映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

刑事ジョン・ブック 目撃者

2008年10月02日 | 映画(か行)
刑事ジョン・ブック 目撃者 スペシャル・コレクターズ・エディ

パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン

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1985年作品・・・て、20年以上前ですね。
多分以前にTVの洋画劇場なんかで見ました。
アーミッシュという変わった生活をしている人たちが出てくる刑事モノ、
そういう記憶だけはあったわけです。
近頃、このアーミッシュと呼ばれる人たちの生活に興味があるのですね。
それで改めてみてみました。

彼らはアメリカのペンシルヴァニア州などで、共同生活をしており、
宗教上の理由ですが、文明社会から離れて、厳粛な規律に従い生活している。
電気も電話もなし。
車もないので、移動は馬車。
「従順」「謙虚」「質素」を生活信条とする。
現在、そうした人々は約125000人ほどいるそうで、
これが意外なことに近年増加しているという。
つまりは、昨今のエコロジー重視の風潮も影響しているのではないでしょうか。
人間として、極力自然に近い生活をすることの意義が見直されているわけです。
また、こういうことはある程度の人数で町ぐるみでなければ実践できないのですね。もちろん自分で作れるものは自分で作るのですが、
作りきれないようなもの、
例えば、靴を作る人、馬車を作る人、鍛冶屋さん・・・
ほとんどのものが町の中で完結する分業体制ができていないとダメですよね・・・。
多分、かなりの長い間、人々はそうした中で暮らしてきたのでしょう。
今のような、大量生産、大量消費の時代ほうが異常なのかも。

さてさて、映画から全然話がずれております。
とにかく、この映画はアーミッシュという特異な人々のことを
世界に知らしめた記念的作品でもあるというわけです。

ストーリーは、アーミッシュの少年サミュエルが
偶然駅のトイレで殺人を目撃してしまうところから始まります。
その事件の捜査に当たるのが刑事ジョン・ブック。
20年前のハリソン・フォードは、やはりカッコイイです!
しかし、少年が目撃したその犯人は、警察の幹部。
麻薬取引がらみの汚職を隠蔽しようとしたための殺人でした。
ジョンとその少年はそのことで命の危険にさらされ、
アーミッシュの町に身を潜めることになります。

銃弾を受け傷ついた体が癒えたジョンは、アーミッシュの良き働き手となります。
早朝牛の乳絞りをしたり、村の人総出で納屋を作るのを手伝ったり。
そして、サミュエルの母(未亡人)との間に芽生える愛・・・。
すっかり、村になじんで居心地がよくなってしまうジョンなのですが、
いつしか、追手は迫ってきます。
ジョン・ブックは生還できるのか、また、このほのかな愛情の行方は・・・?
20年程度なら全然古さも感じず、とても面白く見ました。

「アーミッシュ青年その2」くらいの役で、ヴィゴ・モーテンセンを発見しました!!
うわーい、若い!。
ハンサム青年です!
古い作品にはこういう楽しみもあるんだなあ・・・。

1985年/アメリカ/112分
監督:ピーター・ウィアー
出演:ハリソン・フォード、ケリー・マクギリス、ルーカス・ハース、ヤン・ルーブス