ステージおきたま

無農薬百姓33年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

除草は続くどこまでも!

2015-07-14 13:22:59 | 暮らし

 米作りのこと、しばらく書いていないから、もう後は実りを待つだけって思ってもらっちゃ困る。たしかにね、除草機押しはこれでお終い!って書いた。でもね、それで意気消沈してしまうような柔なものじゃないんだ、雑草ってやつは。除草機押して5日もすると、ほれほれほれ、畝間にはホタルイのつんつんした葉というか茎というか、まるでここ俺たちの住み家ってくらいにびっしりはびこっているじゃないか。オモダカも負けるもんかと葉を茂らせ花まで咲かせ早いものは実まで付けているのさ!

 この時期、化学肥料を使った慣行栽培だと、もうたっぷりと茎数が出て田全体を覆うほどになっているから、イネの株もとの雑草は育ちが抑えられる。日陰になるしね、イネからも抑制物質が出ているみたいなんでね。もっとも、普通の米作りなら除草剤撒いてるから、雑草に気使う必要なんかないんだけどね。

 我が家の場合、堆肥と有機質肥料、これ効きが遅いんだよ。水温がしっかり暖まってくるまでイネが養分を吸収しにくいようで、株の張り方も貧弱、てことは田面はすけすけってことになる。いつまでだって雑草の天下が続くってことなんだ。7月の下旬近くになってやっとこイネが田を制圧するまで、雑草との戦いが続く。

 そう、このてんでもない暑さの中で、Uホーを使って雑草の一本一本を刈り進む。単調で気が遠くなる作業だ。重労働ってことではないが、ほとんど同じ姿勢、同じ力の入れ方だから、肩や腕にくる。涼しかった一週間前なら、半日ひたすら草刈りして一枚の半分を終了、なんてこともできたが、ここに来てのこの灼熱地獄、2時間も苦役続けると頭はぼーっとなり、目も眩んできて、どれが雑草やらイネやら判然としなくなってくる。こうなったらもう田から上がるしかない。1日3往復、24列だったペースが2往復になり、ついに昨日なんか1往復半でギブアップした。

 あまりの暑さに、蛇だって水浴してるくらいなんだから。

 少しずつでも、やり続ければ、いつかは終わる。そのころには穂も出始めることだろう。てことは、今頃、イネの茎の根本では、幼い穂の赤ちゃんがすくいくと育っていってるってことだ。せっかくの米の元がしっかり育てるよう、環境を整えてやらなくちゃね。よし、負けるもんか、豊かな実りとスムーズな稲刈りのためにも!

 

 

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