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岸と朴の満洲人脈<本澤二郎の「日本の風景」(4645)
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岸と朴の満洲人脈<本澤二郎の「日本の風景」(4645)
<文鮮明は朴正熙の配下として日本工作に送り込まれる>
この6か月間の間に日本の黒い人脈がおおよそ見えてきた。韓国の学者の指摘が参考になったことは言うまでもない。36年間の植民地支配で怨念を抱く朝鮮の人々と、その反対に満洲人脈以来の深いつながりをもつ、文鮮明の統一教会が存在していた。
敗戦でA級戦犯となった岸信介・児玉誉士夫と笹川良一の利権と暴力に、同じく岸の国粋主義と連携する中曽根康弘の国家主義も掉さしていたことが、元自民党副総裁の山崎拓の証言で判明した。
その根っこは、関東軍の満州国傀儡政権の実権を握った岸人脈だった。そこに関東軍将校の朴正熙が存在した。二人はその後、前者はCIA工作で日本国首相に、後者は軍事クーデターで韓国大統領に就任した。韓国の文在寅前大統領の前の女性大統領は、朴正熙の娘ゆえに投獄されたともみられる。今の韓国大統領には、朴正熙の支持者が集まっている。日本も韓国もいまだ満洲人脈の桎梏に自由を奪われている!日本政府は朴正熙と岸が放った統一教会に、同じく手足を拘束されている。
今回の7・8安倍銃撃事件が、パンドラの箱を開けた。岸田文雄内閣を改憲と軍拡で縛り付けている。のみならず霞が関の官僚たちも、特に文科省と防衛省が羽交い絞めにされている。日本も韓国も自由で開かれた民主の国になれるかどうか?
<日本はA級戦犯が、韓国は配下の軍人が共に国盗りに成功>
日本は国家神道とA級戦犯が今も存続している。これに統一教会が半世紀前から食らいついた。その主犯が安倍晋三だった。彼の配下が今も内閣と自民党に、はては地方議会にも深く入り込んでいる。競艇ギャンブル利権を独占してきた笹川良一の一族も跋扈している。
岸の野望は潰えてはいない。信念・勇気のない岸田のもとで、統一教会と清和会は、再生に取り組んでいるどころか、台湾有事に賭けている?恐ろしい政治屋売国奴集団との指摘もある。
ともあれ、ワシントンの当時の意向のもとで、日本と韓国で満洲国傀儡政権で暗躍した輩が、政権を奪取して、今日を迎えている。この事実を覆すことは出来ない。半世紀前からなのだ。ソ連と中国に対抗する日韓の政権が満洲人脈の活用だった歴史の皮肉に愕然とするばかりである。
<岸(昭和の妖怪)・笹川・児玉―福田と安倍と笹川―中曽根と児玉>
岸は手段を選ばない。利用できるものは何でも利用するとは、小泉純一郎・清和会政権のご意見番の松野頼三の証言である。60年安保では、笹川と児玉の暴力装置を使って学生と労働者の決死のデモ鎮圧に利用した。自衛隊は、護憲リベラルの防衛庁長官・赤城宗徳が阻止した。
岸の暴力装置は、後継者となった福田赳夫のもとで笹川が従ったが、児玉はナベツネの紹介で中曽根に従った。岸を昭和の妖怪、筆者は中曽根を「平成の妖怪」と断罪した。
田中角栄は、当時の運輸省(現在は国交省)を動かして、笹川ギャンブル独占を排除しようとしたが、福田の清和会が横やりを入れて封じ込められてしまった。清和会のお陰で笹川一族は今も隆盛を極めている。日本財団・東京財団などが国の政策を動かし、血税まで奪い取っている。電通と変わらない。
電通もまた満洲で跋扈した阿片王・里見甫も、岸利権に貢献してきた。市川市の墓地の墓碑銘を岸が書いている。電通は満洲人脈が立ち上げた、何でもする不気味な組織で知られる。今も自民党や官邸に野心家を送り込んでいる。
