◼️「トリコロール/青の愛/Trois Couleurs: Bleu」(1993年・フランス=ポーランド=スイス)
監督=クシシュトフ・キェシロフスキ
主演=ジュリエット・ビノシュ ブノワ・レジャン エレーヌ・ヴァンサン フローレンス・ペルネル
音楽と映像が美しく絡み合う映画が大好きだ。「トリコロール/青の愛」はまさにそれ。主人公の脳裏に亡き夫が遺した旋律がよみがえるシーンや、登場人物それぞれの思いを抱きしめてくれるようなラストシーンでの音楽の効果。それぞれの瞬間に酔わされる。
フランス国旗の三色のうち、青は自由の象徴。でもこの映画で表現される青のイメージはとにかく重く、暗い。しかしそんなブルーな心を乗り越えて、彼女自身の自由へと歩み出す姿がじわーっと感動させてくれる。
ジュリエット・ビノシュ、「存在の耐えられない軽さ」を観て以来、昔も今もとても気になる女優さん。