◼️「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説/Indiana Jones And The Temple Of Doom」(1984年・アメリカ)
監督=スティーブン・スピルバーグ
主演=ハリソン・フォード ケイト・キャプショー キー・ホイ・クァン ロイ・チャオ
1985年から88年までの4年間は、わが映画生活の中で最もハリウッド離れしていた時代。名だたるヒット作は映画館で観ることを敬遠していた。なので同時代的に映画館で観ていそうなのに観ていないものは多数ある。スピルバーグ監督作にもそれはいくつかあって、その筆頭とも言えるのがこの「魔宮の伝説」。テレビでしか観たことがない。
この第2作は、ジェットコースタームービーと評されることが多い。ゴムボートで落下するわ、暴走するトロッコに乗って絶叫するわ、そしてクライマックスは崖にぶら下がる文字通りのクリフハンガー(崖に主人公がぶら下がる危機を迎えたら次回へ続く…と終わるような連続活劇のことをクリフハンガーと呼ぶ)。高所恐怖症の僕は正直なところ、映画館で観なくてよかったかも…と当時思った。吊り橋のロープが切れる場面なんて、多分映画館の椅子にしがみついていただろう。映画冒頭、中国のナイトクラブを舞台にした、解毒剤に手が届きそうで届かないハラハラさせる場面で、ガッチリ観客の注意を引きつける。ほんっとスピルバーグは見せ方が巧みだ。
またB級ホラーのようなテイストが随所に出てくるのも注目すべき点。グロテスクな晩餐シーンは、子供が見たらトラウマになるレベル。うちの子が小学生の頃、「今晩この映画放送されるから観て」と先生が言った。なんちゅう宿題を、しかもこの映画かよ。スープから目玉が浮かび上がるシーンでうちの子凍りつきました💧
スピルバーグのフィルモグラフィーの中でも、かなりグロテスクな趣味が出ている作品。でもスピルバーグ自身も「スーパーエイト」の少年たちみたいにB級娯楽作観て育ったんだろう。また、そういう映画体験があるからこそ、「ジョーズ」が撮れたんだし、「プライベートライアン」のノルマンディー上陸作戦の悲惨さを表現できたとも思うのだ。
確かに飽きさせない娯楽作。ワクワクするし、ハラハラする。でもドラマ部分がすっごく薄味。そもそも第1作の前日譚で、ナチスが絡まない話だったせいかも。
この第2作は、ジェットコースタームービーと評されることが多い。ゴムボートで落下するわ、暴走するトロッコに乗って絶叫するわ、そしてクライマックスは崖にぶら下がる文字通りのクリフハンガー(崖に主人公がぶら下がる危機を迎えたら次回へ続く…と終わるような連続活劇のことをクリフハンガーと呼ぶ)。高所恐怖症の僕は正直なところ、映画館で観なくてよかったかも…と当時思った。吊り橋のロープが切れる場面なんて、多分映画館の椅子にしがみついていただろう。映画冒頭、中国のナイトクラブを舞台にした、解毒剤に手が届きそうで届かないハラハラさせる場面で、ガッチリ観客の注意を引きつける。ほんっとスピルバーグは見せ方が巧みだ。
またB級ホラーのようなテイストが随所に出てくるのも注目すべき点。グロテスクな晩餐シーンは、子供が見たらトラウマになるレベル。うちの子が小学生の頃、「今晩この映画放送されるから観て」と先生が言った。なんちゅう宿題を、しかもこの映画かよ。スープから目玉が浮かび上がるシーンでうちの子凍りつきました💧
スピルバーグのフィルモグラフィーの中でも、かなりグロテスクな趣味が出ている作品。でもスピルバーグ自身も「スーパーエイト」の少年たちみたいにB級娯楽作観て育ったんだろう。また、そういう映画体験があるからこそ、「ジョーズ」が撮れたんだし、「プライベートライアン」のノルマンディー上陸作戦の悲惨さを表現できたとも思うのだ。
確かに飽きさせない娯楽作。ワクワクするし、ハラハラする。でもドラマ部分がすっごく薄味。そもそも第1作の前日譚で、ナチスが絡まない話だったせいかも。