Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

ザ・メキシカン

2024-07-28 | 映画(さ行)


◾️「ザ・メキシカン/The Mexican」(2001年・アメリカ)

監督=ゴア・ヴァービンスキー
主演=ブラット・ピット ジュリア・ロバーツ ジェームズ・ガンドルフィーニ J・K・シモンズ

ブラピとジュリアの二枚看板を掲げ、スタアで客を呼ぶハリウッドらしい娯楽作。普段なら絶対にセレクトしない類の映画なのは百も承知。監督も(苦手としている)カリブの海賊の人だし。観たくなった理由は、ジュリア・ロバーツが劇中で乗る緑色のVWニュービートル。映画で走る姿を見たくなったんでした。こんな動機で観る人いないよね。

ブラピが雇われる組織内の裏切りドラマが分かりにくいとか、立ちションしてる人にあんな角度で弾丸が当たるのかとか、手錠で繋いだJ・K・シモンズ先生のその後とか、ツッコミどころは多々ある。伝説の銃の逸話を、ギャングだけでなく、現場の警察官まで語り倒せるって、どんだけ世に知られた銃なんだよ。それでも、ブラピのメキシコパートも連れ去られたジュリアのパートも、それぞれに凝った展開が用意されていてそれなりに最後まで楽しめた。彼女役はチンピラに惚れそうな現実味のあるキャスティングの方が…と思っていたが、並行する2つのストーリーを対等にみせるにはジュリアくらいのスタアである必要があったのかも。

その功労者は殺し屋を演じたジェームズ・ガンドルフィーニの存在が大きい。結果としてジュリアを守ることになり、心が離れそうになっているジュリアに気づきを与える存在になっているのがいい。それが映画後半退場するのが残念なのだが、「友達なのに!」とまで口にするジュリアが、意外なほど気持ちを引きずらないのはちと納得がいかず。まぁこれもスタアの顔見世娯楽作だし、と割り切らないといけないのかなぁ。

必殺シリーズみたいな哀愁のトランペット、リズム重視の劇伴、いかにもメキシコ!な音楽。不細工なワンちゃん、もっと活躍が見たかった。あ、お目当てのニュービートル素敵でした。







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