島の別荘で過ごしているようだ。庶民はそうはいかない。やはりPM2・5を退治する中国でないと、一流の国際都市とは言えない。
妻の友人が車を出してくれた。数年ぶりか高速道路を走った。車は多くない。100キロ速度が普通なのだが、あたり一面、大気汚染で気味が悪いほど灰色がかっていて、視界に入る大都市の風景は、お世辞にも誉められない。高級な建造物も汚れていて冴えない。
<後ろ髪を引かれる96歳になる義母との別れに涙>
バスに乗っても危険ということで、大晦日の24日も、元日の25日も義母宅に行かなかった。そうこうするうちに妻が「すぐに帰国だ」とわめきだした。「一人でも日本に戻る」と言い出されて、もはや抵抗できなくなった。
無理して帰国の航空便のチケットを購入したのだが、耳の遠い義母に連絡がとれない。このまま帰国したら、生きて再会する機会を失うかもしれないという恐怖が新たに。
という次第で、大気汚染下の市内に車を出してもらったものの、気分は鉛のように重い。昨年11月からずっと週2回義母宅に行き、按摩(マッサージ)をしてきた。ろくろく親孝行ができなかった分、義母に両手を差し出して、彼女の両足と両手をマッサージするのだが、どういうわけか一番喜んでくれる。
帰るときには、日本語で「ありがとう」とこぼれそうな笑顔と共に、感謝の言葉を述べてくれる。これがうれしくて訪問するのだが、そのさい日常的に介護をしている義弟が、おいしい昼食とわずかな白酒で乾杯してくれる。
特に麺と餃子が上手だ。これも楽しみの一つにしてきたのだが。
それを3月中旬まで続けることにしていたのが、武漢市で発生した感染力の強い肺炎が原因で、どうしても続けることが出来なくなってしまった。義母にどう取り繕えばいいのか、耳の遠い義母に分かりやすく説明など不可能だ。
友人の車を待たせて、集合住宅4階の義母宅に妻と共に飛び込んだ。真っ先に義母の両足を取り上げた。マッサージしている間、義母の娘である妻が、耳元で大声で別れの挨拶をした。
その瞬間、彼女はこらえきれずに慟哭、部屋を飛び出した。「もうこれで会えないかもしれない」という娘の悲壮感に、つかぬ間の按摩師も、もらい泣きしてしまった。
ことし96歳になる彼女は、1950年の朝鮮志願軍として、革命の地・延安で学び、林彪の第4野戦軍で活躍した夫と、母親と幼子二人を抱えて参戦、当時、日本軍をせん滅したような米軍を迎え撃った。家族総出の朝鮮志願軍は、ほかにいないだろう。5人とも生還した。
<元朝鮮志願軍の英雄>
ドン・キホーテのような乱暴すぎる志願軍は、ソ連のスターリンの強い要請があったという。毛沢東側近の第4野戦軍の林彪は参戦反対、困った毛沢東は彭徳懐を説得して志願軍は結成された。
その数100万ともいわれているが、戦車飛行機を持たない志願軍の死者は数十万人を超えたろう。それでも38度線で、南北は休戦協定を結んだ。
彼女は看護兵となって厳しい前線で、米軍の空爆に身をさらしながら、寒さで凍り付いた志願軍兵士の死体を運ぶ日々だった。金日成の朝鮮軍兵士を彼女は「飲んだくれが多かった」と打ち明けたものだ。寒さと食料も満足にない竹やり戦法である。
当時、ソ連は兵士を出さなかった。中国の志願軍が、現在の北朝鮮を誕生させたものだろう。志願軍の歴史資料館はあるのだろうか。日本軍の蛮行を伝える歴史館は存在するが、志願軍のそれを聞かない。
彼女は3年前、市バスを降りた直後、路上に倒れた。「もうだめか」と周囲の人たちに衝撃を与えたが、奇跡的に回復、ベッドから居間に介護器具を使って歩くことが出来るまでになった。彼女の夫並みに100歳まで生きてもらいたい。そう思っての介護補助だった。
新型肺炎のためとはいえ、心は暗くつらかった。
この日も「ありがとう」といつもの笑顔で見送ってくれた。後ろ髪を引かれる思いとは、こんな時のことを指すのか。一層胸を締め付けたことは「また生きて会えるだろうか」であった。
<初めて見た巣の中の「幸福鳥」>
北京正月3日午後、歩いて電話局に行く。ネツトを切断する手続きをするためだ。日本だと、契約を止めると、接続再開が面倒だと理由で、使用していなくても、光電話などで1か月6000円から7000円もかかる。わずかな年金生活者には堪えてしまう金額である。
