<政治まんが>「少しばかりのおつき合い」 佐藤正明傑作選「一笑両断」発売中

12・8と戦争準備<本澤二郎の「日本の風景」(4649)
<真珠湾攻撃と改憲大軍拡と統一教会と日本会議と信濃町>
日本の政治は本当に壊れてしまった。それが日々、公然と国民の前で繰り広げられている。それを批判もせずに言論界は報じている。「日本海波高し」だ。今の世代も次の世代も明るい未来は約束されない。
欧米では12・9は日米開戦の日だ。「リメンバー・パールハーバー」(真珠湾を忘れるな)を繰り返して国際社会が銘記する日である。
日本人はすっかり忘れてしまっている。それよりも近代史を教えない学校教育を、戦後の政府は強行してきた。保守も革新もこの点について無関心だった。とりわけA 級戦犯の岸内閣誕生で、300万人の死と向き合ってこなかった。この間、戦争犯罪勢力の国家神道と財閥が無反省のまま復活し、公然とA級戦犯の末裔政権を動かしている。
漫画のような21世紀の日本が、目の前に高くそびえている。blog「日本の風景」は、しかし、忘れないでしっかりと記録して、数百年後に残そうと必死だ。
昨日も首相の岸田文雄は、43兆円の空前絶後の大軍拡・超軍拡予算を貫徹するように、配下に指示を出して、国家神道と統一教会の政治勢力である日本会議と国際勝共連合を狂喜させていた。表向き「平和」を喧伝してきた公明党創価学会や安倍の別動隊の維新、そして財閥に屈した連合に振り回されてきた立憲民主党も追随している。
21世紀政治の大勢翼賛会が、平和を望む国民と戦争放棄の平和憲法を放り投げて爆走している。歴史を顧みると、政治の不正腐敗は、政治テロの温床となることが懸念される。
12・8安倍銃撃事件の衝撃は、国民の代表者に対する一大警鐘である。それが全く分かっていない。政府報道に徹する言論界によって、国民も偏狭なナショナリストへと変身している。統一教会問題の本質が分かっていない政府と国民の代表機関、司法の無責任さによって、この国と東アジアは地底へと墜落している。人口80億人の地球があえいでいる!
<歴史の教訓など糞くらえの被爆地・ヒロシマの岸田の大暴走>
何度でも繰り返すが、安倍と菅義偉の史上最低の悪しき政権が止まって、人びとは凡人ジャーナリストも含めて「護憲リベラル」のはずの宏池会政権の誕生を心から喜んだ。しかし、蓋を開けてみると、当人が「安倍晋三路線を継承する」と公約した。これを単なる政治的な誤魔化し発言と思っていたが、現実は安倍政治そのものだった。
したがって、安倍の祖父やギャンブル王の改憲大軍拡路線の踏襲が今も継承されている。岸田もまた「歴史の教訓糞くらえ」のような政治を、この3年も続くコロナ戦争のもとで繰り広げている。衝撃を受ける凡人ジャーナリストとごく一部の日刊ゲンダイ記者や東京新聞記者くらいだ。統一教会を退治するという歴史的使命を果たそうとしない。そのまま統一教会まみれの統一地方選へと突き進んでいる。善良な国民はあっけに取られている。
子ども食堂は日本の貧困度を裏付ける指標だ。既に6000か所から7000,8000の大台に乗っているようだ。他方で、安倍の黒田の日銀政策で、財閥は明らかになっている数字だけでも、内部留保の資金が500兆円。この天地の落差は言葉では表現できない。
しかも、政治指導者は被爆地・ヒロシマを選挙地盤にしているが、祖父は満州国傀儡政権下で財を成したと聞く。A級戦犯だけでなく、不気味なカルト教団の神社神道や財閥も、そして言論界を牛耳る電通が、加えて岸内閣に食らいついた「暴力装置」も跋扈する日本である。そこで沈没が始まり、途方もない改憲軍拡路線という覇権国家への台頭が始まっている。
幻想ではない。現実の日本の今である。目をそらせるな!
<世界一高給取りの政治屋が43兆円軍事費と大増税の暴兵損民>
永田町の政治屋は、おしなべて消えたはずの貴族そのものではないだろうか。世界で一番の血税を食んでいる貴族だ。国民の代表という仮面をかぶっているだけだろう。与党も野党もない。全てが莫大な血税を懐に入れて、国会で血税を食い物にしている。違うだろうか。事実である。国民の代表がいない日本である。
平和軍縮派の宇都宮徳馬が好んで使った「暴兵損民国家」である。Amazonで徳間書店の「暴兵損民」を見つけて読んでもらいたい。宇都宮の生きざまは、筆者が本人から数十日かけてインタビューした一部で構成されている。宇都宮が立ち上げた「ミノファーゲン製薬」は今も孫が継承している。「強ミノ」は肝臓の特効薬だ。漢方の原料である甘草を原料とした、ほとんど副作用のない良薬である。
「政界の謀略者のナベツネが今も生きているのは強ミノの愛好者」とささやかれているようだが、本当かもしれない。筆者もよく使ったが、最近は医師会が横やりを入れているとの声も聞く。宇都宮さんは毎日打って元気に右翼と戦い、屈しなかった原動力である。
岸田は43兆円の軍拡費で戦争準備を始めた。わが友は毎日のように改憲軍拡を批判して元気をくれる。統一教会・自民公明の「暴兵損民」路線に屈するなかれ、である。幸い、我が五体も保証してくれている。
2022年12月9日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
コメントを書く