<平成の妖怪・中曽根と朴ラインは児玉とナベツネ=山崎拓証言>
文鮮明は、韓国の朴正熙政権の配下となって日本の岸のもとに送り込まれた怪物だ。岸が統一教会を宗教法人にした。岸の配下の石原慎太郎は、息子をオウム真理教の麻原彰晃のもとに送り込んだ。宗教法人も石原が強行したことが知られている。
石原と宗教法人の関係は深い。宗教とカネに飛びついた人物で知られる。国税庁の査察なしの免税に魅力があるからで、創価学会公明党も同じ構造になっている。信者からの金集めは統一教会と創価学会が群を抜いている。
岸と朴正熙の関係が、中曽根と朴正熙の関係だったことが、過去に中曽根側近だった山崎拓が、月刊TIMES10月号で証言した。
「岸や安倍が国際勝共連合との窓口だったことは知らなかった。しかし、勝共連合が自民党の全国会議員に張り付いたと言っても過言でない。岸、安倍父子の流れは最近わかったこと、識者の分析でなるほどなと。多分、朴正熙と文鮮明の関係は深かったのでは。政治と宗教のタッグがあったと」
朴と文の政治と宗教の相互協力関係について、国家神道で体得した岸も同意したものだろう。それは中曽根も同じだった。「中曽根先生と朴政権との結びつきは深かった。右腕の宇野宗佑さん(元首相)も非常に強いパイプを持っていた」とも。宇野が?筆者は知らなかった。
「韓国の大統領にならなかったけれど、朴側近の金鍾泌との関係も、非常に
緊密で、宇野さんも金とその下の李ともすごく親しかった」
「公安はオウム事件の後、次は統一教会をやるといっていたが捜査をしなかった、その原因は清和会の仕業ではなかったか」との質問に山崎は「そうかもしれない。歴史的経過からすると、そうなるだろう」と同意した。オウムと統一教会は共にカルト教団の雄だった。
過去に加藤紘一と山崎、小泉の仲良しコンビ・YKKがよく話題になった。小泉が政権を取ると、加藤・山崎の関係は壊れた。山崎は中曽根という右翼の派閥に所属していたが、加藤との信頼関係はずっと維持した。バランス感覚のあった政治家だった。
要するに、平成の妖怪もまた岸の流れに掉さしていたのである。ちなみに反岸の戦闘的リベラリスト・宇都宮徳馬の反岸・反朴の戦争犯罪勢力との関係は、完ぺきに断ち切った。自民党きっての護憲リベラリストは、したがって猟官運動を一度もしなかった公正無私の人だった。宇都宮は無冠の帝王だ。
<統一教会は岸・福田・安倍が強力な防護服となって爆走>
A級戦犯の児玉はロッキード事件で失墜したが、それも中曽根を生かすことだった。笹川と統一教会は、清和会の防護服で拡大し、共に爆走している。
前にも触れたが、笹川一族の後継者は、数年前に山梨県の別荘に小泉・森喜朗・安倍晋三と麻生太郎を呼びつける大宴会を開いた。その映像がネットに流れ、統一教会とまるで覇を競っているかのようだった。
清和会の防護服は、まだ破れてはいない。しかし、日本国民・主権者は、日本の闇の勢力の存在をしかと捉えたことは確かである。風化することはないだろう。清和会と統一教会と笹川財団の行方は、日本の黒い前途と深くかかわることになろう。
日本の民主主義の道は、はるか遠い!
2022年12月5日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
(追記)昨日思い出したように年賀状100枚を印刷会社に依頼した。最後の印刷年賀状になるだろう。「もう賀状やめた」の声も。しかし、人生最後まで交流は生きるために必要だ。庭の山茶花が咲き始めた。皇帝ダリアも。これは名前がよくない。変えてはどうか。この世に皇帝はいない。置いてはいけない。
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