電話局入り口に塊樹が数本植えてある。高さ10数メートルか20メートルの枝に鳥の巣があるのを見つけた。とうよりも鳥の鳴き声に見上げたのだが、そこに筆者が「幸福鳥」と名付けた、北京を代表するであろう格好のいい中型の鳥が、巣のヘリを飛び歩きながら、何かをついばんでいた。
中国111回目の北京で捉えた、初めての経験である。鳥の巣は以前から気になってはいたが、どんな鳥の巣なのか、見当もつかなかったが、スズメと幸福鳥しかいない北京だと、決まりきっているのだが、たとえそうであっても未知の世界でのことだ。こうして直接見聞することで、確信に変わった。
鳴き声は、人間の耳を楽しませてくれるような美しくはない。飛ぶと羽の半分が白くていい。カラスの比ではない。たしか湖水や森のある、北京大学の構内にもたくさんいたように思う。
天敵がいないだろうから、雀のように増えても不思議はないが、いつも一定の数で飛んでいる。賢い動物は、人間に限らず、繁殖をコントロールするのかもしれない。
<静かな街にマスク姿のドライバーと市民と犬のフン>
公道に出ると、バスは快調に走っているが、肝心の乗客は数人、もしくはゼロである。市当局は「できるだけバスに乗らないように」と指導しているという。「人込みは避けよ」とも。
かくして街中の店は開店休業の状態だ。大通りをバスと寝正月組の乗用車、それに運搬屋の電動スクーターが、渋滞ゼロに満足そうに走っている。
ドライバーは皆マスクをつけている。マスク嫌いの中国人も、新型の感染力の強い肺炎には警戒怠りなしだ。
<閉鎖された日航・全日空のカウンターに青くなる>
1月28日(旧暦正月4日)の午前9時ごろの北京首都国際空港のタクシーから下車する場所は、いつもと変わっていた。ガラガラである。この調子だと、飛行機もガラガラのはずだ。
まっすぐに日航カウンターに駆け寄った。空いている?近づいてみると、人影がいない。一人もいない。
少し離れたところの全日空カウンターも同じだ。ということは、日本からの飛行機は飛んでいない?そう思うと、頭がぐらぐらしてきた。
その近くに二列ほど長い行列が見えた。どうやら、そこが日本行きの乗客だと分かって、その後ろに着いた。しばらくして、そこが チックインカウンターであることも。もし、日本人一人旅だと、間違いなく迷子になるところである。
出国手続きが大変だ。外国人が普段よりも多いらしい。時間がかかる。予定の時間に送れる心配が出てきた。
この日の出で立ちは一風変わっていた。感染防止のため完ぺきを期したのだが、例えばマンションのごみ箱にごみを捨てて部屋に戻ると、その時点で妻はマスクを捨てて新しくした。
空港に行くのに、手袋の下にビニールの手袋をした。空港のトイレで、生まれて初めて、ビニール手袋のままで小便した。首の周りにもビニールをかぶせて、大気を遮断した。
しかし、出国の最後の身体検査の場面で、マスクは外された。これではマスクをつけた意味がない。妻はビニールと毛糸の二枚の手袋も外されて、大声を上げる始末だ。要するに、身体検査の場では、誰も感染する機会を手にしたことになる。
妻の知り合いは、我慢して機内でもマスクを外すな、つまりは機内食は食べるな、という注意までした。機内でスチュワーデスは、ビニールの手袋をはめていた。
人間はパニックには勝てない。もっとも、中国人の多くは手袋をしていなかった。首回りや両腕をはだけている女性も。
28日は帰国する中国人ばかりで、日本旅行をする人はほとんどいないと判断して、チケットを購入したのだが、ボーイング767の座席はほぼ埋まっていた。改めて、中国人の金持ち観光エネルギーに圧倒された。
2020年1月28日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)
「山口県に韓国の亡命政権が出来る可能性があった」という驚き
2020-01-29
きょう1月29日の毎日新聞のコラム「水説」で、古賀攻専門編集委員が教えてくれた。
今年は改定日米安保条約署名から60年だが、そのもとである日米安保条約の成立には朝鮮戦争が大きな影響を及ぼしたと。
