Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

レイダース/失われたアーク(聖櫃)

2021-10-06 | 映画(ら行)





◼️「レイダース/失われたアーク(聖櫃)/Raiders Of The Lost Ark」(1981年・アメリカ)

監督=スティーブン・スピルバーグ
主演=ハリソン・フォード カレン・アレン ポール・フリーマン ロナルド・レイシー

お正月映画で記憶に残っているものも数々あるけれど、このシーズンだからこそ狙って公開される大作やシリーズもの映画ってたくさんあった。学校で映画の割引券配ることもあったし、「男はつらいよ」の新作ポスター見て師走を感じていたりもしたっけ。映画ファンを公言した中学3年のお正月映画は、忘れもしない「レイダース/失われたアーク」だった。ハリソン・フォードとカレン・アレンの立ち姿が印象的なポスターを眺めながら、スピルバーグとルーカスのタッグだぞ、面白くないはずがない!と期待しかなかった。地元の映画館にドルビーステレオの音響機器が設置されて、初めて封切られるのが「レイダース」だったこともあり、期待はさらに高まったもんだ。

現在までのシリーズ4作品の中で、最も繰り返し観ているのは圧勝で第1作。ツカミの冒頭から突き抜けた面白さ、ナチスドイツを敵にした分かりやすい善悪の構図、たたみかける危機また危機、アクション、超常現象を描写する特撮。シリーズ第1作は登場人物のキャラクターを紹介するのに時間を割かれがちだけど、マリオンとの関係もインディのヘビ嫌いもストーリーに間をもたせることもなく、無駄がない。スピルバーグの見せ方のうまさが随所に光る。

オープニングで映る山の形がパラマウント映画のトレードマークに似ているとか、壁画に「スターウォーズ」のドロイドが描かれているとか、製作側の小さな悪戯が豊富に盛り込まれているそうで、当時今はなき「ロードショー」誌の紹介記事を隅々まで読んでいたのを思い出す。楽しむのが勝ちの大活劇だけど、大人になって見直すと、考古学の名の下で黄金のお宝を持ち去っていく欧米人に、現地の人はどう思っているのだろう…と心配になる場面もちらほら。

高校時代、自宅で繰り返し観た映画の一つで親父殿に勧めたが、予想外の反応が返ってきた。
「最後の亡霊みたいなのに悪人だけがやられる意味がわからん」
えーと…😓理屈がないとわかんない人だからな。あるがままに受け止めてよぉー、と思ったものである。まあ、「スターウォーズEP4」は、タトウィーン星を出るまでに飽きて投げ出した人なので、最後までよく観た方ではあるのだが。

野球部の応援でレイダースマーチ演奏してたから、同時代的に思い入れがある一作なのである。





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