教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

“大阪級”コロナ感染爆発で全国新規1日1万5000人の衝撃試算

2021年04月16日 18時03分43秒 | デジタル・インターネット

 

“大阪級”コロナ感染爆発で全国新規1日1万5000人の衝撃試算

公開日: 更新日:

「大阪のようになるー」、政府分科会の尾身会長(C)日刊ゲンダイ
「大阪のようになるー」、政府分科会の尾身会長(C)日刊ゲンダイ
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 15日の東京の新型コロナウイルスの新規感染者数は729人。2月4日以来の700人超えだが、まだまだ序の口だ。変異株が主役の第4波は、第3波をはるかに超えるスケール。政府分科会の尾身会長は「東京も早晩、大阪のようになる可能性がある」と危機感を示したが、全国が“大阪化”したらどうなるのか――試算結果は衝撃だ。

  ◇  ◇  ◇

 


 厚労省のアドバイザリーボードは14日、陽性者に占める変異株感染の割合について、すでに関西で8割以上、首都圏で5割を占めるとの分析結果を報告した。このままの感染状況が続けば、5月前半には首都圏、東海地方、沖縄などでも9割近くが変異株に置き換わると推計する。今の大阪以上に変異株が蔓延するのである。

 15日も、大阪では1208人の感染者数を確認し、過去最多を更新。第3波ピーク時の654人(1月8日)から、すでに1.84倍のスケールだ。第3波のピーク時には、全国で7957人(1月8日)、東京は2520人(1月7日)が感染。単純に大阪の1.84倍をあてはめると、全国1万4640人、東京4636人に膨れ上がりかねない。

 重症者数も深刻になりそうだ。大阪府の分析によると、陽性者が重症化する割合は、第3波(昨年10月10日~今年2月28日)は3.2%だったが、5日までに府で確認された変異株感染者に限ると4.7%と1.46倍に跳ね上がる。

 この先、変異株が主流になればどうなるのか――。第3波の重症者数のピークは全国1043人(1月27日)、東京159人(同)、大阪187人(1月15日と18日)。第3波よりも感染者数が1.84倍増え、さらに、重症化率が1.46倍になると、重症者数は全国2801人、東京427人となる計算だ。

 

5月前半には9割近くが変異株に(重症患者の治療に当たる医療従事者=聖マリアンナ医大病院の集中治療室)/(C)共同通信社
5月前半には9割近くが変異株に(重症患者の治療に当たる医療従事者=聖マリアンナ医大病院の集中治療室)/(C)共同通信社

病床大幅不足で死者激増も

 15日時点の大阪の重症者数は261人と、確保病床241床を大幅に上回る。

 14日公表の府のシミュレーションだと、5月4日時点の重症者数は340人ないし427人。重症病床に入れない重症患者が100人以上あふれ返ると想定する。

 15日時点の東京の重症者数は37人。重症者向け確保病床は332床だが、余裕はない。大阪はスタッフ確保が難航し、病床を増やせていない。東京でも変異株が9割を超えれば、大阪のような事態になりかねない。西武学園医学技術専門学校東京校校長の中原英臣氏(感染症学)が言う。

「厚労省によると感染力の強い変異株が46都道府県で確認されています。東京でも2週間で9倍に増えている。変異株が先に流行した大阪で感染者の急増と医療崩壊を目のあたりにしている割には、国や都から危機感は感じられません。ズルズルと『まん延防止措置』を追加しても効果はない。1年前の緊急事態宣言の時のように、いったん人出が激減する状態をつくらないと収まらない。例えば、プロ野球大相撲を中止するくらいインパクトのある強いアクションが必要です」

 大阪のように各地で重症病床が不足すれば死者数も増えかねない。第3波では6272人が亡くなった。感染者数や重症化率が悪化すれば、第4波だけで死者1万人超も現実味を帯びる。

 大阪の姿は対岸の火事ではない。 

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大阪・東京で最悪“都市封鎖”か!? 「変異株第4波」猛威、国会でも「緊急事態」以上の措置を求める声 専門家「日本流の対策が重要

2021年04月16日 17時38分22秒 | デジタル・インターネット

大阪・東京で最悪“都市封鎖”か!? 「変異株第4波」猛威、国会でも「緊急事態」以上の措置を求める声 専門家「日本流の対策が重要」

夕刊フジ

 

大阪・東京で最悪“都市封鎖”か!? 「変異株第4波」猛威、国会でも「緊急事態」以上の措置を求める声 専門家「日本流の対策が重要」
昨年4月の緊急事態宣言で閑散とする大阪・道頓堀

 新型コロナウイルスの「変異株第4波」の猛威が加速し、14日の新規感染者は大阪府、兵庫県などで過去最多を更新した。「蔓延(まんえん)防止等重点措置」実施から10日が経過しても感染は止まらず、3度目の緊急事態宣言もこれまでと同じ効果を期待できるかは不透明だ。欧米のような「都市封鎖(ロックダウン)」を行うしかないのか。

【イラスト】他人に「うつす」時期はいつから?



