無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

田んぼの春起こし(4年目)

2016-03-30 07:20:04 | 自然菜園スクール


陽気も温かくなって、最低気温が氷点下にならなくなってきて、平均温度が10℃以上になってきたので、田んぼの春起こしを行おうと思いました。


もし田んぼに草が生えて困っていたら、寒いうちに起こして土も草も寒さに当てるところですが、
現在、4年目の田んぼには、ほとんど草が生えなくなっており、土も乾いていい状態なので、むやみに土を痛めないように、余りあせらず充分温かくなるのを待っていました。


田んぼが草で困るとしたら、稲の生育中だけでなく、稲刈り後の田んぼの状態がとても大切です。




この田んぼは、とても粘土が強く乾きにくい土だったので、秋に起こす際に鋤き耕で、表面が良く乾くように起こしておきました。

無農薬の田んぼでは、春の田植えまでにいかにワラを分解させておくかが、コナギの発生を抑えるカギです。


この田んぼをいわゆる慣行の農薬・化学肥料栽培から無農薬栽培に移行し4年目になります。

切り替えた年は、ダイズ。
1年目は、無肥料栽培で稲作。
2年目は、田んぼに堆肥を半分いれて、様子を見たが、収量がいまいち、味最高。
3年目は、米ぬか多めで栽培し、収量が上がり、食味もよかったが、お米が倒れてしまった。

寒冷地で水が冷たいこともあり、むやみにワラを鋤き込むと、消化不良でガスが湧いたり、コナギが大発生しかねないので、
2年目の堆肥以外では、ワラは全量持ち出し、切り株のみ還元してきました。




去年育ててみて感じることは、まだ基礎体力(地力)がいまいちで、根の張り方もいまいちでした。

ワラは、主食。米ぬかはおかず。と自然農法でいうように、
今までおかずで育ててきた感じが否めず、もっと根ががんばって張れるように

食味検査の結果もカリウムの数値が少なく、ワラを入れても食味的にも問題なさそうだったので、
そこで今年は、稲ワラと田んぼの畦草、モミガラ、米ぬかで造った田んぼ用の自然堆肥でテコ入れしました。

春先なので、分解を早めるためにも、微生物のエサになるように、うっすら米ぬかも撒きました。

これから1カ月で堆肥が土になるように、




初代こまめにいつもの羽がとれた土寄せ機をつけ、鋤き耕を行いました。


乗用トラクターと異なり、管理機での耕せる能力には限界があるので、牛や馬などで、耕すような鋤き耕を再現すべく、土寄せ機の羽をとったアタッチメントを用いております。

鋤き耕は土を粉々にせず、断面が乾くように耕せるので、空気にさらされ乾燥しやすく有機物の分解に一役買ってくれるので田んぼでの秋・春起こしにむいていると思います。

秋起こしは、南北に鋤き耕し、春起こしは90℃直角になるように、東西に行うことで、田んぼを均一に起こすことができます。


この状態で、2週間ほどしたら、今度は、通常のロータリー耕に、レーキのアタッチメントをつけて、平らにならせば水を張る準備OKです。

田植えまでに、有機物が分解できるように、生でワラを戻さず、堆肥化し、分解をほとんど終わらせておき、米ぬかを補い春の温かい陽気で土化を促進しておく。

小型の管理機であれば、トラクターよりもお手軽で、中山間地域の棚田のような真四角でない田んぼも耕せますが、
ワラをそのまま鋤き込めないので、現在どのようにワラを土に還すか試行錯誤中です。

5年位様子をみて、地力がついたら、より自然に不耕起栽培や無肥料栽培に移行しようかと思っておりますがまだまだ思案がつづきます。

今年は、4/2から自然菜園スクールの自然稲作の勉強会もスタートするので、生徒さんと共に学んでいこうと思っております。



4/6(水)より2016年内容充実で、『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートします。
城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。



自然菜園スクール2016(旧Azumino自給農スクール)

コースは、安曇野インターから車で30分の長野県安曇野市三郷にある自然菜園各コース(安曇野校)と、
更埴インターから30分の長野県長野市信更町にある自然菜園見学コース、自然育苗タネ採りコース、自然稲作の勉強会で会場が異なります。

Ⅰ.~育苗を学びたい~
 ■自然育苗タネ採りコース(長野校) ※残り若干名
  自家採種した種子で育てる自然苗を学びたい方にお奨め

Ⅱ.~3つから選べる自然菜園コース~
新設コース
 ■自然菜園/入門コース(安曇野校) ※不耕起区残り若干名
  半日のワークで、タネまき~収穫まで、20種類の野菜を一通り1年を通じて基本から学べます。
  子育て中やお仕事でお忙しい方でも学ぶことができます。

 ■自然菜園・実践コース(安曇野校)
  1日のワークで、少量多品目の無農薬野菜の自給の基礎から応用まで学びたい方。
  30種類以上の野菜や雑穀などを体験学習し、総合的に自給農園のつくり方を学びます。
  不耕起と耕起の菜園区画を選べます。
 
