◼️「OL百合族19歳」(1984年・日本)
監督=金子修介
主演=山本奈津子 小田かおる 久我冴子 山本伸吾
サービス終了となるGyao!を3月中に使わないと…あれこれ検索して、またにっかつロマンポルノに手を出すの巻。実は U-NEXTで観られることに今さら気づく💦。ともかくGyao!ありがたう。
山本奈津子好きで「セーラー服百合族」1作目は観たけど、これは観たことなくって!。公開当時、君は高校生だったでしょ!って鋭い指摘はしないでください。(1作目を観た経緯は「セーラー服百合族」レビューを参照)。
高校卒業後、再会した二人は、同じ会社の別の部署で働くことになり一緒に暮らし始める。社会人になれば生き方や行動を変えなければと気持ちが揺れる。なおみは結婚を見据えた男性との付き合いを考えるようになり、美和子は学生時代と同じようになおみとイチャイチャしていたい。なおみが思いを寄せている営業課の男性が振り向いてくれるように、美和子が世話を焼いたことから、なおみは結婚へと行動を移す。第1作と同じく、美和子は置いてけぼりで、冴えない男子に言い寄られる展開に。
監督は那須博之から、平成ガメラシリーズの金子修介にバトンタッチ。那須監督は、お年頃の煮え切らない気持ちや輝きをフィルムに収めた。本作では、大人になろうとする彼女たちと、何かとめんどくさい大人の世界が描かれる。生き方に悩んで迷子になってしまいそうな二人。金子修介監督は、冴えない童貞ボーイや左遷にあった美和子の上司を絡めて、ロマンポルノ特有のどよーんとした雰囲気にせず、楽しめる作品に仕上げている。コピーマシンが唸りをあげる濡れ場もあれば、まゆみと美和子が抱き合う幻想的な美しいシーンもある。
ラストシーンのウェディングドレス姿で教会から逃げ出す二人。ダスティン・ホフマンの「卒業」かよ🤣と笑っちゃうけど、二人の表情はとにかく明るい。
「どこまでも逃げるよ!二十歳まであと1年あるんだもん!」
逃げられた新郎の腕にそっと手を絡める同僚元カノ、美和子と抱き合って自殺を思いとどまる上司。無軌道な二人はそれでも誰かを幸せにしているのだ。きっとモニターのこっち側の僕らも😊