今年は、その朝鮮戦争勃発から70年だと。
そして朝鮮戦争は、最後は休戦協定が結ばれ今日に至っているが、序盤戦は北朝鮮が一方的に攻め込んだと。
開戦後わずか二日後の6月27日に、韓国の李承晩政権はソウルを捨て、最後は釜山まで追い詰められたと。
衝撃的なのはその後に書かれていることだ。
1947年に36歳で初の山口県の民選知事に選ばれた田中龍夫(昭和初期に首相を務めた田中義一の長男)は、外務省からこう告げられる。
「韓国政府は6万人の亡命政権を山口県につくる事を希望している」と。
これを聞いた田中知事は、県民へのコメの配給もままならないのに無理だと難色を示したが、一方で、長門市など県内に避難キャンプをつくる計画も立てていたというのだ。
朝鮮戦争が始まった当時は、そんな驚くべき状況にあったのだ。
結局、9月になって国連軍(事実上の米国軍)の大規模な反攻で戦局は一変し、山口亡命政権は幻に終わる。
このエピソードを紹介した後で、古賀氏はこう締めくくっている。
この田中龍夫氏もそうだが、初代韓国統監の伊藤博文、初代朝鮮総督の寺内正毅に加え、岸信介、佐藤栄作など、山口県の政治家と朝鮮半島の関係は深い、と。
「嫌韓」が」売りのメディアにもてはやされるあの首相も、もちろん山口県選出だと。
果たして古賀氏は何を言いたいのだろう。
過去に対朝鮮強硬策をとった者こそ、責任感からその後の日韓関係改善に責任感を持つようになった。
安倍首相もその先輩たちに学ぶべきだ。
そう言いたに違いないと私は思った。
私なら、もっとはっきりと言うだろう。
少しは日本の歴史から学んで、日韓関係の改善につとめたらどうかと。
それが出来ないようでは日本の首相の資格はない。いますぐ辞めろと(了)
ニュース 社会 「感染、バス車内の可能性高い」 奈良県が会見
2020/01/28 20:37朝日新聞
「感染、バス車内の可能性高い」 奈良県が会見
奈良県庁で新型コロナウイルスによる肺炎に感染した患者に関する会見が開かれた=2020年1月28日午後7時46分、奈良市、柴田悠貴撮影
(朝日新聞)
中国の湖北省武漢市を中心に新型コロナウイルスによる肺炎が広がっている問題で、武漢市への渡航歴のない奈良県の60代男性の感染が確認されたことを受け、奈良県が28日夜、会見した。県は、男性がバスの運転手で武漢市からの観光客を乗せていたことを踏まえ、バス車内で感染した可能性が高いとしている。
会見によると、男性が武漢市からのツアー客を乗せたのは2回。今月8〜11日(乗客31人)と、12〜16日(乗客29人)。バスガイドも同乗していたという。男性は8日からのツアーではマスクは着用していなかったが、12日からのツアーでは着用していたという。
こうした状況を踏まえ、「長い時間バスに乗っており、バスが県内に立ち寄った時間は短い」と説明。「長時間同じ空間にいたため、感染したと考えられる。奈良県内で感染したとは考えにくい」と述べた。一方で、バスの経路などについては「差し控えたい」と述べた。
また男性と2メートル以内で接触した家族や医療関係者らを「濃厚接触者」として確認を進めており、経過観察中だとしている。
厚生労働省によると、男性は14日に寒気やせき、関節の痛みが出て、17日に奈良県内の医療機関を受診。22日に症状が悪化し、25日に再受診して肺炎の症状が確認され、奈良県内の医療機関に入院した。県によると、男性は症状はあるものの、容体は安定しているという。
■感染、どのように防げばいいのか
バスの中のように、感染者と濃厚に接触する狭い空間での感染はどのように防げばいいのか。
グローバルヘルスケアクリニック(東京都千代田区)の水野泰孝院長(輸入感染症)によると、せきやくしゃみによる感染を防ぐためにマスクの着用は有効だが、着用中や捨てる際には、ウイルスが付着している可能性がある外側に触れないことが大切だという。加えて「ウイルスを直接触ることによる感染にも注意する必要がある」と指摘する。
今回のケースについて水野さんは、ウイルスに感染し、せきや鼻水などの症状が出ていた乗客が触った手すりなどを運転手が触り、その後に手を洗わずに目や口などに触れて感染した可能性があると指摘する。感染予防のためには「手洗いをしっかりすることに変わりはない」と話す。
