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無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

Azumino自給農スクール6月自然稲作コース(田んぼの草とどのようにつきあう?①自然堆肥造り)

2014-06-22 06:31:23 | 自然菜園スクール
本日、のちの予報。

本日は、Azumion自給農スクールの自然菜園基本コース開催日です。
今朝は、久々の梅雨らしい雨模様。開始までに止んでくれるとなお最高です。


昨日は、Azumion自給農スクールの自然稲作コースでした。

このコースでは、田んぼを中心にコムギ、ソバなど自給できる穀類を体験学習し、育ったお米はみんなで分け合います。

田舎に移り住んだり、田んぼをやり始めると、ほぼ必須になってくるのが、草払い機。
地域の草刈りの日に、各自で持参して集合し、集団で道路など草を刈るのが露の風物詩です。

そんなこの時期大活躍の草払い機ですが、事故も多いものです。
今回は、草払い機の使い方など、注意点も含め講座で紹介することにしました。




田んぼの畦草は、そのままにすると、地域の信頼を失い、モグラやネズミを増やし、田んぼの水漏れの原因にもなるので、
草の生育に合わせて、定期的に刈ってあげる必要があります。


イネミズゾウムシも畦から来るので、田植え前後はしっかり草刈りが必要です。

特に、田舎で田んぼを始める際には、地域で草刈りをする時期に合わせてしっかり畦の草を刈ることが重要です。

刈った草は、熊手などで集めて、一輪車で一か所に運びます。

刈ったままににすると、枯れ草の下でミミズなどが湧き、モグラやネズミなどが増えてしまいますし、滑って危なかったり、
次回の草刈りが大変になるので、必ず運び出します。

運び出した草は、畦で育てている里芋や畑の野菜の草マルチに活用できます。
今回は、来年の稲の苗を育てる苗代用に、田んぼ用の自然堆肥造りに活用します。






田んぼ用の自然堆肥造りには、田んぼ由来の材料を使います。

今回は、2年前の稲ワラを野積みしておいたものを使います。
半腐れの稲ワラからは、カブトムシの幼虫が大量に出てきます。

今回は、別の場所に移動させたり、お土産に持ち帰ってもらいました。




畦草と稲ワラともみ殻を主体に、米ぬかなどを交互に重ねていきます。


それらのものをかき混ぜてあと、水をかけながら積みこんでいきます。


堆肥を発酵させる場合は、山型に積み込むことが大切です。

この形が最も発酵に適した形だからです。
しっかり高温で発酵させることで、病気や草の種を発酵熱で防ぎます。






発酵させるには、絨毯を乗せてから、薄いブルーシートをしっかり被せて養生します。

熱や蒸気が逃げないように、空気が入るように、また雨で養分が流れないように、被せます。

4日後に、中心温度40℃以上あれば、発酵がうまく始まった証拠です。
発酵が始まってから、1週間後、2週間後、4週間後に水などを補いながら切り返しして、発酵を維持し、半年熟成させたのち、
苗代に浅くすき込み来年の育苗に役立てたいと思います。

畦の草は通常、厄介な存在です。
暑い日に重い草払い機を背負って、急な斜面の草を刈る重労働です。

しかし、その刈った草が田畑の野菜や苗の生育に役立つものであれば、草刈りそのものが楽しみになります。
またきれいにしておくと、次回草がきれいに生え、刈りやすくしておくと、景観もよく、近所から信用もできます。

畦草はありがたい存在です。
コメント (7)
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