愛媛県の東部、西日本の最高峰石鎚山系の東の端に海岸線から急にそそり立った標高1500mから1700m級の山々が並ぶ赤石山系・法皇山脈。
この山々を囲むドライブコースでは、四季折々の花が楽しめる。新居浜市と四国中央市の両市約650キロ平方メートルの広域観光ゾーンだ。
1691年別子銅山が開坑。そこから派生したさまざまな産業で小さな農村が新居浜市として大きく発展してきた。が、1970年代の銅山休山で、企業城下町となり往時の勢いが途絶えてしまった。しかし、別子銅山の産業遺産を数多く残し後世に伝えている。
四国中央市は紙の町、三島・川之江を核に土居町・新宮村が広域合併した、その名の通り四国の中央に位置する。
その両市が連携して観光ゾーンを作り上げた。『別子・翠波はな街道』は四国の屋根を走る春から秋にかけての“フラワーロード”。2月から3月のツバキに始まり、サクラ、菜の花、クマガイソウ、ツツジ、シャクヤク、アジサイ、コスモス・・・・と続く。
いま、美しいのがアケボノツツジ。西赤石山の頂上付近が真っ赤に染まってしまう。足が元気な人(山歩きの好きな人)は標高1626mの山を目指し、旧別子銅山登山口から銅山越、銅山峰ヒュッテを経由して頂上をめざす。
画面中央の頂上付近が真っ赤に染まる光景は、高山植物を愛する人にはたまらないだろう。