ダージリン急行 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン このアイテムの詳細を見る |
スパイスが香るインド列車の旅
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ダージリン急行。
この名前が良いですね。
インドを走る列車であろうことがすぐに見当がつく。
なにやら異国情緒たっぷりでもあり、冒険心もくすぐられる。
そもそも、ダージリンの紅茶は大好きです。
さて、このインド北西部を走る急行列車で旅をするのは、3人の兄弟。
長男フランシス。次男ピーター。三男ジャック。
ところがこの3人、それぞれ個性的で、人生に問題を抱えている上、ヒジョーに仲が悪い!
そもそも数年前、父の死をきっかけに絶交状態となっていたのですが、
このたび、長男フランシスがこの旅を通じて兄弟の絆を取り戻そうと計画したもの。
しかし、この兄はレストランでのメニューまで自分一人で決めてしまうという、
かなりの仕切りたがり屋で、もうそれだけで弟たちはうんざり。
やはり、いさかいの耐えない3人で、先が思いやられます。
途中、長い停車時間を利用して、近所を見物したりしますが、
いつも最後は列車に乗り遅れそうになり、
走りだした列車を追いかけて最後尾に飛び乗ったりする。
このパターンの繰り返しも、愉快です。
この3人が喧嘩を始めたり、列車内で騒ぎを起すものだから、
とうとうこの3人は列車から降ろされてしまったりする。
その降ろされた先で、彼らは一つの事件に遭遇するのですが・・・。
なんだかんだと騒ぎを繰り返すうちに、
次第に絆を取り戻し、生きる力を取り戻してゆく3人。
インドのほとんど砂漠地帯を行く長距離列車。
そのポップな色合いも楽しいですね。
列車内の様子も興味ありますし、こんな列車で旅をしてみるのも悪くなさそう。
インドは、これまで行ってみたいと思ったことはないのですが、
これには気が惹かれました。
何やらちぐはぐなこの兄弟の雰囲気。
ユーモアとペーソスの不思議な融合。
なるほど、「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」の監督さんでしたか。
それで納得しました・・・。
2007年/アメリカ/91分
監督・脚本:ウェス・アンダーソン
出演:オーウェン・ウィルソン、エイドリアン・ブロディ、ジェイソン・シュワルツマン、アンジェリカ・ヒューストン