◼️「荒馬と女/Misfits」(1961年・アメリカ)
監督=ジョン・ヒューストン
主演=クラーク・ゲーブル マリリン・モンロー モンゴメリー・クリフト
ジョン・ヒューストン監督作が一時期好きだったことがある。その頃好きだったのは「マルタの鷹」「白鯨」「勝利への脱出」「王になろうとした男」。女優が目立たない映画が多い印象。だけど、当時すごく心に残ったのは「荒馬と女」だった。
この邦題はマリリン・モンローが出演していることを意識してつけられたものだ。原題は“Misfit“。くい違いとでも言おうか。これが頭にないとこの映画をちゃんと受け止めたことにはならないと思う。
登場人物たちはみんなこの“Misfit“を背負っている。クラーク・ゲーブルは根っからのカウボーイで既に時代遅れの存在。モンローは夫と合わず、離婚しようとして舞台となる町にやって来る。モンゴメー・クリフトら他の人物も何かの理由で独り身になっている人ばかり。
男と女の考え方の違いが“Misfit“として示される印象的な場面がある。クライマックス、野生の馬を生捕りにしようとする場面。モンローは馬を逃そうとし、ゲーブルは引きづられても綱を離そうとはしない。モンローのひと言で周りの男たちが戸惑う。
この映画は、モンローの遺作、ゲーブル、クリフトにとっても最後の出演作。モンローとゲーブルが星を見上げて語り合うラストシーンは心に残る場面。星を見上げるハリウッドスタアは、この後星になるのだ。「今じゃ若者は馬の代わりにスクーターに乗ってやがる」ってセリフも、主人公たちにとって時代が変わったことを示すだけでなく、変わりゆくハリウッドのことのように感じられてしまう。晩年までこうした秀作で、いい仕事をみせるスタアたちの偉大さ。
この邦題はマリリン・モンローが出演していることを意識してつけられたものだ。原題は“Misfit“。くい違いとでも言おうか。これが頭にないとこの映画をちゃんと受け止めたことにはならないと思う。
登場人物たちはみんなこの“Misfit“を背負っている。クラーク・ゲーブルは根っからのカウボーイで既に時代遅れの存在。モンローは夫と合わず、離婚しようとして舞台となる町にやって来る。モンゴメー・クリフトら他の人物も何かの理由で独り身になっている人ばかり。
男と女の考え方の違いが“Misfit“として示される印象的な場面がある。クライマックス、野生の馬を生捕りにしようとする場面。モンローは馬を逃そうとし、ゲーブルは引きづられても綱を離そうとはしない。モンローのひと言で周りの男たちが戸惑う。
この映画は、モンローの遺作、ゲーブル、クリフトにとっても最後の出演作。モンローとゲーブルが星を見上げて語り合うラストシーンは心に残る場面。星を見上げるハリウッドスタアは、この後星になるのだ。「今じゃ若者は馬の代わりにスクーターに乗ってやがる」ってセリフも、主人公たちにとって時代が変わったことを示すだけでなく、変わりゆくハリウッドのことのように感じられてしまう。晩年までこうした秀作で、いい仕事をみせるスタアたちの偉大さ。
The Misfits Official Trailer #1 - Clark Gable, Marily Monroe Movie (1961) HD