 14日の新規感染者が1130人と2日連続で1000人を突破した大阪。府内の重症病床の使用率は数字上は9割強だが、実態として重症病床不足に陥っている。

 吉村洋文府知事は同日の記者会見で、「強い危機感を持っている」と語り、重点措置の効果が不十分であれば、緊急事態宣言の発令を要請したいと言及した。その場合は「大幅な休業要請が必要」とし、百貨店やテーマパーク、ショッピングモールなども対象とすべきだと話した。繁華街がゴーストタウンのようになった昨年4月の1回目の緊急事態宣言並みの要請となる可能性がある。

 兵庫も507人の感染を発表した。県の担当者は「想定をはるかに上回る速度で広がっており、医療崩壊が目前に迫っているとの危機感がある」と強調する。

 東京医療保健大の菅原えりさ教授(感染制御学)は「大阪では、緊急事態宣言の解除から約1カ月で感染者数が一気に増加している。東京都も、21日に解除から約1カ月を迎える。東京も大阪と同じ程度まで感染者数が増加する可能性はあるだろう」とみる。

 東京は14日の感染者が591人、神奈川県が205人と、いずれも3月の緊急事態宣言解除後で最多となった。神奈川、埼玉、愛知の各県は重点措置の適用を政府に要請する方針だ。政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は「いわゆる『第4波』と言って差し支えない」と明言する。

 過去2回の緊急事態宣言は大きな効果があった半面、首都圏の2回目の宣言時には解除直前に感染者を抑制できなくなるなど“宣言慣れ”の状況もみられた。第4波で感染力の強い変異株が本格的に広がった場合にも同様の効果があるのかという問題もある。

 厚生労働省に助言するアドバイザリーボードは、感染力の強い「N501Y変異」を持つ変異株が5月前半に首都圏で8~9割程度、関西で90%台後半に達する見込みを示す。

 国会でも、より厳しい措置を求める声が出始めた。9日の衆参両院の議院運営委員会で、日本維新の会の杉本和巳衆院議員は、感染封じ込めのためロックダウンに踏み切った欧州の事例を引き、今後の大流行に備えた「私権制限の議論が必要だ」と要請した。西村康稔経済再生担当相は、「国民の命を守るためにどういう法体系が必要か、不断に検討したい」と答えている。

 前出の菅原氏は「ゼロベースで新型コロナを抑え込みたいならば、ロックダウンが効果的かもしれない。しかし経済的なダメージは計り知れず、また日本は欧米諸国と比べ圧倒的に感染者数も死者も少ないということから、重要なのは日本流の対策をしっかり実施することではないか」と語る。

 強い自粛を実施した1回目の緊急事態宣言の際には、20年4~6月期の国内総生産(GDP)が年率28・1%減と戦後最悪の落ち込みを記録したのも記憶に新しい。

 東北大災害科学国際研究所の児玉栄一教授(災害感染症学)は、「宮城県でも蔓延防止等重点措置を受け、新規感染者数はピークアウトしてきている。ロックダウンまで議論する必要はないように思う。感染対策は政府や地方行政機関が方針を立てるが、それを実行していくのは国民ひとりひとりだ」と語る。

 局面を打開する切り札はワクチンだが、高齢者への接種が本格化するのは5月以降とみられる。

 児玉氏は「米国では、国民の2~3割程度のワクチン接種率で感染者数が減少する傾向もみられたという。感染対策を継続する条件なら、国民の6割以上がワクチンを接種すれば間違いなく感染者数は減っていくだろう」と指摘した。

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新型コロナウイルス感染症 雇用保険法特例規則改正省令案

2021年04月16日 14時07分55秒 | 社会・経済

テレワーク就業規則・規程、厚生労働省テレワークガイドライン、テレワーク働き方検討会報告書ノート

新型コロナウイルス感染症 雇用保険法特例規則改正省令案

2021-04-15 05:30:32ブログ管理者ノート
明日(2021年4月16日)、労働政策審議会職業安定分科会雇用保険部会(一部オンライン会議)および労働政策審議会職業安定分科会(オンライン会議)が開催される。

労働政策審議会職業安定分科会雇用保険部会
日時:2021年(令和3年)4月16日(金)13:00~14:00
場所:厚生労働省会議室(傍聴会場)
議題:新型コロナウイルス感染症等の影響に対応するための雇用保険法の臨時特例等に関する法律施行規則の一部を改正する省令案要綱について(諮問)

第149回労働政策審議会職業安定分科会雇用保険部会(開催案内)

労働政策審議会(職業安定分科会雇用保険部会)

労働政策審議会職業安定分科会
日時:2021年(令和3年)4月16日(金)15:00 ~ 17:00
場所:厚生労働省会議室(傍聴会場)
議題
(1)雇用保険法施行規則の一部を改正する省令案要綱について(諮問)
(2)新型コロナウイルス感染症等の影響に対応するための雇用保険法の臨時特例等に関する法律施行規則の一部を改正する省令案要綱について(諮問)
(3)労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律施行規則の一部を改正する省令案要綱について(諮問)
(4)その他

第163回労働政策審議会職業安定分科会(開催案内)

労働政策審議会(職業安定分科会)
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大阪府民「まん防やなく辛抱ですわ」感染拡大で吉村知事への不満続々

2021年04月16日 14時03分40秒 | デジタル・インターネット

大阪府民「まん防やなく辛抱ですわ」感染拡大で吉村知事への不満続々
4/16(金) 11:05夕刊フジ


吉村洋文・大阪府知事への批判が続出(写真/共同通信社)
 振り返れば、1年前は「対コロナの日本のリーダー」だった。狼狽える政府に先んじて矢継ぎ早に対策を打ち出す若き首長に、「彼が総理だったら」という評価さえ上がった。ところが“規制と緩和の反復横跳び”の末に感染爆発が止まらなくなった今、「大阪こそ元凶」との批判が止まない。吉村洋文・大阪府知事(45)はどこで、何を間違えたのか──。

