ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

何度も言うが、農作業は適期が勝負だ!

2015-07-03 13:05:50 | 農業

 ずっと、ずっと気がかりだった。畑の横を通たび、日々勢いを増す雑草に気もそぞろ、とりわけ雨降りが続くようになってから、雑草軍団の優勢は明らかだった。ここを逃すと大変なことになる!畝間、株間がびっしり草に覆われ、主役の大豆は肩身も狭く縮こまる。放っておけば、大豆は草に負け、実はおろか花さえ着かなくなる恐れ大なのだ。

 で、そうなってはたまらないので、腰丈までおがった草の中に分け入り、いやいや、雑草の茂みに潜り込み草刈り鎌を必死でふるって草を刈り倒す。時は真夏、炎天下の壮絶な作業となる。根がらみ刈り取った草はそのまま置いておくと、次の雨で勢いを取り戻すから、全部抱えて畑の外に運び出す。泥まみれ、汗まみれのきつい作業なのだ。

 大豆は神さんの分担なのだが、一昨年、この苦役にかり出され一人孤独に草と戦った。それ以来、神さんがなんと言おうと、大豆畑は早期除草を徹底する!と決断した。時期になったら、機械を持ち出し、作業に入る。種まき後1ヶ月、本葉が何葉か出たら管理機で畝間を耕耘し、大豆の株元に土を寄せる。こうやって、大豆優位の生態系を強引に築き上げるわけだ。たった一度の仕事だが、これを済ませておけば、後は収穫までほぼほったらかしでも、そこそこの実入りが期待できるのだ。

 昨年は管理機で耕して草退治するだけだったのだが、これだと株間の草がいつしか大きくなって大豆の生長を脅かすことがわかった。なので、今年は畝立て用のアタッチメントを取り付け、耕耘しながら土を両側に寄せていくようにした。土の中にスコップの先を突き刺しつつ進んで行く要領なので、機械もうんうん唸りつつ働いている。押す人間の方も力作業だ。畝間が上手く耕耘ロータリーの幅に成っていれば、一度通ればそれで一畝完了なのだが、種を播く神さんはそんなこと気にも止めず、従来の慣習通りの幅になっている。仕方なく同じ畝間を2回通ることになった。2度手間、2倍の疲れだが、あの真夏の草刈りを思えば、楽なもんだ。半日、機械と一体になって中耕、土寄せ作業を完了できた。

 

 これで大豆に関しては、収穫作業と脱穀作業にかり出されるだけで済みそうだ。気がかりを一つこなして、ほっと一息。でも、明日は明日で、また気がかり仕事が目の前に浮かび上がってくるんだよな。例えば、薪割りだろ、届いてる焚き付け用こっぱの整理だろう、2回目のUホー草削りだろ、おっと、黒米の除草機押しも3回目がまだだった、って具合だ。そのうち、イチゴ畑の草取り整理とか秋野菜の植え付けなんかも始まるだろうし、ああ、もう切りがない!でも、それが農業ってもんだし、次々に迫ってくる作業を適期適期にこなしていくことで、豊かな実りも手にすることができるわけなのだ。

 あだや疎かにすまい、適期作業!

 

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