四国山脈・赤石山系の山中に、かつて世界に誇る銅山のひとつ「別子銅山」があった。
明治、大正、昭和と大自然の中にノミの音が響きわたり、この地区は栄えたが、昭和43年東平坑が休止となり別子銅山の一時代にピリオドがうたれた。
現在の新居浜市立川町東平地区は、「銅山の里自然の家」や「歴史資料館」、「東平マイン工房」などが整備され、緑あふれる場所として西日本各地から訪れる人も多い。
かつて、新居浜発展の礎を築いた「別子銅山」
山の中の町、東平に昭和11年、土井晩翠が訪れ、『東平の山懐に石楠の花ながめつつ鶯をきく』と詠った記録もある。
標高872メートル、爽やかな新緑が高山植物とともに訪れる私の心を癒してくれた。
※新居浜市内から車で約50分。写真はマイン工房展示物。銅細工の体験ができる。