大相撲大阪場所は、横綱白鵬が全勝で25回目の優勝を果たした。
白鵬は、優勝回数だけを見ても大横綱だ。
優勝インタビューで、敬愛する故大鵬さんに対して黙とうを捧げるよう呼びかけ、大鵬さんにこの優勝を捧げたいと話していた。
それもそのはず、“角界の父”と尊敬し、私淑していた大鵬さんが1月の初場所中に亡くなったことが、今場所、優勝して恩返ししようという精神的な目標になったようだ。大鵬、双葉山が過去に記録していた幕内全勝優勝回数を上回り、9となり、それは嬉しいなんて言うものだけでは済まされないだろう。土俵下のインタビューでも、目にはかすかに光るものがあった。
日本語がどんどん上手くなって、もうたどたどしさはない。大相撲界をぐいぐいけん引していて、風格、品格ともに大横綱だ。
今場所、幕内、十両ともにモンゴル出身力士が優勝したが、次の目標は元朝青龍の25回に並びたいという。この目標は当然達成できるものと思う。
一方、東横綱の日馬富士は、今場所9勝6敗と冴えなかった。また横綱審議会で厳しい注文が出されるだろう。
来場所こそは『全身全霊を込めて』一勝負ごとに“頑張って”いただきたい。
来場所は5月12日から始まる。日本人力士にも、より奮起を期待したい。