【写真】「たこやき座」の旗なども上がるも閑散とする大阪の街




 4月13日、14日と大阪府の新型コロナの新規感染者は2日続けて1000人を超えた。重症病床の使用率は90%を超え、医療崩壊の危機も迫っている。

 3度目となる緊急事態宣言が現実味を帯びる中、大阪府民の怒りの矛先が向かうのは、吉村知事だ。

「この事態を招いたのは、吉村はんのせいや。パフォーマンス先行でやってるフリばかりの政治には、いい加減うんざりやで」(50代男性)

「テレビにようけ出てるけど、そんな暇があったら感染者を減らす対策をしてほしい」(60代女性)

 確かに今年に入って吉村知事のコロナ対策は裏目に出続けている。

 第3波の感染拡大が一時的に収まった2月、吉村知事は予定を1週間前倒しして、国に緊急事態宣言解除を要請。リバウンドを警戒する声もあったが、吉村知事が「緊急事態宣言は、より限定的であるべき」と主張して、東京など首都圏に先立つ解除となった。

 3月中旬以降、新規感染者数が急増すると、吉村知事は一転して、緊急事態宣言に準じた措置を取る「まん延防止等重点措置(まん防)」の適用を国に要請した。

 4月5日、全国初となる「まん防」が適用され、吉村知事は「マスク会食」や、飲食店の感染対策をチェックする「見回り隊」などの対策を打ち出したが、感染増に歯止めはかからず、新規感染者数は4月13日に1099人、14日に1130人と過去最高を連日更新している。

「もう疲れたわ!」と憤りを隠さないのは、心斎橋付近で和食店を経営する松村直樹氏(47)だ。

「『まん防』というふざけた名前のヤツが始まったけど、感染者は増える一方やないか。これじゃワシらは“まん防”やなく“辛抱”ですわ。

 しかもまん防でもらえるはずの1日4万円どころか緊急事態宣言の協力金の支給も遅れているし、食事中の客に『食べたらすぐマスクして』なんてよう言わず、見回り隊なんて一度も見たことがない。吉村はんが緊急事態宣言をやめたのは早すぎたんやろな」

 逼迫が続く医療現場では悲鳴が上がる。

 全国初のコロナ専門病院になった大阪市立十三市民病院に昨年まで勤務していた元看護師が言う。

「昨年、90床のコロナ専門病床を設けましたが、看護師の負担が重すぎて実際に受け入れたのは70床だけ。あまりの激務に昨年末で20人以上の看護師が退職し、医師も10人以上辞めました。

 ゴールが見えたら私らも頑張れますが、現状は次々と戦いの最前線に送り込まれるだけで、吉村さんのやり方は戦時中の日本軍みたいです。『吉村さん、ホンマにどうにかしてぇな』という思いです」

※週刊ポスト2021年4月30日号

 

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この国の終わり 合理性を顧みない国策を続ける日本にいる日本人

2021年04月16日 13時52分12秒 | 国際・政治

沖縄をもっと正確に知ってもらうためのブログのつもりより、転載させて頂きました。

この国の終わり 合理性を顧みない国策を続ける日本にいる日本人

2021年04月16日 11時13分48秒 | 政治論

 4月15日沖縄県コロナ感染状況

入院中391人(重症者32人、中等症117人)、入院・療養等調整中198人、宿泊施設療養中120人、自宅療養中518人、療養中患者計1227人、死亡130人、累積感染者数11137人

名護市感染者数455人(解除385人)、北部保健所管内150人(解除124人)、那覇市3346人(解除3014人)

10万人当たり新規感染者数(4月14日)56.69(全国2位)

 9日に県衛生環境研究所が確認した感染力の強い変異株「N501Y」に感染した20人のうち、15人が北部保健所の管内で確認されていた。

 県は感染拡大に歯止めがかからない要因の一つが変異株としている。県専門家会議メンバーの高山義浩医師は10日の会見で全国の多くの地域で変異株が広がっているとした上で「流行に巻き込まれると、県民が努力をしても防げなくなる」と指摘。感染の中心が変異株に変わる前に、現在の感染状況を改善する重要性を強調した。

 県によると北部で確認された15人は名護市での行動がつながっている。玉城デニー知事は同市を重点措置の対象にした理由に変異株の多さを上げた。

 県の糸数公医療技監は「(15人の)つながりはある程度追えている」として散発的な感染ではないとの見方を示した。クラスター(感染者集団)に当たるかは保健所が調査している。(以上沖縄タイムス記事)

 4月12日沖縄県は政府の「まん延防止等重点措置」に指定され、県も警戒レベルを最高の第4段階(感染まん延期)に引き上げると発表。県民は多かれ少なかれこの(第4波に入った)コロナ禍への警戒感を一層強めている(のだろう)し、県外からの取り分けGWからみの流入もかなりの割合で(ホテルなど)キャンセルされてきている。

