◼️「SAND LAND」(2023年・日本)
監督=横嶋俊久
声の出演=田村睦心 山路和弘 チョー 鶴岡聡
映画が終わってシアターを出たら、中学生男子たち数人が興奮気味に感想を話していた。
😺ドラゴンボール以外の鳥山明初めてだ!
😹すっげえよかった!ラオさん最高。
😼原作読んでみたくねぇ?きっといいぞ。
ドクタースランプ世代の僕は、そのやりとりを微笑ましく眺めていた。うんうん。鳥山明作品にちゃんと触れる(ここ大事ね)少年は、目上の人に敬意を払える人に育って欲しい、と僕は勝手に願っている。だって「ドラゴンボール」にしても本作にしても、カッコいい年寄りや達人、人生の先輩たちが活躍するんだもの。
水不足が深刻になった世界。伝説の泉を探し当てようと保安官ラオが、魔物に協力を求める。魔物の王子様ベルゼブブとお目付役シーフはラオと行動を共にする。国王軍を敵にまわす戦車シーンがたまらなくアツい。高い位置に陣取った理由、敵兵を傷つけずに戦闘不能にする凄さ。金属センサーを撹乱して、銃口を突きつける場面。かっけーっ!😆
ラオの経歴が明らかになり、一方で魔物二人の人間を超越する能力も明らかになる。それが見事なコンビネーションを見せる。それがストーリー上の活躍につながるだけでなく、お互いが信頼し合える存在だと認識していく様がいい。
「偏見は正しい判断を曇らせる」
真実を知って復讐に燃えるだけなら、そんじょそこらの拳が飛び交う少年漫画と変わらない。ラオは真実を知ってかつての自分の行動に苦悩し、その先で行動をシフトしていく。派手なアクションやおチャラけたキャラも出てくるからか、お子ちゃま向け映画との感想も見かける。けれど、この心境の変化と行動の底にあるものは、実に丁寧に描かれていて、大人こそ心揺さぶられる部分でもある。
田村睦心の少年役はさすがに上手い。予告編でも印象に残る「かなりのワルだろう?」が今マイブームw。ラオ役の山路和弘もヘンダーソン先生の様に「エレガント!」と讃えたいし、シーフ役のチョーさんも「いないいないばぁ!」のワンワン並みの熱演。声優陣はプロのいい仕事が堪能できる。
偏見のない大人になるのだぞ。
映画館を後にする中学生男子たちを見送る、ドクタースランプ世代のおっさんである。この映画は冒険少年への誘いである。
😺ドラゴンボール以外の鳥山明初めてだ!
😹すっげえよかった!ラオさん最高。
😼原作読んでみたくねぇ?きっといいぞ。
ドクタースランプ世代の僕は、そのやりとりを微笑ましく眺めていた。うんうん。鳥山明作品にちゃんと触れる(ここ大事ね)少年は、目上の人に敬意を払える人に育って欲しい、と僕は勝手に願っている。だって「ドラゴンボール」にしても本作にしても、カッコいい年寄りや達人、人生の先輩たちが活躍するんだもの。
水不足が深刻になった世界。伝説の泉を探し当てようと保安官ラオが、魔物に協力を求める。魔物の王子様ベルゼブブとお目付役シーフはラオと行動を共にする。国王軍を敵にまわす戦車シーンがたまらなくアツい。高い位置に陣取った理由、敵兵を傷つけずに戦闘不能にする凄さ。金属センサーを撹乱して、銃口を突きつける場面。かっけーっ!😆
ラオの経歴が明らかになり、一方で魔物二人の人間を超越する能力も明らかになる。それが見事なコンビネーションを見せる。それがストーリー上の活躍につながるだけでなく、お互いが信頼し合える存在だと認識していく様がいい。
「偏見は正しい判断を曇らせる」
真実を知って復讐に燃えるだけなら、そんじょそこらの拳が飛び交う少年漫画と変わらない。ラオは真実を知ってかつての自分の行動に苦悩し、その先で行動をシフトしていく。派手なアクションやおチャラけたキャラも出てくるからか、お子ちゃま向け映画との感想も見かける。けれど、この心境の変化と行動の底にあるものは、実に丁寧に描かれていて、大人こそ心揺さぶられる部分でもある。
田村睦心の少年役はさすがに上手い。予告編でも印象に残る「かなりのワルだろう?」が今マイブームw。ラオ役の山路和弘もヘンダーソン先生の様に「エレガント!」と讃えたいし、シーフ役のチョーさんも「いないいないばぁ!」のワンワン並みの熱演。声優陣はプロのいい仕事が堪能できる。
偏見のない大人になるのだぞ。
映画館を後にする中学生男子たちを見送る、ドクタースランプ世代のおっさんである。この映画は冒険少年への誘いである。