ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

シニア4期生、今宵はコント創作

2015-07-23 09:18:17 | シニア演劇

 うわーっ!前、見えない!! 雨で視界不良ってあり?厳冬の吹雪同様、車を止めて雷雲が通り過ぎるのを待ちたい気分だった。でも、時間は過ぎる。こわごわ、そろりそろりと車を動かし、やっとの思いでプラザに到着した。

 こんな悪天候の中、ほぼ全員がお待ちかね。赤湯の停電で遅れた一人も加わり、今日も全員出席!いいねえ、この熱心さ。

 さて、今日は何をする?だんだん持ちネタも少なくなってきて、レッスンメニューも新しいもの考えなくちゃいけない。まず、発声練習では歩きながら、動きながら声を出す稽古。いよいよ舞台本番に備え実践的になっていく。発声タイムの最後には、一人一人「あいうえの歌」、そう、あめんぼ赤いなってやつ、を客席に向かってやってもらった。講習を始めた頃と違って、大きくしっかりとした声になり、滑舌も格段に良くなっている。なにより良いのは、恥ずかしさを完全にふっきれてるってことかな。3ヶ月の成果、確実に上がっていて、一安心。

 応用練習では、「音楽からイメージ」ての初挑戦してみた。使う曲は、これからダンスレッスンで仕上げて本番カーテンコールで踊る「Your Song」のレゲエバージョンだ。最初は曲に合わせて歩く、動く、踊る。曲から感じるままに身体を動かすトレーニング。曲の調子が良いので、リズムに乗って歩いたり身体を揺する人が多くみな心地良げだ。そう、曲に馴染んでもらうのも、このレッスンの目的の一つ。次は、リズムにとらわれず演劇的な身体表現をイメージすること。ジャズ好きのメンバーは、曲とは裏腹に孤独を感じとり、ひとりゆっくりと歩いていた。うん、これもありだ。

 最後は、腰を下ろしてじっくりと曲を聞き、簡単なストーリーを生み出すこと。出てきたイメージには、好きな女性と元彼との三角関係とか、路上の靴磨きとか、レゲエ風盆踊りとか、孤独なジャズミュージシャンとか様々あって実に面白い。出てきたイメージプロットで投票を行い二本をショートストーリーに仕上げることにした。

 期せずして男性3人、女性3人の組み分け。男性陣は、元彼との三角関係。おねえ得意の発案者が二人の男を手玉にとる彼女を演じ、新しい彼がバイセクシャルまで持ち出して元彼を追い払い、ついに結ばれるというどたばたコント、残るメンバー大爆笑だった。

 女性組は、靴磨きのおっさんと仕事を失い家を追い出されたホームレスとの心の通い合い。どこか往年のフランス映画を彷彿とさせる作品に仕上がった。

 思いあぐねた末に行き当たったアイディアだったが、やっぱり音楽のイメージ喚起力は凄い!メンバーの一人一人が、曲から色とりどりのイメージを紡ぎ出し存分に膨らませることができた。うん、新しい演技レッスン作り出せたぞ。ちょっと満足感の行く今日の講習だった。

 

コメント
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