 昨年初めに端を発したこのコロナ禍にあって、既にこれまで1年以上にわたり国の無為無策ぶり、むしろ逆効果とさえ言える悪策愚策をいやというほど目にしてきた我々は、こういう、字面だけ「警戒感」を出そうとしている(やってる感丸出しの)国が雰囲気醸成、印象強調路線を発出しているのにもかかわらず、一方で、何が何でも実施しないでは済まない東京オリパラの狂騒曲(IOC会長が絶対的開催宣言を出した)を目の当たりにすると、彼らIOC、自公政権、政府、オリパラマフィアたちの、脳漿内にある狂った計算機(公には合理性を閑却した空間に働く)が弾き出す矛盾即合一の奇天烈回答(彼らには通用しても常識的な評価に耐えない答え)に、恐らくは彼らのごり押しの真の犠牲者は、今後間違いなく、実際オリパラなど何の関係もないこの国の普通の民であろうと思わずにはいられない(招かざるべき客である海外からの競技者・関係者が数万人押し寄せ、ダダ洩れ状態の日本の国内防疫体制下、市中に変異株ウイルスをまき散らし、諸処にクラスタを発生させ、収まりのつかない感染無法地帯を現出させるのであろう)。勿論無理筋開催により、さながら競走馬のように命がけで競技人生を全うしようというアスリートたちも、向後逃れようもない感染リスクを背負うこととなる。

 「やってみなきゃわからない」とばかり米英に宣戦布告した大日本帝国の戦争指導者たちがしでかしたのと同じことが、安倍・菅路線によって再現されるのだと。国民は、お上のやることに間違いはないのだからという封建奴隷的心情によって無言の臣従を選ぶ(協賛媒体を固持する報道等関係機関も商業主義の頸木から逃れようもなく戦前並みに翼賛化してしまった)。

 神国日本の妄想に取りつかれ「神風が吹く」的神頼みに安住し(この確実に第4波といえるもののうねりをまのあたりにしてさえ、オリパラに関するコロナ禍制圧宣言まがいの根拠なき勝利宣言先取りを口にし)、「何とかなるだろう」と怯懦にも安穏に多寡を括っているらしい様子が見えてくる(「(政府は)何もやらなかったというのは余りに失礼じゃないでしょうか」と菅は、さも尽力した最善の宰相とでも言いたげな風情でいるようだが、実際は何もしないどころか結果的には悪いことばかりしている)。国民は彼らの作り出す明らかに偽物の雰囲気にのまれ、やがて如何ともしがたく、「なるようにしかならない」と諦めて、オリパラでもなんでもやってやれないことはないと、その脳内のスイッチを否応なく切り替えることだろう。亡国の民よ、覚れ。

 利権既得権塗れの大会実行機関やオリパラマフィアたちのコロナ禍等閑視は、沖縄の基地公害同然の、住民を日常的に不可測なリスクの中に我関せずと置き去りにして臆面もなく我欲に走る、鬼畜的所業でしかない。しかし驚くべきことは、世界中(日本の大メデア・マスコミ・ジャーナリズムも挙って)が彼らを直ちに糾弾することなく、するがままにただ傍観し、どうでもいい話に打ち興じている有様だ(但し、諸外国の主だった報道機関の論調は、確実に国民世論同様の開催反対意見を披歴してはいる)。

 尤も、二階が「中止」の文言を何気に口走ったのは、彼らにも、最早収拾のつかない事態が差し迫っていることを認めざるを得ない有様が手に取るようにわかろう。国内世論、国際世論いずれにおいてもオリパラ狂騒曲を歯噛みして見つめるさまは明らかだ。

 ここまで書いて筆者は如何ともしがたくこの国の精神的乱脈ぶりを痛感し、合理性を等閑視する狂気が人命さえ危うくする実態に戦慄さえ覚える。安倍・菅路線の劣等児ぼんくら政治には早々に埒外に消えてもらう以外ないと。(つづく)

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東大卒の大工が、子育てしながら東大理三に再入学して医師をめざす理由

2021年04月16日 13時15分50秒 | 受験・学校・学問

東大卒の大工が、子育てしながら東大理三に再入学して医師をめざす理由

東大卒の大工が、子育てしながら東大理三に再入学して医師をめざす理由

東大理三の合格掲示板の前で家族と一緒に(写真/本人提供、一部加工しています)

(AERA dot.)

 東京大学工学部を卒業後、大工として建築会社に勤務していた栗林煕樹さんは、結婚後、一念発起して大工を辞め、東大理科三類を再受験し見事合格。現在は2度目の学生生活と子育てに励んでいます。

 前編では、1度目の東大入学から、大工として仕事をする中で学んだことについてインタビュー。後編となる今回は、結婚、子どもの誕生を経て、東大理三を再受験することを決意した理由や、現在の生活について語ってもらいました。さまざまな経験をしてきた栗林さんの話から、人生設計のヒントを探ります。(東大新聞オンラインから転載、一部抜粋・改変)



*  *  *
■大工の仕事の傍ら、医師になることを決意

──東大卒業後、建築会社で大工として働いていましたが、その後再受験を決断したきっかけは何ですか

 再受験を考え始めたのは、社会人2年目の終わりくらいの時期でした。当時は空き時間に読書や勉強をして雑多に知識を吸収していたという感じなのですが、本当に自分の時間がないなと思っていました。最初は漠然と勉強をしたいという思いで、その後「自分は何が勉強したいのだろう」と考え、昔から「人間とは何なのか」「自分とは何なのか」ということに意識があったことに気付き、それらについて自分が生きているうちに学術的な研究の結果などとして明らかになることは分かってから死にたいなと思うようになりました。一方で当時既に自分には家庭があったので、現実的に自分の興味を将来的に仕事につなげるためにはどうすれば良いか考えた結果、医学部に入り精神科の医師になろうと決めました。

