ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

木もいろいろ、当ったり前だろ!いえ、薪として

2015-07-07 14:44:34 | 暮らし

 田んぼの除草が一段落、いやぁ、よく頑張った!除草機押し3回、Uホー株間除草1回。どうやら時期を失することなく終えることができた。じゃあ、田んぼ、つるつるのきれいさだろう、って?そんなわけないだろ。草の力を見くびったらわかんね!早くもツンツンと草が水面から顔を覗かせている。また、1週間くらいしたら、Uホーで入らなくちゃならんだろうな。とは言っても、草との追いかけっこはひとまずお休みだ。

 となると、薪作りだろ。春先に手に入れた薪材をチェーンソーで刻み、斧で割る。できれば夏のカンカン照りの前には済ませておきたい。割った状態で夏を越せれば、今年切った木でもどうにか乾燥が間に合う。秋以降にずれ込むと湿った薪になって、やたら煤が出る、て言うより火力がすこぶる弱い。まぁ、くすぶるって状態になるわけね。だから、田んぼ除草が終われば、薪割りシーズン到来ってことになる。

 今年集めた薪材、県の河川課で放出した支障木と森林組合ら購入した6尺の原木が主体だ。まず、支障木から作業を始めた。刃を新しくしたチェーンソー、切れ味抜群だ。すぱすぱ切れるから、ガソリン満タンで30本以上刻める。心地よい。このぶっとくてずしりと重い木が、あっという間に真っ二つだもの、いっぱしの木樵になった気分だ。

 ある程度刻み溜めたら、今度は斧で割る。丸のままの木だと乾きにくいので二つでも四つでもいいから割る。これもまた、すぱっと割れると、見たか我が力!筋骨隆々シュワちゃん気分だ。調子に乗って、すぱん、すぱんと割っていく。が、時に難物にも出会う。一つは、枝分かれした木だ。これは割りにくい。真ん中で叩き割ろうなんて身の程知らずはそうそうに諦めて、端を削るように割る。これだって割ったことには変わりないので、乾燥は進むはず。次は、正目の素直な切り口、これならお見事一刀両断!と喜び勇んで一太刀!ありゃ、まるで刃が立たない。いや、刃はめり込む1cmくらいは。そこからひびが入らないんだ。そう、斧は切るのではなくて、割る道具なのだ。渾身の一撃は、小口の切り口に食い込みそこからひび割れが走ることで木は真っ二つになるのだ。

 はて、どうしたものか?なんど打ち下ろしても傷つくだけ、さっぱり手応えがない。仕方ない、この性悪木はパス。こっちのけやきならどうだ。これは実に素直そうな切り口をしてるじゃないか色白で肌はきめ細やかで。これならすぱっと一刀両断、と、思いきや、全然ダメ!傷さえ付きはしない!なにクソ、これしきと試みるも、まったく太刀打ちできず。そうか、鬼面川の河川敷から木を運ぶとき、いかにも手慣れたおじさんが、「ここで薪に良いのはハリエンジュ」、と教えてくれたが、そのとき我が家のトラックに積んであったケヤキを見て、一種言いようのないためらいの表情を浮かべたのは、この割れにくさを教えようかどうか迷ったからだったんだ。納得!ならそうと、その時言ってくれよぉ・・・・

 太い木の方が運搬効率がいいから、えーーいっ!目一杯力出して運んできたのが完全に裏目に出てしまたった。挑戦すれど、横綱に突っ込む序の口力士のように跳ね返される木が、ごろごろ。欲張った罰ってことだ。これはこれ、さらに刻んでから割るか、そのまま2年越しの薪にするか、まっ、無駄になるわけじゃないから、と気を取り直して、チェーンソーの作業に戻った。

 そう、これならどんなに固い木でも、ズバン!ズバン!だから。叩きのめされた自信も回復できようってもんなんだ。

 

 

 

コメント
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