 ■自然菜園見学コース(長野校)
  実際の自然菜園の田畑を見学し、講座と質疑応答で見聞を深めたい方。
  自分の田畑があり、忙しい方や見学希望者にお奨め。

Ⅲ.~無農薬のお米作りを学びたい~
 ■自然稲作の勉強会(長野校)
  お米を無農薬で自給したい方、実際に育てている方にお奨め 

各種菜園教室の募集は始まっております。1次募集〆切が2月末です。
各コース共、定員があり、先着順になっておりますので、お早めにお申し込みください。
お申し込みお問い合わせはホームページからお願いいたします。
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前嶋農園に見学に行きました。

2016-03-30 06:28:39 | 自然菜園スクール
本日、の予報。




先日、友人の紹介で、数名で山梨のモモ・ブドウ農家の前嶋農園を見学に行ってきまし。

右が、前嶋さん。(ちなみに左は同行した、元生徒さんで友人)

前嶋さんについては、以下の動画を見ていただくと分かりやすいと思います。
https://vimeo.com/22210536

前嶋さんの無農薬への挑戦は30年以上。地域がら、お米と野菜ができない痩せた砂地なので周りがモモとブドウの農園に囲まれ、産地での挑戦なのでとても苦労されたと思われます。
モモは産地なので、完全無農薬にはできず、有機JAS認証の農薬と、天敵のいないハモグリバエ対策に一度描ける程度だそうです。年によっても異なるようで、去年は長雨でかなり大変だったとか。

草だらけのように見える桃畑ですが、30年の試行錯誤で「生物間相互作用」を研究された結果の姿です。
ダニやアブラムシにとって、一番美味しいものはモモではなく、ある種の草が一番好きだそうで、
その草などを生やしておくと、地上からモモの樹に上って来なくなるそうです。




と話していると、樹の上にクモを発見。

地上から上がってくる多くの害虫たちは、クモをはじめ肉食の益虫たちに食べられてしまうそうです。

つまり、農薬をむやみにしないから生態系が築かれ、天敵が住める桃畑になっていることが「生物間相互作用」の働いている前嶋農園の特徴。

果樹は経験がほとんどなくさっぱりわからないので、やさい畑に置き換えると、果樹も同じなんだと思いました。




果樹と菜園との決定的な違いがありました。

この地域は野菜や田んぼができないとありましたが、石が多く、砂地でとても痩せていて田んぼも野菜も良く育たず、果樹が適地だそうです。

果樹にとって、土が痩せていることは、自然らしく、


隣の慣行の桃畑では、一面ハコベやオオイヌフグリといった菜園に生えてくる豊かな地力を物語る草が生えているのに対し、


前嶋農園さんでは、痩せ地に生えてくる草ばかり。

痩せ地で、収量も落ちるが、減農薬で持続的に生育できる果樹園。とても勉強になりました。





この時期は、落葉しているので、実がなった時期の写真の写真ですが、

前嶋農園さんでは世界中のブドウの野生種も育てており、無農薬で、たわわになった写真を見せてくれました。

このブドウは、タネが美味しく食べられるのが特徴で、現代の苦い種とは違います。


農園に、成ったまま乾いて干しブドウになっているものをいただきました。

甘酸っぱさの中に、現代のブドウにない何かがあり、ブルーベリーの野生種の味に似ていました。


写真のものではありませんが、野生種のブドウの素掘り苗をいただきましたので、ポットに植えてみました。

リンゴ、ブドウ、モモ、家庭菜園で手軽に無農薬で育ったら、さぞ楽しいだろうと思います。

自然に育つ栽培方法、品種など今後も手探りで探してみたいと思います。



4/6(水)より2016年内容充実で、『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートします。
城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。



自然菜園スクール2016(旧Azumino自給農スクール)

コースは、安曇野インターから車で30分の長野県安曇野市三郷にある自然菜園各コース(安曇野校)と、
更埴インターから30分の長野県長野市信更町にある自然菜園見学コース、自然育苗タネ採りコース、自然稲作の勉強会で会場が異なります。

Ⅰ.~育苗を学びたい~
 ■自然育苗タネ採りコース(長野校) ※残り若干名
  自家採種した種子で育てる自然苗を学びたい方にお奨め

Ⅱ.~3つから選べる自然菜園コース~
新設コース
 ■自然菜園/入門コース(安曇野校) ※不耕起区残り若干名
  半日のワークで、タネまき~収穫まで、20種類の野菜を一通り1年を通じて基本から学べます。
  子育て中やお仕事でお忙しい方でも学ぶことができます。

 ■自然菜園・実践コース(安曇野校)
  1日のワークで、少量多品目の無農薬野菜の自給の基礎から応用まで学びたい方。
  30種類以上の野菜や雑穀などを体験学習し、総合的に自給農園のつくり方を学びます。
  不耕起と耕起の菜園区画を選べます。
 
 ■自然菜園見学コース(長野校)
  実際の自然菜園の田畑を見学し、講座と質疑応答で見聞を深めたい方。
  自分の田畑があり、忙しい方や見学希望者にお奨め。

Ⅲ.~無農薬のお米作りを学びたい~
 ■自然稲作の勉強会(長野校)
  お米を無農薬で自給したい方、実際に育てている方にお奨め 

各種菜園教室の募集は始まっております。1次募集〆切が2月末です。
各コース共、定員があり、先着順になっておりますので、お早めにお申し込みください。
お申し込みお問い合わせはホームページからお願いいたします。
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