──自分の学問的な興味の追求と生活のためにお金を稼ぐことを両立するための職として医者を選んだ理由は何ですか

 就活時の考えと近いかもしれません。やはり、自分が何をしていて、誰の役に立っているのかが直感的に分かる仕事が良いなと思っていました。それに加え、大工の経験から家を建てることは比較的裕福な人のための仕事だと感じており、それはそれで重要であるものの、自分は困っている人を助ける仕事に携わりたいなと思っていました。ただ、困っている人を救う仕事は低賃金のものが多い印象があり、家族を養うためにはある程度稼げる仕事が良かったので、折衷案として医者に決めました。

──医者になるまでには長い年月を要しますが、そこへの心配はなかったのですか

 確かに、医者として稼げるようになるにはサラリーマンなどよりも長い時間が必要です。しかし、若いうちなら何とかなるかなとも考えていますね。今から医者になるとしたら30半ばくらいなのですが、そのくらいの年齢なら自分も元気で頑張れるでしょうし、実際今学業の傍ら1回目の学生時代の同級生が経営するベンチャー企業でインターンをして初任給くらいもらっていますので、人を頼りながらも生活に必要な程度の額は稼げると思っています。そのため、自分にとっては40、50歳になった時にちゃんと社会の役に立てるだけの力が付いていることの方が重要で、一人前の医者になるまでにかかる時間は気にしていないですね。

──結婚後の退職・子どもの誕生後の再受験に当たり、当時の家族の反応や大変だったことはありますか

 意外と反応はありませんでした。というのも、父親が再受験して医者になっていたため、1回くらいのやり直しなら大丈夫かなと思っていました。自分の両親は快く認めてくれましたが、やはり妻とその両親の反応の方が心配でしたね。ただ意外にも「ああ、そうなの」くらいの反応で「本当にいいの」とこちらが聞き直したくなるような感じでした(笑)。

 僕が仕事を辞めたのが7月末で、受験勉強を始めたのが8月、子どもが生まれたのが9月でした。子育てや家事に関しては妻や妻の両親が協力的だったので任せていました。そのため、半年の受験生活の間は朝起きて夜寝る直前まで図書館で勉強に専念でき、本当にありがたかったですね。

 2度目の受験は、1度目の受験で勉強した内容と同じものをやるのでスムーズでした。他にも、直前期に過去問を解くときも「このくらいの解答が書ければこのくらいの点数が取れる」「このくらいの点数があれば合格できる」というのが感覚で何となく分かっていたので、安心感がありましたね。受験勉強自体は元々好きでしたし、勉強法も1度目の時から大きく変えず、自分が集中できるやり方で取り組んでいました。

──合格時はどのような感想を抱きましたか

 もちろんうれしかったですが、合格への期待よりも落ちた時に妻や家族からどう思われるかへの不安の方が大きかったので、ほっとしました。
 加えて、半年間子どもに向き合うことがほとんどできなかったので、2次試験が終わった時からではありましたが親としてようやく世話ができるようになり、うれしかったですね。ちなみに、2次試験の終わった日には子どもを初めてお風呂に入れました(笑)。それと同時に、知り合いに声を掛けるなどして仕事も探し始めました。

■2度目の学生生活は、学業と家庭に注力

──現在のどのような学生生活を送っていますか

 授業は普通に受けていますが、サークルや部活までやる余裕はないですね。そのため、勉強とインターンが生活の中心です。インターンでは週4日くらいのペースで働いているのですが、時間に融通が利くので、空きコマの時間帯や子どもが寝た後に作業することもあれば、休日なら朝6時から10〜12時間働くこともあります。

 勉強面では、今はコロナ禍で外出が制限される上授業が忙しいため行けていないのですが、国立精神・神経医療研究センターで研究見習生として研究に携わっています。研究分野は計算論的精神医学というものです。自分の根本にある学問的な問いが「自分とは何か」ということだったので、コンピューターでシミュレーションやモデルを作り脳の働きを説明することで、脳における思考の仕組みについて、言葉だけでなく数式的に理解することを目指しています。研究に関わる中で、自分には医学はもちろん数学や物理、プログラミングなど全ての基礎知識が足りないことに気付きました。その意味では、東大の前期教養課程である程度勉強することは大事だなと思います。数学・物理・生物をつなげることに興味があったので、生命現象を物理的に説明することを趣旨とした授業や、統計力学など数学・物理の基礎的な内容を扱う授業で勉強していました。人文系の学問についても「許し」に関するさまざまな哲学者の思想を学ぶ授業を受講。「人間の思考とは何なのか」という興味の下、数学や物理から人間の高次な感情の動きまでを自分で説明できるようになれば最高ですね。

 人間関係については、クラスのコンパに参加したり自分からコミュニティーに入ったりすることはないですね。ただ、自分に興味を持って話し掛けてくれた学生や学問的な興味が近い学生とは個人的に話したりご飯を食べに行ったりしています。彼らからは、恋愛相談や人生相談をされることが結構ありますね(笑)。学生にとっては、20代後半という、おじさんではないけれど先輩にしては年が離れている世代に会う機会が少なく、相談するにはちょうど良いのかもしれません。もし僕が18歳の時に同じ科類に10歳年上の人がいたとしても、その時自分は話し掛けられなかっただろうなと思うので、すごいなと思います。