東京医科大の濱田篤郎教授(渡航医学)は、特に中国からの訪問者と接する機会の多い旅行業界の関係者は、手洗いとマスクの着用を積極的にする必要があると呼びかける。接触した可能性がある人が発熱などの体調不良を感じたら、早めに受診することが感染の拡大防止につながると話す。
2020年01月23日20時28分
【香港時事】中国湖北省武漢市を中心に多発している新型肺炎について、香港メディアなどは23日、感染症の権威である管軼香港大教授が「感染規模は2003年に大流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)の10倍以上だろう」と述べたと報じた。管氏はSARSの感染源特定に成功したことで知られる。
<新型肺炎、中国で感染拡大 関連ニュース一覧>
管氏は21~22日に武漢市内の市場などを視察した後、中国メディアの取材に答え、「衛生状態が劣悪」と指摘。肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの発生源とみられる海鮮市場もすでに封鎖されていることから、「感染源となった動物の特定は困難だ」との見方を示した。
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2020/01/28 20:37朝日新聞
「感染、バス車内の可能性高い」 奈良県が会見
奈良県庁で新型コロナウイルスによる肺炎に感染した患者に関する会見が開かれた=2020年1月28日午後7時46分、奈良市、柴田悠貴撮影
(朝日新聞)
中国の湖北省武漢市を中心に新型コロナウイルスによる肺炎が広がっている問題で、武漢市への渡航歴のない奈良県の60代男性の感染が確認されたことを受け、奈良県が28日夜、会見した。県は、男性がバスの運転手で武漢市からの観光客を乗せていたことを踏まえ、バス車内で感染した可能性が高いとしている。
会見によると、男性が武漢市からのツアー客を乗せたのは2回。今月8〜11日(乗客31人)と、12〜16日(乗客29人)。バスガイドも同乗していたという。男性は8日からのツアーではマスクは着用していなかったが、12日からのツアーでは着用していたという。
こうした状況を踏まえ、「長い時間バスに乗っており、バスが県内に立ち寄った時間は短い」と説明。「長時間同じ空間にいたため、感染したと考えられる。奈良県内で感染したとは考えにくい」と述べた。一方で、バスの経路などについては「差し控えたい」と述べた。
また男性と2メートル以内で接触した家族や医療関係者らを「濃厚接触者」として確認を進めており、経過観察中だとしている。
厚生労働省によると、男性は14日に寒気やせき、関節の痛みが出て、17日に奈良県内の医療機関を受診。22日に症状が悪化し、25日に再受診して肺炎の症状が確認され、奈良県内の医療機関に入院した。県によると、男性は症状はあるものの、容体は安定しているという。
■感染、どのように防げばいいのか
バスの中のように、感染者と濃厚に接触する狭い空間での感染はどのように防げばいいのか。
グローバルヘルスケアクリニック(東京都千代田区)の水野泰孝院長(輸入感染症)によると、せきやくしゃみによる感染を防ぐためにマスクの着用は有効だが、着用中や捨てる際には、ウイルスが付着している可能性がある外側に触れないことが大切だという。加えて「ウイルスを直接触ることによる感染にも注意する必要がある」と指摘する。
今回のケースについて水野さんは、ウイルスに感染し、せきや鼻水などの症状が出ていた乗客が触った手すりなどを運転手が触り、その後に手を洗わずに目や口などに触れて感染した可能性があると指摘する。感染予防のためには「手洗いをしっかりすることに変わりはない」と話す。
東京医科大の濱田篤郎教授(渡航医学)は、特に中国からの訪問者と接する機会の多い旅行業界の関係者は、手洗いとマスクの着用を積極的にする必要があると呼びかける。接触した可能性がある人が発熱などの体調不良を感じたら、早めに受診することが感染の拡大防止につながると話す。