突然の引退だった。
午後3時ごろ、テレビの速報が流れ『引退』だという。
角界のしきたりや前例はよく分からないが、とにかく、継続か引退かは、本人の意思1つのようだった。
日本の国技『大相撲』は横綱になると『品格』が大いに求められる。
では、『品格』とは?かなり抽象的な表現だが、日本古来の『しきたり』『伝統』を守っていくこと・・・みたいな。。。。慣習、習慣、恒例、定石などというもので、茫洋としているが、彼はなかなかそのことが理解できてなかったのだろう。
確かに強い力士だった。土俵上ではファイト溢れる形相で相手を威圧し、力、技ともにその闘志には敬服していた。しかし、内館牧子さんが徹底して言っていた『横綱の品格』に欠けるというのは同感だ。
土俵外の事件が多すぎた。そのときそのときに、大きな問題になったのは、やはり良くない。
ファンが多いのだから、横綱としての自覚を持っていれば、こんなことにならなかったのだろうが、これは仕方ないことか。
理事会に召喚されたとき、国技館内で横綱が先を歩き、親方が後に付いていく・・・・高砂親方の肩が落ちた姿には、幻滅してしまった。親方が何も言えなくなっていたとの噂もあるが、やはりトップは元気でなければダメだ。