──家庭とはどのように向き合っていますか

 学生生活と家庭での生活を両立できているかと聞かれると、とてもできているとは言えないです。日中は授業やインターンがあるのでどうしても家事や子どもの世話はできないですが、最低限授業が終わりやることがなければ早く帰り、子どもが寝た後でもできることはその時間に回しているという感じです。そのため、本当に妻のサポートには感謝していますし、自分にできることとして妻や子どもと過ごす時間を最大限作るように頑張っていますね。具体的には、家に帰るとまず子どもにご飯を食べさせ、少し遊んだ後にお風呂に入れ、着替え、歯磨きをして寝かせていますし、妻とは子どもが寝た後に会話をしています。家事については、今のところ基本的には先に気が付いた方がやり、どちらかが忙しかったり体調が悪かったりするときはもう一方がこなすという感じで特にルールはないですが、妻も僕も不満なくやれていると思います。お互い必死ですが、自分が相手を思いやっている姿勢を示すことが大事だと思いますね。

 子どもの成長は本当に早く、見ていてすごくうれしいですね。初めて歩いたり言葉をしゃべったりする度に喜んでいます(笑)。昔は子どもの成長に喜ぶ大人を見ても、そんな大したことかなと思っていたのですが、自分が親になったことで人として温かくなったような気がしますね。一方、子育てで大変だったことも。2度目の受験生時代のことなのですが、当時子どもは生後3〜5カ月で、毎晩大体3時間おきくらいにお腹が空いて起きてしまいました。僕は夜中の2〜3時まで起きて勉強や仕事をしていたので、子どもが1、2回起きた時にはミルクを作っていました。

──今後の進路の展望はありますか

 まず、自分の興味の追求・生活費を稼ぐための職・社会貢献の現実的な折衷案として医者を目指し続けると思います。ただ、その目標は絶対的なものではなく、先ほども言ったように人間の脳の仕組みや人間とは何なのかということに興味があるので、それについて数学的・物理的側面から説明したいなというのが今の思いです。自分の知識や勉強してきたことを生かすこと・お金をそれなりに稼ぐこと・困っている人を助けられる仕事が医者以外にあるなら、そちらへ進んでも良いのかなと考えています。

(文/東京大学新聞社・杉田英輝)

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ペコちゃんの限定カップ! 「ままの味」がマックシェイクに

2021年04月16日 12時56分52秒 | 食・レシピ

ペコちゃんの限定カップ! 「ままの味」がマックシェイクに

Lmaga.jp

 

ペコちゃんの限定カップ! 「ままの味」がマックシェイクに
「マクドナルド」の人気商品「マックシェイク」が「ミルキー」とコラボ

ハンバーガーチェーン「マクドナルド」(本社:東京都新宿区)の人気商品「マックシェイク」が、食品メーカー「不二家」のソフトキャンディ「ミルキー」とコラボ。「不二家」お墨付きの高クオリティな再現度で、4月21日から発売される。

【写真】「ワッフルコーン いちごミルキーのままの味」も同時発売
1981年の発売以来、「飲むデザート」として幅広い世代に人気の同商品。これまでにも乳酸飲料「カルピス」や国民的菓子「森永ミルクキャラメル」とコラボするなど、バラエティ豊かな限定フレーバーを展開してきた。

また、毎回世間の注目を集めているのが、その再現度。スイーツ「プッチンプリン」とのコラボでは「ちょい足しカラメルソース」がシェイクに付属し、SNSでは「見事な再現度」と話題を呼んだ。

今回のコラボ「マックシェイク ミルキーのままの味」も、「不二家」お墨付きの高クオリティらしく、まろやかなミルク味とクリーミーな舌ざわりが楽しめるという。コラボ限定のペコちゃん柄カップは全5種類で、イートイン価格はSサイズ120円、Mサイズ200円。6月上旬まで全国の「マクドナルド」にて販売される。

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「既に医療崩壊が起きている」大阪・重症病床ひっ迫で悲痛の声" を YouTube で見る

2021年04月16日 12時43分52秒 | デジタル・インターネット

https://youtu.be/u3JFlOzA4lQ

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吉野家「いらっしゃいませ」廃止 新しいあいさつは

2021年04月16日 11時10分10秒 | 食・レシピ
 

吉野家「いらっしゃいませ」廃止 新しいあいさつは…

吉野家「いらっしゃいませ」廃止 新しいあいさつは…

新型店「クッキング&コンフォート」は黒い看板が目印だ=2019年4月、東京都渋谷区

(朝日新聞)

 牛丼チェーン「吉野家」が、来店した客に「いらっしゃいませ」と声をかけるのをやめた。社長みずからの発案で、1年半前から別のあいさつに切り替え始めたという。気づいた人は知っている「新しい声かけ」と、その狙いとは――。

 「いらっしゃいませ。ご注文よろしいですか」。接客業の基本ともいえる言葉が、吉野家のマニュアルから消えたのは2019年9月。ちょうど、カフェのように使える新型店「クッキング&コンフォート」の出店を本格的に始めた時期だ。コンセント付きのテーブル席や、セルフ式のコーヒーマシンを置いたのが特徴で、女性客の開拓を狙って開発。今年3月末時点で、全国に136店舗を展開している。

 ただ、新型店は、店内のカウンターで注文と支払いをすませる事前会計制。出来上がった料理も客が自らテーブルに運ぶため、通常店より接客時間が短い。少ない接客時間の中で、コミュニケーション量を増やすことが課題になっていた。

