神戸新聞2015年2月25日(水)07:30 『1月に実施された兵庫県内私立中学入試の出願者延べ人数が、5年ぶりに1万3千人台に回復した。不況などの影響で2010年以降は減少傾向だったが、今年は前年比1割増と大きく伸びた。県私立中学高校連合会は「公立高校の学区再編に対する不安も影響したのでは」と分析する。(小尾絵生) 県内私立中36校の出願者数は、2009年の1万4519人をピークに、13年には1万1千人台まで落ち込んだ。不況や児童人口の減少、10年度から始まった公立高校無償化などが影響したとみられる。 ところが、昨年は前年比369人増と持ち直し、今年は一気に前年比1199人増の1万3060人となった。私立高校入試でも、国公立中卒業予定者が前年より700人以上減る中、出願者は124人減にとどまり、私立志望者の割合は増加傾向にある。 小学6年生の人口が減る中、私学出願数が増えた理由について、同連合会生徒募集委員会の和田孫博委員長(62)は「学区再編で公立高校の受験動向が読みにくくなったため、中高一貫教育の人気が高まったのでは」とみる。また、経済状況の好転や私学の努力も要因としねて挙げる。 出願数が顕著に減っねた10年ごろから私学の危機感は高まってきたといい、特色あるコースづくりや受験機会を増やす努力が目立つようになった。和田委員長は「夏には神戸市や西宮市で県内私学による合同説明会を開催し、広報にも力を注いできた成果」と話した。』
長年にわたる兵庫方式による公立高校の難関国立大学進学率の低下と学区再編の二つダブルパンチの影響と思います。昔のように伝統の有る兵庫県立神戸高校や兵庫、長田高校の公立勢が、名門進学校の私立の中高一貫校の灘、甲陽、六甲等を追い抜き現役で難関国立大学に多数合格者を出すのは困難と言えます。兵庫県内児童人口の減少の影響は、私立高校だけの問題では有りません。今後の先行き日本の経済の不透明感から難関国立大学に合格者を出している私立の中高一貫校に出願者が増えたと言えます。
10年度から始まった公立高校無償化などが影響したとみられる。 ところが、昨年は