2021年4月 6日 (火)
菅コロナ大失政下五輪開催に合理性なし
菅義偉氏の得意技は「後手後手・小出し・右往左往」。
4月5日の参議院決算委員会で菅義偉氏は
「現時点で第4波ではないが強い警戒感を持って対応する必要がある」
と述べた。
大阪府では連日、過去最高の新規陽性者数が確認されている。
明らかに第4波が生じている。
この段階で抜本策を取らないから感染が著しく拡大する。
対応が遅れる。
しかも小出しの対応。
感染推進策から感染抑制策に一気に振り子が振れる。
そして、また、安心できる状況でないのに警戒を解除してしまう。
挙句の果てにGoto再開まで言い始める。
「後手後手・小出し・右往左往」でどれだけの損失を生み出しているか。
菅義偉氏は責任を痛感して職を辞すのが適正だ。
本人が自発的に動かぬなら主権者である国民が菅義偉氏を更迭することが正しい対応。
菅義偉氏は昨年9月の自民党党首選で
「私ども(政治家は)選挙で選ばれている。
何をやるという方向を決定したのに、反対するのであれば異動してもらう」
と述べた。
その菅義偉氏に私たちは次の言葉を伝える必要がある。
「私どもは日本の主権者である。
私たちが方向を決定したのに、反対するのであれば異動してもらう」
私たちは現時点の最重要政策課題はコロナ感染収束であると判断している。
感染抑止と感染拡大推進の間で右往左往する菅内閣の行動は国民の意思に反するもの。
菅首相更迭に値する。
すでに第4波が日本を襲っているのに、「第4波でない」と言い張り、抜本策を取ろうとしない。
感染拡大が本格化するのを待っているようにしか見えない。
誰の目にも感染爆発がはっきりした時点で、慌てふためいて緊急事態宣言を再発出するのだろう。
同じ愚を繰り返すのはやめていただきたい。
ほとんどの国民がこの思いだろう。
変異株が国内に流入した責任も菅義偉氏にある。
昨年12月中旬に英国で変異株が確認された。
直ちに入国規制の厳格化が必要だった。
ところが、菅首相は12月28日に表明した入国規制強化策をザル対応にした。
入国の太宗を占めるビジネストラック、レジデンストラックによる入国を停止しなかった。
「対象国で変異株の国内感染が確認されたら止める」
の対応を主張した。
最悪の危機管理。
対象国で変異株の国内感染が確認されてからでは手遅れなのだ。
「水際対策」の意味すら理解していない。
変異株の流入を防ぐには、最初の段階で外国人の入国を止めなければならない。
菅内閣がビジネストラック、レジデンストラックの入国を止めたのは1月13日。
2週間の遅れが致命的だった。
変異株が完全に日本国内に流入した。
北朝鮮が東京五輪不参加を公表した。
「政治的背景がある」との主張が流布されているが、北朝鮮の決定は極めて合理的だ。
日本はいま感染第4波の入り口にいる。
変異株の感染急拡大が想定されている。
ワクチン対応も決定的に遅れている。
まともな判断力を持つ国は東京五輪への参加を取りやめるだろう。
「追い込まれ中止」になる前に日本政府は東京五輪断念を判断するべきだ。
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※転載