 改訂したマニュアルで、「いらっしゃいませ」に変わって登場したのは、「おはようございます」や「こんにちは」といったあいさつだ。改訂を発案した吉野家ホールディングスの河村泰貴社長は、「『いらっしゃいませ』はお客さんが返事のしようがないが、『こんにちは』だと返事をしやすい。そこで会話が生まれることもある」と狙いを話す。

 マニュアル改訂後、新型店以外も含めた全国の吉野家の店舗に、時間をかけて新しいあいさつを浸透させてきた。当初は習慣で「いらっしゃいませ」と言ってしまう店員もいたが、1年半たった今では、だいぶ定着してきたという。河村社長は「当社では100年以上続けてきたあいさつなので、従業員も慣れるまで時間がかかった。気づいた人は少ないかもしれないが、こういうところから変えている」と話す。(若井琢水)

 

大阪弁なら、毎度おおきにですね。

いらっしやいませなら、朝、昼、晩と挨拶を変えなくて済みます。

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WEB 特集“第4波はまるで違う”大阪の記者が感じる医師の危機感

2021年04月16日 09時20分58秒 | デジタル・インターネット
“第4波はまるで違う”大阪の記者が感じる医師の危機感

WEB
特集
“第4波はまるで違う”大阪の記者が感じる医師の危機感

「家族と一緒にごはんが食べられない」
「自宅に帰らず、マンションを借りて暮らしている」

新型コロナウイルスの患者ではありません。
患者を診る医師や看護師のことばです。

私は1年近く大阪の病院の取材を続けてきましたが、今回の“第4波”。これまでとは病院の様子が明らかに違っています。

「このままでは救うことができる命を失うことにつながる」

これまでも繰り返されてきたことばですが、今現実のものとなりつつあります。

これ以上、病院の努力に頼るのは限界だと感じています。

(大阪拠点放送局 記者 井上 紗綾)

働き盛りの世代が…

「苦しいねー」
「気持ち悪いねー」

今月8日。
東大阪市の府立中河内救命救急センターを取材で訪れると、看護師たちが意識のない患者に必死の呼びかけを続けていました。

患者は挿管され、口から延びた管は人工呼吸器につながっています。

意識のない患者の中には、40代や50代の働き盛りの人たちがいます。
私は去年の1回目の緊急事態宣言が明けた後から1年近くこの病院の取材を続けてきましたが、いままで見てきた患者は80代や90代の方々が中心でした。

今回の第4波は、これまでと明らかに違うと感じています。

変異ウイルスの脅威

原因と考えられるのは、変異ウイルスです。

WHOによると、変異ウイルスは従来のウイルスに比べて最大で1.7倍程度、感染力が高いと指摘されています。

感染力が高いと、これまでと比べてどの年代でも感染する可能性が高まることは、頭では理解していました。

しかし、実際に病院で自分の父母の世代の40代、50代の患者が何人も、人工呼吸器で治療を受けている様子を目にすると、危機感が現実味を帯びてきました。

さらに取材を進めると、第4波の患者は従来の患者よりも入院する期間が3日から4日以上延びていることが分かりました。

病院の山村仁所長によると、従来の新型コロナウイルスに感染した患者よりも抗体ができるのが遅くなっているというのです。

患者の感染力がなくなるまでに、これまでよりも時間がかかっているということを意味しています。

搬送されてくる患者は増えているし、入院の期間も延びている。これではベッドを空けることは、ままなりません。

病院に8床あるベッドはすべて埋まった状態が続いています。
中河内救命救急センター 山村仁所長
「第3波は高齢者が多かったが、今回は比較的若い世代に広がっていて、基礎疾患のない人も重症化している。幅広い年齢層で重症化するリスクが出てきたと感じているが、患者が毎日運ばれてくる状況で、病床が足りなくなる可能性は非常に高い」
この話を聞いたとき、私は「医療を提供する体制は、確実に限界に近づきつつある」と感じました。

地域唯一の救命救急センター

この病院は、東大阪市を中心とした地域唯一の救命救急センターです。30床の病床を持ち、命にかかわる事故やケガ、病気の対応にあたってきました。

新型コロナウイルスの感染が拡大して以降、救命救急の機能を維持しながら、ICUを割いて、人工呼吸器や人工心肺装置=ECMOが必要な重症患者を専門に受け入れています。

私が初めて取材で訪れたのは、去年の5月。1度目の緊急事態宣言が明けた後でした。
2020年6月 オンライン面会
病院に入院し家族とも会えない患者の不安を少しでも減らしたいと、看護師の提案で「オンライン面会」を行う様子を取材させてもらいました。

命を救うだけでなく、精神的にも患者を支えたい。そんな病院の思いを知り、その後も継続して取材を続けてきました。

これまでなんとか乗り切ってきたが…

7月、再び取材で訪れると、病院は第2波への備えを進めていました。

第1波の時は医療物資が不足し、防護服の代わりに農作業着を量販店で買い集めて対応したそうです。

その教訓を生かし、マスクや防護服など供給が止まっても、2か月は対応できる量を確保していました。
2020年7月 2つの病院の会議
また、重症患者の病床が埋まってしまうのを防ぐため、隣の市立病院との連携を強める動きもみられました。

