◾️「機動戦士ガンダムNT/Mobile Suit GUNDAM Narrative」(2018年・日本)
監督=吉沢俊一
声の出演=榎木淳弥 村中知 松浦愛弓
「機動戦士ガンダムUC」の続編にして、久々の劇場用新作。かつてジオンが地球に対して行った卑劣なコロニー落としを予言して多くの人々を救った"奇跡の子供たち"。地上にいたニュータイプ少年少女3人の子供が巻き込まれた過酷な運命。生きるためにそれぞれがした選択。そしてニュータイプの意思に反応するサイコフレームが魂と融合するのか、というかなりオカルトな領域に本作は踏み込んでいく。
行方不明になっていた第3のユニコーンガンダム、フェネクスを捜索する"不死鳥狩り"の一員である、軍人ヨナと大企業ルオ商会の特別顧問ミシェルは、かつての"奇跡の子供たち"。そしてもう一人のリタがフェネクスのパイロットで、MSと共に行方不明になっている。ユニコーンガンダムのストーリーが政治色が強く複雑に感じていた人は多いという思うのだが、この「NT」はヨナもミシェルが抱える個人的問題にが基軸なので、それ程めまぐるしくも感じられず、90分の上映時間にうまく収めらめれていると感じた。そこに同じくフェネクス捕獲を狙うジオン側の強化人間ゾルタンと、前作で登場したネオジオング後継機が"あってはならないもの"として立ちはだかる。スピード感あるMS戦は見応えがあるし、澤野弘之の音楽もよい。今回はボーカルにLisaが迎えられているが、澤野色に普段のアグレッシブさが封じ込められた印象。
映画館の観客、オッさん率極めて高かった(笑)。日々のお仕事頑張りながらユニコーンガンダムに熱くなり、若い世代に若い頃から見ている宇宙世紀ガンダムを語ってる人々なんだろか。近頃は中高年ガノタのおすすめ発言が"ガンダムハラスメント"などと呼ばれることも多い。「NT」観て若い世代との接点になればいいよね、と思う。でもオールドファンだからグッとくる旧作の場面がかなり挿入されてるから、またこの世代が語っちゃうかもww。オレ?えーと…(^-^;>