◾️「見えない目撃者」(2019年・日本)
監督=森淳一
主演=吉岡里帆 高杉真宙 大倉孝二
配偶者に「あんた、LuxのCMに出る外国女優好きよね」と言われるのだけれど、歴代女優の中で主演作を熱心に追いかけて観てるのは実はペネロペ・クルスくらい。日本の女優も同様で、CMが始まると手が止まるくらいに好きな人に限って、出演ドラマをことごとく見ていない。綾瀬はるかは大河ドラマこそ真剣に見たけど、劇場映画は数本しか観ていない。一時期好き好き言ってた小西真奈美は「Sweet Rain 死神の精度」くらいしか出演した映画を観ていない。吉岡里帆もその例の一人で、どんぎつねを携帯の待ち受けにしたいくらいなのに出演作をほぼ見ていない。そんな僕が「見えない目撃者」に挑むの巻である。
オリジナルの韓国映画は未見なので比べようがないのだけれど、このリメイクを観る限りオリジナルは脚本がしっかりした映画なのだろう。クライマックスの徹底的なしつこさは、よくある日本のサスペンス映画とは一味違う。グロテスクな描写に免疫のない僕なので、猟奇犯罪の場面は目を逸らしたくなる。されど警察内部のことなかれ主義に立ち向かう定年前の刑事の執念や、ヒロインを支える母親の心情などそれぞれの脇役が主軸の物語をしっかり支えていてとても見応えのある作品だ。オリジナル観たらいいんだろうけど、韓国映画の暴力描写って苦手だからなあ(汗)。
吉岡里帆は難役を違和感なくこなしていて実に素晴らしい。この役をこれだけの完成度でこなすには、かなりのリサーチと準備が必要だったはず。それに元警察官でもあるわけだから、その設定が生きるような身のこなしも必要なわけで、いやはや惚れ直した。まさに熱演。一方で「写真撮っていいですか?かわいいー」と言われるのを、犬でなく自分と誤解する場面のかわゆさったら。
スマートフォンやPCを視覚障害の方がどう使っているのか、感覚の鋭さ、わずかに感じ取れる視界の細やかな表現がいい。障害の状況は人それぞれだけど、こういう映画を通じて知ることは理解への第一歩になると思うのだ。障害者が日常生活するにも必要な勇気について、高杉真宙くんがすげえと口にする場面、なかなかグッときた。
同じ視覚障害のヒロインをオードリー・ヘプバーンが演じた「暗くなるまで待って」、改めて観たくなった。吉岡里帆の他の出演作にも手を出してみようかな。え?綾瀬はるかも盲目ヒロインの時代劇があるって?あれは…まだ観てないけど、心がやめとけって言うんだよw
オリジナルの韓国映画は未見なので比べようがないのだけれど、このリメイクを観る限りオリジナルは脚本がしっかりした映画なのだろう。クライマックスの徹底的なしつこさは、よくある日本のサスペンス映画とは一味違う。グロテスクな描写に免疫のない僕なので、猟奇犯罪の場面は目を逸らしたくなる。されど警察内部のことなかれ主義に立ち向かう定年前の刑事の執念や、ヒロインを支える母親の心情などそれぞれの脇役が主軸の物語をしっかり支えていてとても見応えのある作品だ。オリジナル観たらいいんだろうけど、韓国映画の暴力描写って苦手だからなあ(汗)。
吉岡里帆は難役を違和感なくこなしていて実に素晴らしい。この役をこれだけの完成度でこなすには、かなりのリサーチと準備が必要だったはず。それに元警察官でもあるわけだから、その設定が生きるような身のこなしも必要なわけで、いやはや惚れ直した。まさに熱演。一方で「写真撮っていいですか?かわいいー」と言われるのを、犬でなく自分と誤解する場面のかわゆさったら。
スマートフォンやPCを視覚障害の方がどう使っているのか、感覚の鋭さ、わずかに感じ取れる視界の細やかな表現がいい。障害の状況は人それぞれだけど、こういう映画を通じて知ることは理解への第一歩になると思うのだ。障害者が日常生活するにも必要な勇気について、高杉真宙くんがすげえと口にする場面、なかなかグッときた。
同じ視覚障害のヒロインをオードリー・ヘプバーンが演じた「暗くなるまで待って」、改めて観たくなった。吉岡里帆の他の出演作にも手を出してみようかな。え?綾瀬はるかも盲目ヒロインの時代劇があるって?あれは…まだ観てないけど、心がやめとけって言うんだよw