容体が回復し、人工呼吸器が必要なくなった患者の転院を受け入れてもらうとともに、治療方針も共有。2つの病院が一丸となって第2波に備える様子に、心強さを感じました。

病床を1床増やすのも大変

しかし、病床自体を増やすのは並大抵のことではないという現実も伝わってきました。

第3波の最中の去年12月。

病床は7床から8床に1床増えていましたが、それでも満床でした。

たった1床と思われるかもしれませんが、重症のコロナ患者には通常よりも手厚い看護が必要です。

ベッドに横になっている患者の体勢を頻繁に変えたり、人工呼吸器がつながっている口の中の唾液やたんを取り除いたり、薬の量を調整したり。文字どおり24時間の対応が必要です。

このため、患者1人ごとに看護師を1人配置する必要があります。

もちろん夜勤の時間帯でも変わりません。
2020年11月 病室を清掃する看護師
さらに感染対策として外部との接触を減らすため、ふだんは業者に委託している清掃や洗濯も、すべて看護師が代わりに行っています。

勤務時間以外にも…

大変なのは勤務時間中だけではありません。

防護服や医療用マスクなど感染対策にはもちろん細心の注意を払っています。

それでも万が一、家族や知人に感染させることがないように、ふだんの生活でもいろいろと配慮しているというのです。
「家族と一緒にごはんを食べないようにしている」
「自宅には家族がいるので、マンションを借りて別々に暮らしている」
1人でも多くの患者を救いたい。その思いだけで働き続ける姿に頭が下がります。

取材で知り合った看護師からは、「インスタグラムで20代、30代の同年代の友人たちが友達と一緒にごはんを食べている様子を投稿しているのを見ると、目の前でコロナの患者と向き合う自分とのあまりの温度差にやるせなくなる」という本音も聞こえてきました

この1年 同じスタッフに負担が集中

 
この1年 同じスタッフに負担が集中
2021年4月 病院の様子
8人の患者を診るための、医師は11人。看護師は交代要員も含めて30人。

今月8日に取材で訪れたときも、患者を診ていたのはいつもと同じ医師と看護師でした。

防護服や医療用マスクへの着替えはどんどん素早くなっていますが、防護服を着ると暑く動きづらいのは相変わらずです。

医療用マスクは固く、顔に跡がついてしまいます。

過酷な環境での勤務は1年以上続いていて、終わりが見えません。

「救うことができる命を失うことに」

こうしたなかで迎えた“第4波”。

今月13日には大阪府の1日の新規感染者数が初めて1000人を超え、3日連続で過去最多を更新しています。重症患者の数も急増し、すぐに入院できる病床の数を上回りました。

“第4波”の状況を尋ねると、山村所長から一通のメールが返ってきました。

病床そのものは増やせても、それに対応する医師や看護師がもはやいないというのです。
(山村所長からのメール)
「患者の増加に伴い病床を増やそうにも、医師や看護師が不足しています。大阪府にはスタッフの確保要請をしていますが、難しいとの返事でした。このままだと、適切なタイミングで適切な治療を受けることができない患者が増え、救うことができる命を失うことにつながると考えています」
患者の入院先がなくなり、医療にかかることができないまま命を落としてしまう患者が出てくる可能性がある。

悲痛な訴えが記されていました。

1年近く取材を続けてきて、山村所長が「患者を救えなくなる」ことに言及したのは初めてのことでした。

病院側だけに負わせてはいけない

この病院ではこれまでに122人の治療にあたってきました。

日本で新型コロナウイルスの感染が確認されてから1年以上たち、私たちはどこかで慣れてしまっていて、連日、地域別の感染者数が発表されても、それを重く受け止めることが以前より少なくなっているかもしれません。

しかし、受け入れる側の病院の戦いは、その間もずっと続いているのです。

大阪府の14日時点の重症者数は261人。これに対し、すぐに入院できる重症病床は241床。すでに重症病床はいっぱいです。

一部の患者は転院できずに、中等症の患者を受け入れる病院で治療を続けています。

府のシミュレーションでは、今月19日にまん延防止等重点措置の効果が出て、新規感染者が減り始めると想定した場合でも、来月頭には、重症者が300人から400人以上にのぼるとされています。
大阪府の緊急事態宣言は2月末に解除されました。解除後、街の様子をみると、梅田や難波にはたくさんの人が行き交い、歓送迎会なども行われていました。

その結果、感染者はこれまでにないほど爆発的に増加していますが、次に府がとった施策は、「まん延防止等重点措置」を適用して、飲食店に時短営業をお願いすること。

要請に応じた飲食店への補償が不十分だという声も多く、従業員の生活を守るためにやむなく深夜営業を続ける店もあります。

これまでのところ「まん延防止等重点措置」では、感染者の増加に歯止めをかけられていません。重症病床はすでにいっぱいです。

「このままでは、救うことができる命を失うことにつながる」

このことばを、これまで努力し続けてきた病院側だけに負わせてはいけないと感じます。

感染が拡大し続けて病院ベッドに空きがなくなると、コロナだけでなく、事故にあったとき、病気になったとき、医療を受けられなくなるのは私たちです。

医療を守ることは、あすの自分たちを守ることだと思います。』


医療現場は、言葉を失う厳しさです。
下記の合掌されている看護師さんの写真の姿に医療現場の厳しさが、伝わって来ましたので添付させて頂きました。

大阪拠点放送局 記者
井上 紗綾

2014年入局 和歌山局を経て現職
新型コロナウイルス感染症を中心とした医療取材を担当
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