はじめは1億円超の不正流用ということだったが、きょうの学校法人大阪産業大の記者会見で、裏金は5億円超という。
高校野球で名門、勉強でも所謂、難関校に進学するなど有名な大阪桐蔭中学・高校での話。
保護者らから必要以上に集めた教材費の余剰金などを学校法人の会計とは別の口座にプールし、一部を不正流用していたという問題は教育関係者だけでなく我々にも大きなショックを与えた。
学校側の記者会見を見ていても、謝罪し、改善策を検討し信頼回復に努めたいと話していたが、大変遺憾に思うのは、金額の多さと使途だ。教育関係者がやってはならないことが次々と明らかになって来た。
新聞報道で知る限り、あきれたことがあまりに多い。
1)裏金で塾の関係者を接待 優秀な生徒を確保し、英才教育を行って進学校としての実績を伸ばしていた疑い(読売新聞)
2)裏金作りの経緯については、開校時から約30年間、トップの地位にあった前校長(現・教育相談役)の「指示で行われたと認定できる」とし、複数の幹部職員らが関わった「組織的な不正」と指摘、交際費などの名目で飲食代や、高級バッグなどブランド品の購入に流用され、模擬試験受験料についても、多額の使途不明金が発生している(読売新聞)・・・という。
きょうの第3者委員会の会見を聞いていても呆れることばかりで、『仰天ニュース』の様だった。
この学校を監督するのは文科省。学校側は、前校長を刑事告発するなどと語ったが、学校法人の免許停止も含め厳しい処分が必要だと思う。
今後、思春期の中・高校生、そして保護者に与える影響は大きい。信頼回復はそんなに甘いものではないはずだ。