自公の戦争準備始動<本澤二郎の「日本の風景」(4654)
<財閥の牙=平和の衣を脱ぎ捨てた宗教政党の大変身に驚愕する国民>
「自民党右翼を抑制する」と内外に喧伝してきた公明党創価学会の「平和」論は単なる口実に過ぎなかった。大軍拡に向けた自民党と公明党の実務者協議で「国家安全保障戦略」と「国家防衛戦略」と「防衛力整備計画」の3つの文書案が、あっさりと合意された!近く閣議決定するという。背後で財閥の牙とカルト教団の暗躍が見て取れる。
日本の安全保障の課題となる国は、憲法の国際協調主義をかなぐり捨てて、いわゆる仮想敵を中国・北朝鮮・ロシアと決めつけた。ワシントンの世界戦略と歩調を合わせたものだ。3国とも核兵器大国だ。中国とは平和友好条約を締結、ロシアとは安倍が何度もプーチンと会談をしてきた。北朝鮮とは「真っ先に日朝正常化交渉をすべきだ」と日朝議員連盟の衛藤征士郎(清和会最高顧問)らは訴えている。何ということか!
安倍晋三との密約を実行したというのか、たとえそうであっても、意図的に敵を指名する。まさに馬鹿げた狂気の戦略である。戦争放棄の日本国憲法違反だ。直ちに撤回すべきだろう。こんな大それた作戦を信濃町が受け入れたとなると、創価学会もまた統一教会と同じカルト教団だ。むろん、自民党に巣食う戦争神社の(国家)神道・日本会議、そして統一教会・国際勝共連合の策略に違いない。
背後の黒幕は日本財閥だ。血税を奪う蛮行作戦だろう。戦前の軍国主義は、財閥と国家神道と軍閥で構成されたものだが、今回の3つの文書によって軍閥も再生した。歴史は繰り返す!悲劇は繰り返されるのか。
<安倍・統一教会・日本会議・創価学会の戦争三法は今回の布石だった!>
世界最大の消費市場の中国について「これまでにない最大の戦略的挑戦」と決めつけて、真っ向から対決姿勢をあらわにさせた。愚策も愚策だ。
「国家防衛戦略」では「敵のミサイル基地を叩く」ために「反撃能力を保有」すると、これまた好戦的で勇ましい。「必要最小限度の自衛措置」「専守防衛」と小手先の文字を連ねているが、相手国が信用するはずもない。「アメリカの属国」が、アメリカの大敵を日本も共有・歩調を合わせていくというのだ。そのために敵の射程圏外から攻撃できる「スタンド・オフ・ミサイル」を量産するという。
「防衛力整備計画」は従って43兆円。途方もない金額である。倒産状態の天文学的な借金大国が「やる」というのだ。統一教会と神道と創価学会に汚染されたカルト政党が、これを強行するというのである。気が狂っているとしかいいようがない。
戦前の侵略戦争を強行したした際の「神がかり戦略」の再現なのか。米英宣戦布告を思い出す。日本国民の命を自公カルト政党に委ねよ、なのか。日本列島を放射能まみれにするつもりなのか。
恐ろしい。実に馬鹿げたカルト教団とカルト政党によって、日本人の命と大地を奪われていいのだろうか。
まだ10年にもなっていない。安倍と公明党の太田ショウコウ・山口那津男・北側一夫らが強行した、特定秘密保護法は2013年12月に強行された。その後にアメリカの戦争に自衛隊が参戦する戦争法、国民の反対を封じ込める共謀罪の、いわゆる戦争三法は、今回の大軍拡・軍国主義のための布石だったのである。
<昔は天皇=今は自公のカルト政党が意図して煽り立てた台湾有事に踊らされる日本国民=根っこは石原と野田=福祉と命が奪われる!>
安倍晋三と高市早苗の極右コンビが「防衛費を2倍にしよう。費用は国債で賄う」とわめいたころ、こいつら気が狂ったな、と市民の多くは感じ取る程度で、全く相手にしなかった。それよりも日々の暮らしのことで四苦八苦していた。物価高に慌てふためいていた。
比例して「つくられた台湾有事」の合唱がテレビを占拠した。ほとんどの日本国民は、1972年の日中国交正常化交渉を知らない。台湾問題の本質など分かっていない。台湾問題は「内政干渉」だ。第一、北京の武力統一などありえない。話しはあっても言葉上の問題である。台湾独立でもない限り、武力行使はない。現状維持が双方の考えである。安倍が意図的に作り上げた緊張政策に踊るような日本人だろうか。
何か具体的な事案があれば、即外交のでばんである。外交がすべてなのだ。
日中関係の領土の問題は、都知事の極右・石原慎太郎が両国が棚上げしていた尖閣諸島を、山東昭子とつるんで当時の首相の大馬鹿三太郎の野田佳彦に呼びかけて、彼が国有化した。これが原因である。松下政経塾の偏狭な民族主義の野田と反中親台湾派の石原の策略である。反中極右の作戦に右翼化した日本の新聞テレビも、特にNHKの報道が、国民の意思を変えてしまった。
止まれ!3つの文書はお蔵入りさせるほかない。東アジアを火薬庫にする蛮行を許してはならない。
2022年12月14日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
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