政治資金の公私混同問題などの責任を取って21日付で辞職することになった舛添さんが20日、最後の登庁日だった。
残務整理のために登庁したそうだが、入り口付近で撮影されたテレビ画面を見る限り、記者やカメラマンに対し無言を貫き、見送ったのは幹部8人という淋しさだったという。
石原さんの時は音楽付きで約1000人、猪瀬さんの時は幹部職員約60人が拍手で見送ったのだから、舛添さんはいかに寂しい最後の日だったかということだ。
知事の見送りは慣例だという。だからやってもやらなくてもよいとのことだが、2年4か月間お世話になった都庁と別れるのだから、オーバーではなくやはり"一礼"ぐらいはしてほしかった。
彼の表情を見る限り、性格が出ていたような気がする。政治家としてこれは淋しい限りだ。ネットの掲示板などを見ても"叩かれ過ぎてかわいそう"といった発言が多くあるが、私は"舛添さんの身から出たサビ"としか言いようがない。
きっちりと清貧の政治家(立候補時の志を実行していれば)こんなことになっていなかったはずなのに、言行不一致で腹黒くケチな動きをしているから疑惑を追及されたのだ。
参院選が近い。得票数を伸ばしたいがために、実現できにくいことを演説してみたり、公約にしていたりする候補者を、我々有権者は厳しく見抜かなければいけない。ごまかされないようにしないと・・・。
18歳以上が有権者となる今回の参院選、若い人たちにはファン投票でないことを肝に銘じ、しっかり清き1票を投じてほしいものだ。