◼️「特別編 響け!ユーフォニアム アンサンブルコンテスト」(2023年・日本)
監督=石原立也
声の出演=黒沢ともよ 安西知佳 朝井彩加 大橋彩香
上映時間を聞いて映画館で観るのをちょっとためらった。でも57分だとしても、部長になった久美子をやっぱり見届けたくなって。元吹奏楽部のトロンボーン吹きである僕としては、塚本君的な立場で久美子を見守らねばならんのだ🤔。うむうむ。
オープニングがいきなりニューサウンズインブラスのアレンジによるOmens Of Love ! 。T-Squareファンの僕はこれだけで心を掴まれてしまう♪
確かに長尺にすればアンサンブルコンテスト本番の演奏シーンも出てきて、どのチームがどれだけ上手だったか納得がいくものになっていたかもしれない。だけどタイトなスケジュールの中でメンバーがどれだけ頑張ったかを、コンテスト場面の演奏で示すのはなかなか困難。演奏で優劣を表現するのは難しいし、演奏を聴く側の感じ方で左右される。コンテスト場面を敢えて描かなかったのは、これはこれで良かったのではないだろか。むしろ部員全員をちゃんと鑑賞する僕らに示すこともできたし。劇場版はファンサービスのイベントだもの。これでオッケーでは。
この特別編は、次のテレビシリーズ第3期に向けて、部長となった久美子の立ち位置、部員との接し方、持ち味がよーく理解できるものになっている。噛み合わない演奏を、麗奈と違う視点でアドバイスする場面は、演奏パートの違いが演奏への向き合い方の違いに繋がっていることを示す納得の場面。だけど現実、なかなかこうは言えないと思うのだ。
この久美子の持ち味が間接的にうまく表現されているのが、「リズと青い鳥」でおなじみのみぞれ先輩とのやりとり。開きにくい窓を久美子が外側から開けたのは、久美子の人との接し方の隠喩になっている。話の良さはもちろん、それを分かりやすいビジュアルにする京都アニメーションの巧さでもある。
マリンバを運ぶ場面の細やかな描写。音楽に向き合ってるのはアニメの部員たちだけじゃない。京アニスタッフの真摯な姿勢が感じられる。隙のないイメージがある滝先生のネグセw。優子×夏紀のバトル。そして麗奈と久美子の素直に口に出せないお互いへの思いと信頼が観ていて心地よい。
リーダーってどうあるべきか。社会人になってウン十年経っている僕ら世代は、さんざん聞いてきたことでもある。立場が人をつくる。一方でその人だからできる役割がある。ユーフォ特別編にはそのひとつの答えがある。京アニでこんなことを考えてしまうなんて。これは大きな誤算だし収穫。
オープニングがいきなりニューサウンズインブラスのアレンジによるOmens Of Love ! 。T-Squareファンの僕はこれだけで心を掴まれてしまう♪
確かに長尺にすればアンサンブルコンテスト本番の演奏シーンも出てきて、どのチームがどれだけ上手だったか納得がいくものになっていたかもしれない。だけどタイトなスケジュールの中でメンバーがどれだけ頑張ったかを、コンテスト場面の演奏で示すのはなかなか困難。演奏で優劣を表現するのは難しいし、演奏を聴く側の感じ方で左右される。コンテスト場面を敢えて描かなかったのは、これはこれで良かったのではないだろか。むしろ部員全員をちゃんと鑑賞する僕らに示すこともできたし。劇場版はファンサービスのイベントだもの。これでオッケーでは。
この特別編は、次のテレビシリーズ第3期に向けて、部長となった久美子の立ち位置、部員との接し方、持ち味がよーく理解できるものになっている。噛み合わない演奏を、麗奈と違う視点でアドバイスする場面は、演奏パートの違いが演奏への向き合い方の違いに繋がっていることを示す納得の場面。だけど現実、なかなかこうは言えないと思うのだ。
この久美子の持ち味が間接的にうまく表現されているのが、「リズと青い鳥」でおなじみのみぞれ先輩とのやりとり。開きにくい窓を久美子が外側から開けたのは、久美子の人との接し方の隠喩になっている。話の良さはもちろん、それを分かりやすいビジュアルにする京都アニメーションの巧さでもある。
マリンバを運ぶ場面の細やかな描写。音楽に向き合ってるのはアニメの部員たちだけじゃない。京アニスタッフの真摯な姿勢が感じられる。隙のないイメージがある滝先生のネグセw。優子×夏紀のバトル。そして麗奈と久美子の素直に口に出せないお互いへの思いと信頼が観ていて心地よい。
リーダーってどうあるべきか。社会人になってウン十年経っている僕ら世代は、さんざん聞いてきたことでもある。立場が人をつくる。一方でその人だからできる役割がある。ユーフォ特別編にはそのひとつの答えがある。京アニでこんなことを考えてしまうなんて。これは大きな誤算だし収穫。