映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

ハンコック

2008年10月05日 | 映画(は行)

「ハンコック」なんて、まだやってたんだっけ???
そうなんです。
実は私、もう一ヶ月以上前に見たのです。
しかし、あまりまともな記事にならなかったのでUPしないままだったのですが、
まあ、やっぱり一応載せておこうかと・・・。

         * * * * * * * *

さてと、またもやアメリカのヒーロー者。
これもあまり見るつもりはなかったのですが、時間的に他に都合の良いのがなかったので、まいいか、という感じで。
ハンコックは超人的力を持ち、銃弾をはじき、空を飛び、おまけに不老不死。
そこで事件が起こり要請があれば飛んでいって力を貸そうとするのですが、
力が有り余って、道路や周囲のビル、車、
とにかくあたりのものが大損害をうけることになる。
アル中で横柄な態度。
街中の人からクズ呼ばわりの嫌われ者・・・。
「ダークなヒーロー」とはまた別の、とんでもないヒーローです。

そんなある日、PR会社に勤めるレイが列車に衝突する寸前にハンコックに助けられるのです。
実に人の良いレイはハンコックが人々に好かれるよう、イメージ回復のアドバイスを申し出る。
その妻メアリーは、評判の悪いハンコックがお人よしの夫に近づくことを快く思っていない様子・・・。
彼女はハンコックに言うのです。
お願いだからレイを傷つけるようなことはしないで、と。
大変レイを思っているそのけなげな姿に、ちょっと感心したりして・・・。

ところがところが、そのメアリーの正体は・・・!
ここから、ストーリーは全く別の様相を呈してきます。
一体この話はどういう話なのかと、戸惑ってしまいました。
嫌われ者のヒーローが努力して人気を得る。
ついでに大きな事件を片付ければそれでめでたしめでたし、と、そんなところでも良かったのじゃないかな。
メアリーの秘密が割れたあたりから、テーマがずれてしまって、意味も不明だし、なんだか竹に木を接いだ印象。
結局メアリーの心はどっちにあったんでしょう。
レイとのことは、単に安息の生活を送るための手段だったのでしょうか?
結局ラブストーリーとしても失敗のように思えるんですね。

ハンコックは、いっそオリンピックに出ればよいのですよ。
彼なら、確かに欽ちゃん走りでも、らくらく優勝。
どの競技も金メダル。
異種競技でいくつメダルが取れるか挑戦してみよう!なんちゃって。
まあ、一度出たら後は出場禁止でしょうね・・・。
競技場が破壊されるので。

2008/アメリカ/92分
監督:ピーター・バーグ
出演:ウィル・スミス、シャーリーズ・セロン、ジェイソン・ベイトマン、ジェイ・ヘッド
「ハンコック」公式サイト