秋の夜長といえば、名月を眺めながら"月見団子にススキ"というのが日本の典型的なスタイルだった。しかし、ススキがセイタカアワダチソウに一気にやられてしまっているようで、初めは共生していたススキがどんどん少なくなってきている。
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セイタカアワダチソウの逞しい生態にその原因があるとされている。
セイタカアワダチソウは、草丈が0.5m~3mに成長し、秋になると日本全国の土手や河川敷、空き地などの様々な場所で群生、黄色い花を咲かせる大型の植物だ。環境省の要注意外来生物リストに掲載されている。日本には生息していなかった外来種で、日本固有の在来植物を駆逐する恐れがあると恐れられている。
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とにかく、繁殖力が非常に高い。種子と地下茎の両方で増殖することができる。他の植物の成長を妨げてしまう性質を持ち合わせているからだ。(福井県越前町HPから一部引用)
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地下茎による繁殖が可能なため、地上部だけを刈り取るのではなく、根茎ごと抜き取ることが最も有効。
抜き取ることが困難な場合は、年に2回以上刈り取りを行い、成長や開花を抑制する。
花が既に咲いていても、種子ができる前に刈り取れば種子飛散による他の場所への拡大を防ぐことが出来る・・・とHPは続けていた。
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この時季、空き地や遊休地といったあまり人出がかかっていない場所に蔓延っている黄色い草、セイタカアワダチソウ。
草木染めや入浴剤の原料 とされることや新芽や花などは食用にされるという記事を読んだことがある。よく調べてから利用されていただきたい。