◼️「モンテーニュ通りのカフェ/Fauteuils D’Orchestre」(2006年・フランス)
監督=ダニエル・トンプソン
主演=セシル・ドゥ・フランス ヴァレリー・ルメルシエ アルベール・デュポンテル クロード・ブラッスール
「セレブに憧れるけど、なる方法がわからない。だからそこで働くことにしたのよ」
という若い頃を語った祖母の言葉で、田舎町からパリにやってきたヒロイン。高級なブティックも立ち並ぶモンテーニュ通りのカフェで働くことになった。近所には劇場、ホテル、ギャラリー。彼女はテレビ女優、劇場の管理人、個人のコレクションをオークションに出す老人とその息子、様々な人間模様が描かれる。彼女を通じてつながる人と人、そして彼女の成長物語が心地良い好編。
会話劇中心のフランス映画は、作品によっては飽きてしまう。しかしこの映画は多彩な登場人物がいて、キャラクターがきちんと描き分けられているから飽きないし、大げさな表現かもしれないが人生がにじんでるように思えるからもっと観ていたくなる。長年かけて集めたコレクションを手放す男性の寂しさ、もう若くないテレビ女優の焦る気持ち、劇場管理人の女性が若い頃に出会ったエディット・ピアフやジルベール・ベコーへの思いを語る様子。そして男と女のすれ違いと出会い。
脚本家ダニエル・トンプソンの監督作。おばあちゃんっ子のヒロインは、脚本を手がけたヒット作「ラ・ブーム」のビックとの共通点。年齢の離れた人とのコミュニケーションに遠慮がないヒロインだから、カフェに集う様々な人とつながることができたとも思える。大事なことだ。映画の原題は舞台下のオーケストラシートを意味する。劇中の台詞にも出てくるが"近づきすぎると全体が見えなくなる"ということらしい。物の見え方って人それぞれ。
パリの現地を知っていたらさぞかしワクワクする映画だろうな。テレビなどで見慣れたパリの風景だけど、そこで生きる人々が加わることで風景が変わって見えるから、映画って不思議。だから楽しい。「帰っておいで」などジルベール・ベコーの名曲が流れたのも嬉しい。
アメリカ人映画監督役をシドニー・ポラック監督、ヒロインと恋におちる男性は監督の息子クリストファー・トンプソン、その父親役は「ラ・ブーム」のお父ちゃんクロード・ブラッスール。トンプソン監督の群像劇、なかなか楽しかった。
という若い頃を語った祖母の言葉で、田舎町からパリにやってきたヒロイン。高級なブティックも立ち並ぶモンテーニュ通りのカフェで働くことになった。近所には劇場、ホテル、ギャラリー。彼女はテレビ女優、劇場の管理人、個人のコレクションをオークションに出す老人とその息子、様々な人間模様が描かれる。彼女を通じてつながる人と人、そして彼女の成長物語が心地良い好編。
会話劇中心のフランス映画は、作品によっては飽きてしまう。しかしこの映画は多彩な登場人物がいて、キャラクターがきちんと描き分けられているから飽きないし、大げさな表現かもしれないが人生がにじんでるように思えるからもっと観ていたくなる。長年かけて集めたコレクションを手放す男性の寂しさ、もう若くないテレビ女優の焦る気持ち、劇場管理人の女性が若い頃に出会ったエディット・ピアフやジルベール・ベコーへの思いを語る様子。そして男と女のすれ違いと出会い。
脚本家ダニエル・トンプソンの監督作。おばあちゃんっ子のヒロインは、脚本を手がけたヒット作「ラ・ブーム」のビックとの共通点。年齢の離れた人とのコミュニケーションに遠慮がないヒロインだから、カフェに集う様々な人とつながることができたとも思える。大事なことだ。映画の原題は舞台下のオーケストラシートを意味する。劇中の台詞にも出てくるが"近づきすぎると全体が見えなくなる"ということらしい。物の見え方って人それぞれ。
パリの現地を知っていたらさぞかしワクワクする映画だろうな。テレビなどで見慣れたパリの風景だけど、そこで生きる人々が加わることで風景が変わって見えるから、映画って不思議。だから楽しい。「帰っておいで」などジルベール・ベコーの名曲が流れたのも嬉しい。
アメリカ人映画監督役をシドニー・ポラック監督、ヒロインと恋におちる男性は監督の息子クリストファー・トンプソン、その父親役は「ラ・ブーム」のお父ちゃんクロード・ブラッスール。トンプソン監督の群像劇、なかなか楽しかった。