珍しく、朝から雨。
甲子園の高校野球が順延となり、72回目の終戦記念日を迎えた。
甲子園のグラウンドは濡れてしまい、これでは試合はできない。
ほぼ毎年のように、正午の時報とともにプレイが中断され、追悼のサイレンが球場内に響き、平和の有り難さを噛みしめる1分間だ。
しかし、今年はその恒例行事がなかった。球場内に選手も観客も不在だからだろうか。
戦時中、大会が中止され、野球選手も多くの人が学徒動員され、戦火の中で亡くなったことを思うと、雨の甲子園にサイレンだけでも響かせてくれると、良かったのではないだろうか・・・?
戦争を知らない子ども達が増えて、戦争の怖さが忘れ去られようという時代が到来してきている。
わたしもその年代だけれど、戦後間もない焼け野原の厳しい時代を体験してきた者としては、戦争をしてはならないという教えを甲子園のサイレンから発することはあってもよかったのではないかとふと、思った1日だった。